子供が不登校になるのは母親が原因?|育て方の影響や改善策について

公開日:2024年3月5日

近年、子供の不登校が社会的な問題として取り上げられることが増えています。その背景には様々な要因がありますが、中には「母親が原因ではないか」という意見もあります。
では、果たして母親の育て方が不登校に直接的な影響を与えるのでしょうか?それとも、単なる偶然や他の要因が関係しているのでしょうか?
本コラムでは、「子供が不登校になるのは母親の育て方に問題があるかも?」そんなお悩みを持つ親御さんが知っておきたい、母親の影響力と対策方法について詳しく解説します。

母親だけが不登校の原因ではない!

子供が不登校になる要因は一様ではありませんが、一般的には以下のような要因が関わっています。

学校への適応困難

勉強や人間関係など、学校生活に適応するのが難しいと感じ、不登校にいたる場合があります。
勉強が難しいと感じることで、授業についていけなくなり、子供は不安やストレスを感じてしまいます。特に学習障害を持つ子供や、学校のペースについていけない子供にとっては、学校への適応が難しい状況になります。
また、同級生や先生との関係がうまくいかない場合やいじめにあった場合、孤立感やストレスが不登校の原因になることがあります。特に人間関係でのトラブルが長期化すると、学校に行くことを避けるようになることがあります。

家庭環境の影響

家庭内の問題や不安定な状況が、子供の心理的な負担になり不登校となることがあります。
家庭内でのトラブルや不安定な状況は、子供の心理的安定に大きな影響を与えます。例えば、親の離婚や家庭内の暴力などが家庭環境の問題として挙げられます。
また、親が過度な期待やプレッシャーをかけることで、子供に強烈なストレスを与えてしまい、不登校に至ることがあります。特に、成績や受験に関するプレッシャーは、子供の不登校を引き起こす要因になることがあります。

精神的な問題

うつ病、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など、精神的な問題が不登校の一因となることがあります。
お子さんにうつ病などの精神的な問題がある場合、気持ちの落ち込みから非行動的になり、学校に行くことを避ける傾向があります。
また、ADHDなどの注意欠陥や多動性障害がある場合、子供が授業での集中力や集団行動でのコントロールに苦労してしまい、不登校につながることがあります。

学習障害

学習における困難や障害がある場合、子供が学校に行くことを避けることがあります。
学習障害がある子供は、読み書きや計算などの学習に困難を抱えることがあります。このような困難が長期化すると、子供は授業についていけなくなり、やがて学校に行くことを避けるようになることがあります。

学習障害についてもっと知りたい方はこちら
「発達障害の小学生|その特徴や症状の理解、支援方法や接し方を解説」
「発達障害の中学生の特徴と支援法」

母親の育て方だけが不登校の原因ではない

このように、不登校の原因は一様ではなく、母親の育て方だけが全ての要因ではありません。これらの要因の中には、母親の育て方が関連している可能性もありますが、それだけで不登校が引き起こされるとは限りません。
不登校になる原因は、学校での人間関係、学力の問題、家庭環境や精神的な問題など、様々な要因が関係しているのです。

不登校になる原因ついてもっと知りたい方はこちら
「不登校になる原因と対応方法|必ず知っておきたいポイントを解説」

母親の育て方が不登校の原因となるケース

過保護・過干渉

過保護・過干渉な母親は、子供が失敗や困難に直面することを避けさせようとする傾向があります。
「子供のために全てを解決してあげたい」という純粋な気持ちから、この様な対応となるのですが、結果として、子供は自己解決能力やストレス管理能力を養う機会を奪われてしまいます。
また、過保護・過干渉な母親は、つい自分の意見や望みを子供に押し付けてしまい、結果として、お子さんの自己表現力や自己決定能力を育む機会を奪ってしまうことがあります。

具体例としては、

  • 子供が友達との喧嘩をした際、母親が直ちに介入し、問題を解決してしまう
  • 子供が自分の部屋の片付けをしないとき、母親が代わりに片付けてしまう

などが考えられます。

これらにより、子供の自己解決能力は低下してしまい、学校で直面する様々な問題や人間関係のトラブルを自分で解決できず、結果的に不登校へとつながることがあります。

子供への関心が低い

母親の「子供に対する無関心」は、子供が支援や理解を求める場面で孤立感を感じる原因となります。
母親が子供の話を聞かなかったり、軽く受け流してばかりでいると、子供は「自分は理解されていない」「受け入れられていない」と感じてしまいます。
これは子供の自己価値感や安定感を低下させてしまい、不登校のリスクを高める可能性があります。

具体例としては、

  • 子供が学校でトラブルに巻き込まれても、母親が無関心な態度を示し放置してしまう
  • 子供が良い成績をもらってきても、母親が無関心な反応を示し、努力や成果を十分に評価しない

などが考えられます。

これらにより、お子さんは孤独感や不安を感じたり、自分の努力や能力に対する自信を失いモチベーションが低下してしまい、結果的に不登校へとつながることがあります。

過度な期待とプレッシャー

母親が過度な期待やプレッシャーをかけてしまうことで、子供は自分の能力に自信が持てなくなり、失敗を恐れるようになります。
また、母親の期待に応えるために必死になり、ストレスや不安がどんどん蓄積されます。このような状況下では、子供は不安を感じ続けることになり、精神的に疲弊してしまうことで、不登校に至る可能性があります。

具体例としては、

  • 母親が子供に対して、常に良い成績を取ることを期待し、失敗を容認しない姿勢を示す
  • 母親が子供に対して、将来の結果(受験や成績など)や生活態度について厳格な期待を持ち、「その方向性に沿って行動しなければならない」と感じさせる

