高校生の不登校はやばい!?|その理由と対策方法について

公開日:2024年5月14日

なぜ、高校生が不登校になると「やばい」と言われるのでしょうか?本コラムでは、その理由と解決策について詳しく解説します。高校生が不登校になると、どのようなデメリットがあるのか?どこへ相談すればいいのか?なども具体的にご紹介します。

高校生の不登校とは

不登校の定義と特徴

不登校という言葉の定義について、多くの人が曖昧な認識を持っているかもしれません。

文部科学省では「不登校」を「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

要するに、1年間で30日以上欠席すると「不登校」とされますが、その中には病気や経済的な理由によるものは含まれません。

不登校の高校生についてもっと知りたい方はこちら
「不登校の高校生|その原因と正しい対応について」

高校生の不登校が「やばい」とされる9つの理由

1. 授業についていけなくなってしまう

高校の授業は、小中学校に比べて進度が速くなります。そのため、高校で不登校になってしまうと、授業についていけなくなる可能性が高くなってしまいます。
さらに、授業についていけなくなってしまうことで、授業自体がつまらなく感じられ、ますます授業に行く気がなくなってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。その結果、不登校の期間が長引く原因になってしまうこともあります。
また、高校で学ぶ内容は難易度が高く、1度つまずいてしまうと挽回することが非常に困難になります。
つまり、高校生が安易に授業を休んでしまうと、後々取り返しのつかない状態になってしまうことがあるので、特に注意が必要です。

2. 赤点を取りやすくなってしまう

不登校の期間は授業を受けられなくなるため、学校内の中間・期末テストで赤点を取ってしまう可能性が高まります。
赤点の基準は学校によって違うのですが、平均点の半分以下の点数を「赤点」とすることが一般的です。
高校で赤点を取ってしまうと、学校によっては補習を受けなければならないことがあり、部活動やアルバイトなどの課外活動に充てる時間が減少し、やる気が更に低下してしまうこともあります。
また、赤点を取ってしまうと通知表の評定が悪くなり、大学の推薦や就職にも悪影響が及ぶ可能性があります。
高校で不登校になり赤点をとってしまうと、進路の選択肢が狭くなってしまう可能性が高まるので注意が必要です。

3. 部活動や行事などに参加しづらくなってしまう

不登校になると、授業だけでなく、高校生活の重要なイベントにも参加しづらくなります。
例えば、部活動や文化祭、修学旅行、体育祭などは、普段授業に出席していないとなかなか参加することができません。
これらのイベントは、高校生の時は「参加しなくてもいい」と思っていても、大人になると「あのとき参加しておけばよかった」と後悔することがよくあります。しかし、大人になってから後悔しても、高校生活には戻ることができません。一度限りの青春時代の過ごし方を後悔しないようにすることは非常に重要です。

4. 留年する可能性が高くなる

高校では小中学校とは異なり、成績が悪いと「留年」することがあります。
小中学校は義務教育なので、たとえ何十日間休んでも、テストで著しく低い点数を取ったとしても、基本的には次の学年に進級することができます。
しかし、高校では一定の基準以上の赤点を取ってしまったり、年間授業数の3分の一以上を欠席すると「留年」になってしまいます。
留年すると、もう一度同じ学年をやり直すことになってしまうので、仲の良かった同級生たちとは別のクラスになります。また、一学年下の生徒と一緒に授業を受けることが本人のストレスとなり、高校に登校するモチベーションが低下しやすくなります。その結果、不登校が長引いてしまい、最終的には高校中退の原因となってしまうことがあります。

5. 中退する可能性が高くなる

留年を繰り返したり、赤点を多く取ってしまうと、最終的には「高校中退」という結果になってしまうことがあります。
高校を中退してしまうと、最終学歴は当然「中卒」になってしまい、就職できる会社が限定されます。また、大学や専門学校の受験資格には高卒資格が必要とされるため、何かの資格を取得することも難しくなり、将来の選択肢が大きく制限される可能性があります。
また、高卒者の生涯賃金と中卒者の生涯賃金を比較すると、男性では約1400万円、女性では約600万円の賃金格差が生じるというデータがあります。 
つまり、高校を中退し中卒者として社会に出てしまうことは、経済的にも制限される可能性が高まります。

参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2021』

6. 就職に悪影響を及ぼす

高校卒業後に就職を希望する場合、学校から企業に「調査書」が送られます。
この調査書には、学校の成績や部活動の記録、出席日数などが記載されています。学校の出席日数が少ないと、入社後に欠勤が多くなるのではないか?という懸念が生じ、企業面接においてその理由を尋ねられる可能性が高いです。
部活動の大会や課外活動での欠席であれば理解されることもありますが、不登校による欠席の場合は悪印象を与える可能性が高く、就職活動が不利になることも考えられます。

7. コミュニケーション能力が育たない

高校生活ではさまざまな地域から多くの人が集まるので、社会に出る前のコミュニケーション能力を育む大切な時期となります。
このような時期に不登校になってしまうと、初対面の人とコミュニケーションを取る機会が減り、コミュニケーション能力が低下する可能性があります。
例えば、学校行事や部活動などでの他者との交流が少なくなることで、周囲の人たちと協力しながら目標を達成するといった経験が乏しくなります。
社会に出ると、様々な人たちと関わり、協力しながら物事を進めていく機会が増えるため、高校時代にコミュニケーション能力を育むことは重要です。

