「学校に行くのがつらい…」子どもが抱える悩みと親ができるサポート法とは?
公開日:2025年6月17日
更新日:2025年6月17日

学校に行くのがつらいと感じている子どもには、心や体の不調、人間関係の悩みなど、様々な背景があります。
このコラムでは、子どものつらさの原因や、家庭でできるサポート、学校や支援機関との関わり方について具体的に解説します。
目次
- なぜ「学校に行きたくない」と感じてしまうのか?|子どもが抱える主な9つの原因
- 子どものサインを見逃さない|保護者が気づける4つの変化とは?
- つらい気持ちに寄り添う|子どもへの4つのメッセージ
- 家庭でできるサポート10選|接し方・環境づくり・選択肢の広げ方
- 1. 子どもの話を否定せず、気持ちをそのまま受け止める
- 2. 「無理に学校へ行かせない」という勇気ある選択も視野に
- 3. 生活リズムを整えるサポート|朝型に戻す練習と環境づくり
- 4. 一緒にできることから始める|家庭学習・図書館通い・外出など
- 5. 担任や学校に連絡し、個別対応の相談をしてみる(配慮や別室登校など)
- 6. 学校に代わる学びの場を探す|フリースクール・通信制・オンライン学習
- 7. 一度「学校を変える」という選択肢を検討する(転校・編入)
- 8. 医療機関(心療内科・児童精神科)を受診してみる
- 9. 保護者も相談できる相手を持つ|支援センター・家族会・カウンセリング
- 10. 日常の中で「自己肯定感」を高める関わりを意識する
- 学校・支援機関とつながる|頼れる場所と相談の進め方
- 保護者自身も自分を責めすぎないで
- まとめ
- 家庭教師のマスターについて
なぜ「学校に行きたくない」と感じてしまうのか?|子どもが抱える主な9つの原因
子どもが「学校に行きたくない」と感じる背景には、さまざまな理由があります。
親や先生が見ただけでは分かりにくいことも多く、子ども自身もうまく言葉にできないケースもあります。
ここでは、学校がつらいと感じる主な原因を9つに分けて解説します。子どもが何に困っているのかを理解する手がかりとして、ご活用ください。
原因1. いじめ・からかい・仲間外れに悩んでいる
もっとも深刻な原因の一つが、いじめやからかいなどによる人間関係のトラブルです。
直接的な暴力だけでなく、陰口や無視、グループからの排除といった“見えにくいいじめ”によっても、子どもは深く傷つきます。特に中学生以降は、SNSなどネット上でのトラブルがきっかけになることもあり、本人の中で「もう学校には行きたくない」という気持ちが強くなる要因となります。
いじめによる不登校についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「いじめの原因について|その理由や背景を考える」
原因2. 友だちができない・孤立している不安
「いじめ」とまでいかなくても、友だちができず、毎日をひとりで過ごすことに苦しさを感じる子もいます。
給食や休み時間、登下校など“誰と過ごすか”が重要になる場面で、孤立していると、つらさが浮き彫りになります。「話しかけるのが怖い…」「輪に入れない…」という気持ちが続くと、次第に登校すること自体が負担に感じられるようになります。特に転校時などに起こりやすいケースです。
原因3. 担任や先生との関係がうまくいかない
先生との相性や関わり方に悩みを感じている場合も、学校が苦手になる原因になります。
「自分のことを理解してくれない…」「怒られてばかりで怖い…」といった経験が積み重なると、子どもは教室を安心できる場所と感じられなくなります。
先生に対する不信感が強くなると、相談もしにくくなり、孤立感やストレスが深まってしまうことがあります。
原因4. 授業についていけない・学習が理解できない苦しさ
学習面のつまずきも大きなストレス要因です。
授業が分からないまま進んでしまったり、周囲との学力差を意識してしまったりすると、劣等感や自己否定感が強まります。
学習において「何をしているのか分からない」「どうせできない」と感じてしまうと、登校意欲そのものが下がってしまう傾向があります。
原因5. 成績・受験へのプレッシャーが重くのしかかっている
中学・高校に進むにつれ、定期テストや受験のことなど「成績」に対する重圧が増します。「期待されているのに応えられない」「もっと頑張らなきゃ」という思いが強すぎると、プレッシャーに押しつぶされてしまうことも少なくありません。
