大学指定校推薦の仕組み|校内選考の基準や対策を解説!

公開日:2024年4月8日

大学受験を指定校推薦入試で考えているが、その仕組みや受験する方法がよく分かっていない方には必見のコラムです!大学の指定校推薦の仕組みや、受験までの流れ、校内選考の対策方法までをわかりやすく徹底解説します!

指定校推薦とは?|推薦入試の基礎知識

指定校推薦について解説する前に、まずは大学の「推薦入試」について簡単に整理しておきましょう。指定校推薦と他の推薦入試の違いを解説していきます。

1. 推薦入試の基礎知識

大学の推薦入試は、大きく分けると「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の2種類に分かれます。その「学校推薦型選抜」がさらに「指定校推薦」「公募推薦」の2種類に分かれるイメージです。今回はその中の「指定校推薦」に焦点を当てて解説していきます。まずは、他の推薦入試との違いを見ていきましょう!

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「学校推薦型入試(旧・推薦入試)とは?他の選抜方法との違いも解説!」

2. 総合型選抜との違い

前述の通り、指定校推薦というのは「学校推薦型選抜」の中の1つです。
学校推薦型選抜とはその名の通り、出身高校からの推薦書が必要となる選抜方法のことです。出身高校からの推薦が貰えなければ、学校推薦型選抜に出願することは出来ません。それに対し「総合型選抜」とは、出身高校からの推薦は不要で、自己推薦で出願することが出来る制度です。

そして総合型選抜は、複数の大学を併願受験することが可能なのに対し、学校推薦型選抜は1つの大学を専願受験することしか出来ません。また、合格した場合に辞退することは出来ず、必ずその大学に進学する必要があります。
また、学校推薦型選抜よりも総合型選抜の方が選考期間が長い傾向にあります。

3. 公募推薦との違い

前述の通り、「学校推薦型選抜」が「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類に分かれます。
どちらも学校推薦型選抜なので、出身高校からの推薦が必要な点は同じです。違いとしては、「指定校推薦」は大学側から指定されている高校の生徒しか出願できないのに対し、「公募推薦」は全国どの高校からでも出願が可能な点です。

また、公募推薦は、大学側の募集枠に対して応募者が多ければ不合格となることもありますが、指定校推薦は、そもそも大学側と高校側での信頼関係のうえに成り立っているような制度なので、受験した場合の合格率はほぼ100%となります。
そのため指定校推薦の場合は、あらかじめ高校内で厳しい校内選考が行われ、その選考をクリアすることが第一条件となります。1つの高校からの募集枠は1人〜3人程度と限られていることが多く、他に希望者がいればその中で誰が推薦枠を勝ち取るか、ということになります。

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「公募推薦ってどんな仕組み?│指定校推薦との違いも解説!」

指定校推薦の4つのポイント|出願から校内選考まで

指定校推薦とは何か?が分かってきたところで、次は、指定校推薦で大学合格を勝ち取るために必要な4つのポイントを紹介していきます。
指定校推薦の流れから校内選考におけるポイントまで、時系列順に見ていきましょう!

1. 募集時期と受験日程を把握する

指定校推薦の募集時期や受験日程は大学によって異なるので確認が必要です。
概ね6月〜8月頃にまず大学から願書の配布が始まり、そこで最終的に指定校推薦の募集枠が決定されます。そしてその募集枠に対して校内選考が行われ、10月頃までに校内選考の結果が発表されます。
入学願書の受け付けは、原則どの大学も11月1日以降となっています。大学指定の期間内に願書を提出し、その後面接や小論文などの選考を経て、12月頃に合否が発表されるという流れとなっており、一般入試が始まる約1週間前までには、最終的な合否が分かるようになっています。
まずは、希望する大学の募集から選考までの日程を事前にしっかり確認しておきましょう!