8. 大学進学に不利になる可能性

大学受験では調査書があまり考慮されないので、不登校でも受験に影響がないとされていますが、実際には不利になる可能性が高いです。
不登校になると、授業を受けられなくなり、十分な学習時間が確保できなくなりがちです。その結果、学力自体が低下してしまい、進学先が限られることがあります。
また、不登校による成績の悪化は、指定校推薦などの進学にも影響を与え、大学受験の選択肢が狭まる恐れがあります。
不登校が大学受験に不利にならないというのは、あくまで不登校期間中も授業と同等以上に自宅学習を進めていた場合の話で、基本的には学習時間が足りず大学受験では苦戦しがちになることを覚えておきましょう。

指定校推薦の仕組みについてもっと知りたい方はこちら
「大学指定校推薦の仕組み|校内選考の基準や対策を解説!」

9. 「大人の引きこもり」になってしまう可能性

高校生で不登校になり、留年を繰り返し、最終的に高校を中退してしまった場合、その後の進路が非常に厳しくなります。
高校中退後何もせずに過ごしていると、成人としての社会参加が困難となり「大人の引きこもり」になってしまうことがあります。
この状況下では引きこもりの空白期間が生じるため、企業の採用面接では不利になる可能性が高まります。
また、高卒資格がないので大学や専門学校への進学も難しく、将来の展望に不安を感じてしまいます。

不登校の高校生に対する親の対応とは?

1. メンタルケアの重要性

不登校になった子供たちは精神的に非常に脆弱な状態にあります。
それは、不登校に至る直前まで、「学校を休みたい」という気持ちと「学校に行かなければならない」というプレッシャーの間で苦しみ続け、「休みたいけど休めない」というジレンマに長い時間を費やしてきているからです。
そのため、不登校が始まったばかりの時期は、心身の疲れを癒すためにもしっかり休息をとることが重要です。
「学校へ行かなくても良い」というだけで、プレッシャーから解放され心の健康を取り戻し、前向きな考え方が生まれることもあります。本人の心が前向きになれば、将来について冷静に話し合う機会も生まれるでしょう。

2. 学力を落とさないようにサポートする

不登校によって学校に通えなくなると、学力が低下する可能性があります。
学力が低下することによって、将来に渡って様々なデメリットを引き起こす可能性があります。例えば、

  • 学力に自信が無くなり、復学できなくなる
  • テストの点数が下がり、全てにおいてやる気を無くしてしまう
  • 大学進学などの将来の希望が持てなくなる

このような事態を回避するためには、不登校時においても学力を維持することが重要となり、そのためには、周囲の学習支援が不可欠となります。しかしながら、高校の学習内容は難しく、保護者が十分なサポートをすることは難しい場合が多いです。そのため、塾や家庭教師などの第三者の支援を利用することが有効な手段となります。塾や家庭教師の支援を受けながら、不登校期間中も学力を維持することができれば、将来の可能性を広げることもできます。

3. 通信制高校への転校も視野に入れる

不登校が長期化し、在籍する高校への復学が難しい場合は、通信制高校への転校を検討することも選択肢の一つです。
通信制高校には、柔軟な学習スタイルで学びながら、不登校からの復帰を支援している学校が沢山あります。家族間で話し合い、通信制高校での学習環境が適切かどうかを検討することも解決策の一つとなります。

通信制高校についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「通信制高校とは?気になる仕組みを徹底解説!」

高校生が不登校になった時に相談できる機関

1. ひきこもり地域支援センター

ひきこもり地域支援センターとは、行政が運営するひきこもりに特化した相談窓口です。全国の都道府県や指定都市にあり、社会福祉士や精神保健福祉士などの専門家が相談支援を行います。
また、居場所づくりや社会活動の再開に向けた情報発信など、地域のひきこもり支援の拠点としても機能しています。
不登校やひきこもりの相談を無料で受け付けており、医療機関や民間の不登校支援施設を紹介してもらえることもあります。

参照:厚生労働省「ひきこもり地域支援センター 全国の相談窓口はこちら」

2. 児童相談所

児童相談所とは、各都道府県に設けられた児童福祉の専門機関です。すべての都道府県および政令指定都市に最低1か所以上設置されています。
児童相談所では、様々な子供に関する問題について相談を受けつけており、専門家による適切な指導や治療を提供しています。さらに、必要に応じて子供の施設入所や一時保護なども行います。

3. 医療機関

高校生の不登校には精神科や心療内科の医療機関への相談も効果的です。
専門家の医学的なアプローチによって、うつ病や発達障害、起立性調節障害などの心身の症状を改善できることがあります。
ただし、担当医が必ずしも不登校に関する理解があるとは限りません。また、薬物治療を行う場合は副作用が生じる可能性もあるので、慎重な検討が必要です。

4. 不登校に特化した塾や家庭教師

不登校に特化した塾や家庭教師は、過去に多くの指導経験を積んでおり、不登校の高校生に最適な指導プランを提案してくれるでしょう。
また、不登校からの受験方法にも精通しており、必要な場合には高卒認定試験(旧大検)のサポートを提供してくれます。また、高校への復学や学習意欲の向上に向けたサポートも期待できます。

まとめ

高校生が不登校になってしまうと、留年や高校中退のリスクが生じてしまい、将来に渡って大きなデメリットとなることがあります。
しかし昨今では、不登校や引きこもりに悩む方への相談窓口なども増えているので、解決策も沢山あります。
本コラムが、不登校に悩むお子さんや親御さんへの手助けになれば幸いです。

家庭教師のマスターでは、不登校の高校生への学習フォローも行っています。ご相談だけでも構わないので、心配事がありましたら気軽にご連絡ください。

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