本人は頑張ろうとしているのにうまくいかない状況が続くと、学校自体が“苦しい場所”に変わってしまいます。
原因6. 校則・クラスの雰囲気が合わず、居場所がないと感じている
学校やクラスのルール、雰囲気が自分に合わないと感じると、それだけで大きなストレスになります。
厳しすぎる校則、集団行動を重視する文化、発言しづらい空気などが重なると、「ここには自分の居場所がない…」と感じてしまう子もいます。
この場合、本人が“我慢している”ことに周囲が気づきにくい点も、問題を見えづらくしています。
原因7. 家庭環境の変化(離婚・引越し・介護など)によるストレス
家庭での大きな変化も、子どもの心に強い影響を与えます。
親の離婚や再婚、引越し、家族の病気や介護など、子どもが自分ではどうにもできない状況は、心の不安や緊張感を生み出します。
この様な状況が続くと、学校でも集中できなくなったり、気力が失われたりして、登校が難しくなるケースがあります。
原因8. HSCや発達特性など、環境への過敏さ・過適応で疲弊している
感受性が強く、刺激に敏感なHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)や、発達特性を持つ子どもは、学校という集団の場で強い疲れを感じることがあります。
大勢の中で音や人間関係に気を張り続けることで、エネルギーを消耗してしまい、次第に「行きたくない」と感じるようになります。
本人は頑張っているのに、それが周囲に理解されにくい点も苦しさを深める要因です。
原因9. 朝起きられない・リズムが崩れる(起立性調節障害や睡眠障害の可能性)
「朝になると起きられない」「頭痛やめまいがする」という身体症状がある場合、起立性調節障害などの体の病気が関係している可能性もあります。
怠けや甘えに見られてしまいがちですが、これはれっきとした身体の不調であり、無理に登校させると状態が悪化するおそれもあります。
心配な場合は、医療機関へ相談してみるのも1つの方法です。
起立性調節障害についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「起立性調節障害なのに、なぜ遊びには行けるのか?|理由や症状を詳しく解説」

子どものサインを見逃さない|保護者が気づける4つの変化とは?
子どもが「学校がつらい、行きたくない」と感じ始めた時、その気持ちは言葉ではなく行動や表情の変化として表れることがよくあります。
子ども自身がうまく言えなかったり、「迷惑をかけたくない」という理由で気持ちを押し殺してしまったりすることもあるため、保護者が小さなサインに気づくことが大切です。
ここでは、子どもが学校生活に悩みやストレスを感じているときに見られやすい4つの変化について解説します。
1. 朝になると体調不良を訴える
子どもが「学校がつらい」と感じ始めた時、登校前になると、頭痛・腹痛・吐き気・倦怠感などの体調不良を訴えるケースが多く見られます。
これは心のストレスが身体に影響を及ぼしている「心身症」の一種で、週末や休みの日には症状が出ないことも特徴です。「本当に具合が悪いの?」と疑いたくなるかもしれませんが、体調不良になっている時点で、子どもにとっては本当につらい状態です。
2. 表情が暗い、口数が減ってしまう、元気がない
「最近なんとなく笑顔が少なくなった」「会話が減った」「元気がない」と感じることがあれば、それは内面の不安や悩みのサインかもしれません。
特に、家庭では普段明るい子ほど変化が分かりやすくなります。「何かあったの?」と聞いても「別に…」としか答えない場合も、安心できる空間で静かに見守る姿勢が必要です。
3. 学校や友達の話を避けるようになる
以前は学校の出来事をよく話していたのに、「急に学校の話題を避けるようになった」「友達の名前が出てこなくなった」等の場合は要注意です。
話したくないのは、つらいことを思い出すのが嫌だったり、説明する自信がなかったりするからかもしれません。この様な場合は、無理に聞き出そうとするのではなく、「いつでも話していいんだよ」という姿勢を伝えることが大切です。
4. 家での行動や生活リズムが乱れる
夜更かしや過度なスマホ使用、食欲の低下、家族への反発、急な無気力など、生活全体に変化が出ることもあります。これらはすべて、子どもなりの“心のサイン”であり、「助けてほしい」という無言のメッセージかもしれません。叱る前に、「何かあったのかな?」と背景にある気持ちを想像してみることが重要です。