2. 指定校推薦利用の意思を高校に伝える

指定校推薦を利用することを決めたら、まずはその旨を高校の担任の先生に伝えましょう。
伝える時期は早いに越したことはないのですが、遅くとも校内選考が始まるまでには伝える必要があります。前述のとおり、多くの高校では10月頃には推薦する生徒を決定するため、それより前に伝えるようにしましょう。

校内選考とは、指定校推薦の推薦枠に対して希望する生徒が多かった場合に、高校内で選考をして推薦する生徒を決めるということです。
選考の過程や基準は公開されていませんが、一般的には「評定平均」が最も重要視されていると言われています。その他、部活動や課外活動、出席日数なども評価の対象となります。
指定校推薦の場合、大学を受験した際の合格率はほぼ100%と言われているため、校内選考で推薦を勝ち取ることができるかどうか?が合否の鍵と言えます。

それでは次に、「校内選考で推薦を勝ち取るためのポイント」について解説していきます。

3. 評定平均を上げる

校内選考において最も重視されるのは高校での「評定平均」です。
「評定平均」とは、全科目の評定(5段階)を足して、それを科目数で割った数字のことで、高校1年生から高校3年生の1学期までの全ての成績が対象となります。小数点第二位以下は四捨五入されるので、3.8や4.3というような数字で表されます。
指定校推薦の基準としては、人気の大学や学部であれば少なくとも「4.0以上」というような高い基準を求められることがほとんどです。

評定平均を上げるために最も重要なのは、定期テストで良い点数を取ることです。全科目が対象となるので、苦手な科目を作らないことと、高校1年生からの成績が見られるので、入学直後から良い成績を取っていくことが重要です。

定期テストの内容は高校ごとにまちまちですが、2022年度に学習指導要領が新しくなった際に、いわゆる「学習の3観点」と呼ばれる、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力、人間性など」を評価に取り入れることが定められています。特に2つ目の「思考力・判断力・表現力など」に関しては、表やグラフの読み解きをする問題が影響を与えるので注意が必要です。

4. 遅刻や欠席日数に注意する

前述のとおり、2022年度以降、学習の3観点の1つとして「学びに向かう力、人間性など」を評価に取り入れることが定められています。
これはテストの点数で測ることができないため、主に提出物や遅刻・欠席日数などで評価される部分となります。
大学側としても、遅刻や欠席が多いということは「学びに向かう力、人間性など」が足りていないということで、学習に対する意欲が不足しているという評価になります。
また高校側からしても、不真面目な生徒を推薦してしまうことで、その後の推薦枠が無くなってしまう恐れもあるため、遅刻・欠席に関しては当然考慮するものと思われます。
要するに、授業をしっかりと受ける、提出物をきちんと出す、学校をサボらない、などの「前向きな学習姿勢」が推薦をもらう上で大前提となります。

ただし、欠席日数を減らすために、体調不良なのに無理をして学校に行く必要はありません。文部科学省が出している大学入学者選抜実施要項の中には「生徒の努力を要する点などその後の指導において特に配慮を要するものがあればその内容について記載を求める」という記載があります。
要するに、病気での欠席など、配慮が必要なものに関しては調査書で説明をする必要があるということです。ですから、調査書できちんと理由が説明がされていれば、大学側も配慮します。逆に、説明がつかないような遅刻・欠席に関しては、特に配慮がされずマイナス評価になるということです。

指定校推薦の試験内容とその対策

校内選考が終わり高校からの推薦がもらえたら、最終的に大学で書類選考・面接などの試験を受けることになります。
大学での試験は、調査書や推薦書などの書類審査がメインとなりますが、それだけではありません。大学で学ぶ力を判断するために、学力検査や小論文、口頭試問、資格・検定試験の成績、大学入学共通テストなどのうち最低1つを活用して判断するように、定められているのです。

参照:
文部科学省「令和6年度大学入学者選抜実施要項 第3-1」より
文部科学省「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」

それでは、大学での試験に向けて主にどのような対策をしておけば良いのかを見ていきましょう!