つらい気持ちに寄り添う|子どもへの4つのメッセージ
学校に行くことがつらいと感じている子どもにとって、何よりも大切なのは、その気持ちを誰かに理解してもらえることです。
無理に解決策を押しつけるよりも、まずは「気持ちを受け止めること」から始めることが、回復への第一歩になります。
ここでは、子どもの心に寄り添う4つのメッセージをご紹介します。保護者や身近な大人が、言葉や態度で伝えてあげてほしい内容です。
1. 無理して学校に行かなくてもいい|まずは心を休めよう
「毎日行くのが当たり前」と思われがちな学校ですが、体や心が限界を迎えているときは、一度立ち止まっても大丈夫です。
無理に登校させることが逆効果になることもあります。まずは心と体を休める時間を持ちましょう。「行けないこと」ではなく、「休むこと」を受け入れてあげることで、子どもは少しずつ安心を取り戻していきます。
2. あなたはひとりじゃない|今感じていることは間違っていない
学校でつらい思いをしていると、「自分だけがこうなんじゃないか」「弱い自分が悪いのかな」と思い込みがちです。
でも、つらいと感じることは悪いことではなく、あなたの心が出している大事なサインです。
「そう感じるのは当然だよ」「あなたの味方だよ」と伝えてあげることで、孤独感や不安が少しずつ和らぎます。
3. 自分を責めないで|逃げることも“前に進む”選択肢
「逃げるのはダメなこと」と思っていませんか?
けれど、自分を守るために一時的に離れることは、立派な“前進”です。
無理に踏ん張り続けるよりも、今の環境から少し離れて落ち着くことが、新しい選択肢につながることもあります。
「逃げてもいい」「今は休んでいい」その言葉が、自分自身を責める気持ちから解放してくれるかもしれません。
4. 小さな一歩で大丈夫|今日できたことを自分で認めてあげよう
「学校に行けなかった」と思う日も、実は小さな一歩を踏み出していることに気づけていないだけかもしれません。
例えば、「朝起きられた」「ごはんが食べられた」「話せた」これだけでも立派な前進です。
子どもが自分を認められるよう、「今日できたこと、よかったこと」に目を向ける声かけを大切にしましょう。

家庭でできるサポート10選|接し方・環境づくり・選択肢の広げ方
学校に行くのがつらいと感じている子どもにとって、家庭が“安心できる場所”であることが何よりの支えになります。
保護者ができることは決して特別なことばかりではありません。小さなことでも、子どもの気持ちに寄り添いながら行動することが、回復への大きな力になります。
ここでは、家庭で実践できる10のサポート方法をご紹介します。
1. 子どもの話を否定せず、気持ちをそのまま受け止める
「そんなことで?」と思ってしまうような内容でも、子どもにとっては深刻な悩みであることが多いです。
まずは「そう思ったんだね」と、評価やアドバイスではなく、気持ちそのものを受け止める姿勢が大切です。自分の気持ちを受け止めてもらえることで、子どもは初めて本音を言えるようになります。
2. 「無理に学校へ行かせない」という勇気ある選択も視野に
「こんなことで休ませていいのか?」と不安になるかもしれませんが、無理をさせて心身がさらに不調になることの方がリスクは大きいです。
一度立ち止まることで、子どもが自分のペースを取り戻せることもあります。保護者の「今は休んでいい」という言葉が、安心と自己肯定感につながります。
3. 生活リズムを整えるサポート|朝型に戻す練習と環境づくり
登校しない期間が続くと、昼夜逆転や生活の乱れが起きやすくなります。
完全に戻す必要はありませんが、少しずつ朝起きる習慣や食事・入浴のリズムを取り戻せるよう、一緒に取り組んでみましょう。
無理なく、日常を整えていくことが、次のステップへの準備になります。
昼夜逆転の治し方についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「昼夜逆転の治し方|不登校、引きこもり、ゲーム・ネットのやり過ぎの子ども」
4. 一緒にできることから始める|家庭学習・図書館通い・外出など
「勉強しなさい」と言うよりも、一緒に読書をしたり、近所を散歩したりといった活動を通じて、少しずつ日常の活力を取り戻していく方法も効果的です。
外に出るのが難しければ、ゲームや料理など家の中でできることからでもかまいません。「やってみよう!」と思えることを、一緒に探してあげましょう。
5. 担任や学校に連絡し、個別対応の相談をしてみる(配慮や別室登校など)
学校との関係が絶たれてしまうと、子どもはますます孤立感を深めます。
担任やスクールカウンセラーに、「今の状況で何ができるか?」を率直に相談してみましょう。別室登校、短時間の登校、課題だけのやりとりなど、柔軟な対応をしてくれる学校も増えています。
保健室登校についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「保健室登校とは?|メリット・デメリットや教室復帰への流れを解説」
6. 学校に代わる学びの場を探す|フリースクール・通信制・オンライン学習
「今の学校に通うことだけが正解ではない」という視点を持つことも大切です。フリースクールやサポート校、通信制高校、オンライン教材やバーチャル学習など、多様な学びの選択肢があります。無理に在籍校への復帰だけを目指すのではなく、“今の子どもに合った環境”を探す視点を持ってみましょう。
フリースクールについてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「フリースクールの5つのタイプと子どもに合った選び方」
7. 一度「学校を変える」という選択肢を検討する(転校・編入)
状況によっては、思い切って学校を変えることが有効なケースもあります。
環境や人間関係が変わることで、子どもの気持ちがリセットされ、再スタートできることもよくあります。公立校の転校、私立校への編入、フリースクールへの移籍など、教育委員会や支援機関と連携しながら情報を集めましょう。
不登校特例校についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「学びの多様化学校(不登校特例校)で叶える多様な学びのカタチ」
8. 医療機関(心療内科・児童精神科)を受診してみる
「身体の不調が長引いている」「不安感や無気力が強い」といったときは、専門の医療機関で診てもらうことも大切です。
起立性調節障害や軽度のうつ、発達特性の有無など、医学的な視点でのアセスメントが回復のヒントになる場合もあります。診断名がつくことだけが目的ではなく、支援の選択肢を広げるきっかけになります。
9. 保護者も相談できる相手を持つ|支援センター・家族会・カウンセリング
「親としてどう関わればいいのか分からない」と悩むのは自然なことです。
悩んだ時は、ひとりで抱え込まず、相談できる窓口や仲間を持つことが、長期的な支えになります。
教育相談センターや子ども家庭支援センター、保護者向けのオンラインカウンセリングや家族会などを活用して、心の負担を軽減しましょう。
10. 日常の中で「自己肯定感」を高める関わりを意識する
子どもが「自分はダメなんだ…」と思ってしまわないよう、できたことや頑張ったことを積極的に認めてあげることも大切です。
結果よりも過程を見て、「話してくれて嬉しかったよ!」「朝起きられたね!」といった声かけをより意識してみましょう。“ありのままを受け入れてくれる存在”がいることで、子どもは少しずつ自己肯定感を取り戻していきます。
子どもの自己肯定感についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「子どもの自己肯定感の高め方とは?|7つのNG行動についても解説」

学校・支援機関とつながる|頼れる場所と相談の進め方
子どもが「学校に行くのがつらい」と感じているとき、家庭だけで抱え込まず、学校や外部の支援機関とつながることが回復への大きな支えになります。
「誰に、何を相談したらいいか分からない」と迷っている方も多いと思いますが、今の状況に応じて頼れる機関はいくつもあります。ここでは、主な相談先と、その役割・活用法についてご紹介します。
1. 担任やスクールカウンセラーに相談する
まず最初に連絡を取るべきは、学校内で子どもと日常的に関わっている担任の先生やスクールカウンセラーです。
状況を丁寧に説明し、現在の悩みや子どもの様子を共有することで、別室登校・短時間登校・課題の調整など、柔軟な対応策がとられる場合もあります。
スクールカウンセラーには、家庭だけでは気づきにくい子どもの心の状態やサポートの方向性についても相談できます。
まずは電話や連絡帳で、「一度お話させてください」と伝えてみることが第一歩です。
2. フリースクールや家庭学習という代替の学び方
「学校に戻るのは難しそう」と感じる場合は、学び方を見直すことも選択肢の一つです。