1. 志望理由書の書き方

指定校推薦では、志望理由書の記載を求められることが多くあります。
志望理由書とは、名前の通り、なぜ自分がその大学・学部に入りたいのかという志望理由を書く書類となります。

作成のポイントとしては、自分のことと志望校のことをしっかり結びつけて記述することです。自分がなぜその大学に入りたいかという志望理由を書くことは大前提ですが、それだけで終わってしまうと一方通行のアピールになってしまい、良い志望理由書とは言えません。大学のアドミッション・ポリシー(入学者の受け入れ方針)をしっかりと把握した上で、「自分の志望理由と大学のアドミッション・ポリシーがいかに合致しているか」という部分まで記載できれば、より良い志望理由書となります。

2. 面接の対策

指定校推薦の場合、試験は書類審査と面接のみという場合も多く見られます。面接の対策としては以下の2点が有効です。

  1. よくある質問の回答を考えておく
  2. 模擬面接をやって練習しておく

指定校推薦の場合、同じ高校の先輩が毎年同じ大学に入学しているので、面接でどのような質問があったか、という資料が進路指導室に残っているはずです。それらを事前にしっかり確認しておきましょう。
代表的な質問としては、「なぜこの大学を志望したのか」「高校時代に頑張ったこと」「大学に入ったら何を学びたいか」などが挙げられます。
事前に自分なりの回答を考えておくことで、本番でもスムーズに回答することができます。

また、面接は頭の中で回答を準備していても、実際に口に出す際に詰まってしまったり、少し違った角度から質問をされたりすると急に焦ってしまったりするものです。ですので、事前に模擬面接を十分に行っておきましょう。担任の先生や進路指導の先生にお願いして、客観的な意見を聞いておくと良いでしょう。

3. 小論文の書き方

指定校推薦における小論文では、その大学や学部・学科に関することや、志望理由に関するテーマを課せられることが多いです。事前に書いたものを書類として提出するパターンと、その場でテーマを与えられて書くパターンがあるので、志望校の選考方法を事前に確認しておきましょう。

小論文の基本的な構成は以下のようになります。

  1. テーマに対する自分の主張や考えを述べる。
  2. その主張に対する根拠を述べる。
  3. 結論を述べる。

良い小論文を書くためには、2. の「主張に対する根拠」がいかに説得力のあるものになっているかが特に重要です。「根拠」をしっかりと述べるためには、日頃からそのテーマに対する知識を蓄えておくことが必要です。指定校推薦を考えているのであれば、志望学部・志望学科に関係するニュースや本をよく見るようにしておくと良いでしょう。


指定校推薦のメリット・デメリット

最後に、指定校推薦のメリット・デメリットについて簡単に見ておきましょう。

指定校推薦のメリット

指定校推薦のメリットとして以下の2点が挙げられます。

  1. 高校からの推薦がもらえれば、ほぼ100%合格できる
  2. 入試が早く終わるため、高校生活に余裕が持てる

指定校推薦は高校側と大学側の信頼関係の上に成り立っている制度なので、高校から推薦をもらっている生徒を大学側が不合格にするということはほぼありません。反面、大学入学後にも「高校から推薦されて入学している」という責任が伴うということも忘れてはいけません。

また、指定校推薦の合否は12月頃には出ているため、高校生活の最後を余裕を持って過ごすことができます。ただ前述のとおり、推薦をもらうには日頃の努力が大切なので、高校入学直後から良い成績を取っていくことが重要となります。

指定校推薦のデメリット

指定校推薦のデメリットとしては以下の2点が挙げられます。

  1. 指定校推薦から一般入試への切り替えが難しい
  2. 大学入学後も一定の責任が伴う

指定校推薦1本で入試を考えてしまうと、万が一校内選考に漏れてしまったり、大学の選考で不合格となってしまった場合、そこから一般入試へ切り替えて対策することが難しい側面があります。指定校推薦がダメだった時のことも考えて、一般入試の対策も並行して行っておくことをお勧めします。

指定校推薦とは、前述のとおり「高校側と大学側の信頼関係で成り立っている制度」です。そのため、指定校推薦で入学した生徒が大学入学後に著しく成績が悪かったり、素行が良くなかったりすると、翌年以降、推薦枠自体が無くなってしまう可能性があります。そのため、指定校推薦で大学に入学した場合は、「出身高校から推薦されている」という意識を持って、責任ある行動を心がけましょう。

まとめ

今回は、推薦入試の中でも「指定校推薦」に焦点を当てて解説していきました。指定校推薦は、推薦がもらえれば高確率で合格できる反面、高校入学当初からしっかりと対策を行う必要がある制度でもあります。指定校推薦を考えている方に、少しでもこの記事が役立てればと思っています。

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