例えば、フリースクールでは、子どもに寄り添った柔軟なカリキュラムで、安心して過ごせる居場所と学びの場が提供されます。また、家庭学習に切り替えたり、オンライン教材やサポート校、家庭教師サービスを活用する方法もあります。
「学校に通っていない=学んでいない」ではなく、その子に合ったペースやスタイルで学び続けられるよう支援することが大切です。
3. 教育委員会・児童相談所・支援NPOなどの活用
「学校とのやりとりがうまく進まない」「どこに相談していいか分からない」と感じた時は、自治体の教育委員会や児童相談所、不登校支援のNPOなどに相談してみましょう。
これらの機関では、教育相談員や専門の支援員が在籍しており、ケースに応じた対応策を一緒に考えてくれます。また、適応指導教室(教育支援センター)などへの案内を受けられることもあります。
民間の支援団体では、親向けの講座やピアサポート(当事者同士の交流)を提供していることもあり、孤立感の解消にもつながります。
4. 心療内科・児童精神科を受診する目安
子どもが「朝起きられない」「学校に行こうとすると頭痛や吐き気が出る」「強い不安で食事や睡眠に影響がある」など、心身の不調が継続している場合は、専門の医療機関の受診も検討しましょう。
起立性調節障害、うつ、不安症、発達特性などが関係しているケースもあり、専門的な視点での診断や治療が有効なことがあります。
「診断されるのが怖い」「まだ早いかもしれない」と感じる保護者も多いですが、受診はあくまで“安心材料を得るため”の手段です。必要があれば、学校への支援要請に役立つ医師の意見書も得られます。

保護者自身も自分を責めすぎないで
子どもが「学校に行きたくない、つらい」と訴えた時、多くの保護者は「自分の育て方が悪かったのではないか…」「もっと早く気づいてあげればよかった…」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、子どもが不調になる背景には、家庭以外の要因や、本人の気質・心の成長過程も大きく関係しています。保護者が自分を追い詰めてしまうと、余裕がなくなり、かえって子どもとの関係も苦しくなってしまいます。
まずは、親自身も守られるべき存在であることを忘れず、心のケアにも目を向けていきましょう。
1. 子どもの不調=親の責任ではない
子どもの心や体の不調は、親の行動ひとつで引き起こされるものではありません。学校の環境、人間関係、本人の性格傾向、社会的な背景など、さまざまな要素が絡み合って現れるものです。
「自分のせいだ」と決めつけずに、「今どうやって寄り添っていくか」を考えることが、何よりも大切です。責任感と自己否定は違います。親としてできることを、今から少しずつ始めていけば十分です。
2. 保護者が笑顔でいることも“回復”の一歩
子どもは、大人が思っている以上に親の表情や気持ちを敏感に感じ取っています。
保護者が疲れきっていたり、深刻な表情ばかりしていると、「自分のせいで…」と子どもがさらに落ち込んでしまうこともあります。もちろん無理に元気を出す必要はありませんが、意識してゆったりした時間を取ったり、子どもとリラックスして過ごせる時間を大切にすることは、親子双方にとって心の安定につながります。
3. 一人で抱え込まない|親向けの相談先も活用を
子どものことで悩んでいると、「誰にも相談できない」「同じ状況の人がいない」と不安に感じてしまいがちですが、全国には同じ悩みを抱える保護者がたくさんいます。
教育相談センターや子ども家庭支援センターなどの公的機関、保護者向けの家族会、カウンセリング、オンラインコミュニティなど、親自身が相談できる窓口は多く存在します。
「話すだけで気持ちが軽くなる」「自分だけじゃなかった」と感じられることが、保護者にとっても大きな支えになります。

まとめ
子どもが「学校に行きたくない」と感じている時、その背景にはさまざまな理由があります。
無理に登校を促すのではなく、まずは子どもの気持ちに寄り添い、「安心できる場所」を家庭の中につくってあげることが何よりの支えになります。
家庭でできること、学校や支援機関と連携できること、保護者自身のケアなど、できることは一つではありません。「今すぐ全部できなくてもいい」「小さな一歩でも十分」という気持ちで、できることから始めてみてください。
子どもにも保護者にも、「ひとりじゃない」と感じられる時間が増えることが、きっと回復への第一歩になります。
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