などが考えられます。

これらにより、子供は学業へのプレッシャーを強く感じたり、日々の生活で窮屈さを感じてしまい、結果的に逃避型の不登校へとつながることがあります。

教育熱心過ぎる

教育熱心過ぎる母親は、子供に高い成績や優れた能力を期待し、常に高いハードルを設けます。しかし、勉強に対する過度な期待やプレッシャーは、お子さんに強いストレスを与えてしまい、逆にモチベーションを低下させる可能性があります。
また、教育熱心過ぎる母親は、子供の個性や能力に十分な配慮をせず、強制的に勉強をさせる傾向があります。これは子供の精神に負担をかけることになり、最終的にパンクさせてしまうことがあります。

具体例としては、

  • 家庭内での学習時間を厳密に管理し、休息や遊びの時間を過度に制限する
  • 母親が子供の成績に対して過剰に関心を示し、毎回のテストの結果に過度な反応を示す

などが考えられます。

これらにより、子供は失敗やテスト結果に対して恐怖を感じてしまい、結果的に逃避型の不登校へとつながることがあります。

厳しすぎる

厳し過ぎる母親は、子供に対して厳格なルールを課す傾向があります。
しかし、過度な規律や制限は、子供の自己表現や自己決定能力を妨げることになり、ストレスや不安を引き起こすことがあります。
また、厳格な母親は、子供に対して適切なサポートをしないことがあります。「これくらいは自分でできないとダメ」「自分で乗り越えさせないと」といった対応は、逆に子供の孤立感や無力感を増大させてしまうことがあります。

具体例としては、

  • 母親が子供に対して、常に完璧な行動を求め、失敗や間違いを許さない態度を示す
  • 勉強やスポーツなどに対して厳格な規律や結果を求める(夜遅くまで勉強させる、過度なトレーニングをさせる)

などが考えられます。

これらにより、子供は疲労やストレスを蓄積させてしまい、結果的に逃避型の不登校へとつながることがあります。

世間体を気にする

母親が世間体や他人の目を気にしすぎると、子供は自分の本音や欲求を無意識に抑えるようになります。
また、世間体を気にすればするほど、子供は自分の個性を見失い、自己肯定感を低下させる可能性があります。

具体例としては、

  • 母親が世間体を気にして、子供の行動や服装を過度に制限する(特定の友人との交流を制限する、個性的な服装や髪型を禁止する、など)
  • 母親自身や家族のイメージを守るために、子供の意思を考慮せず、特定の行動を強要する(特定の学校やクラブに入学させる、など)

などが考えられます。

これらにより、子供は自分の興味や意向に合わない環境に苦しみ、日々抵抗感を感じてしまい、結果的に不登校へとつながることがあります。

母親の育て方により不登校になる子供の特徴

自己解決能力が低い

子供は学校生活の中で友達と衝突したり、集団活動でトラブルになったりと、様々な問題に直面します。そのような場面で、母親が直ちに介入し、問題を解決してしまうことがあります。
このようなケースが繰り返されると、子供は自分で問題を解決する能力を身につける機会を失い、自己解決能力が低下してしまいます。
自己解決能力の低い子供は、学校で問題が発生したときに自分で対処していく自信がなく、親や他者にすぐ頼ってしまいます。また、自分で解決できないことが多くなると、無理に我慢するようになり、ストレスを抱え込んでしまう傾向があります。

親や外部からの支援や介入が必要なケースも多々ありますが、些細なことや小さな問題については、自分で上手く対処する術を身につけておく必要もあります。日常生活の中で、そのような経験を積み重ねていないと、いざ学校で問題に直面した時に、為す術がなくなってしまうのです。
このような状況下では、学校生活での不安や抵抗感が高まり、お子さんは問題解決を避けるために「学校に行きたくない」という気持ちになってしまうことがあります。

甘え、親離れができない

自分の部屋の片付けや学校の宿題など、本来は自分でやるべき事を母親が代わりに行ってしまうことがあります。
「手助けしてあげたい」という気持ちからの行為なのですが、それが過度になってしまい、手助けではなくほとんど全てやってあげてしまうようだと、子供は親に「頼ること」「やってもらうこと」が当たり前と考えるようになってしまい、結果的に親離れができていない状態となってしまいます。
その結果、子供は「自分で責任を持って取り組むこと」や「問題や困難に立ち向かい解決する」といった経験を積む機会が奪われ、「親離れができない」「親に甘えすぎ」といった状況になります。

親への過度な甘えがあったり、親離れができていない子供は、「母親から離れたくない」「学校には親がいないので不安」といった理由で、登校時に泣いてしまったり、母親にしがみついて離れないなどの行動をおこすことがあります。さらにエスカレートすると、頭痛や腹痛などの体調不良につながるケースさえあります。
学校での課題や人間関係での問題を自分で上手く対処することができず、結果的に不登校へとつながってしまうことがあります。

甘えによる不登校についてもっと知りたい方はこちら
不登校は単なる甘え??|不登校と甘えの関連性を考える

自己肯定感が低い

母親が子供に対して、常に高い結果や成績を求め過ぎたり、失敗を認めない態度で接することがあります。母親の希望に叶う結果を出し続けることができれば良いのですが、現実的にはそうもいかないことがほとんどです。
テストで良い成績が取れなかったり、以前の成績より落ちてしまった場合、「自分は結果が出せないダメな人間だ」「親の期待に応えられなかったから、怖くて結果を見せられない…」という気持ちになり、自信を無くしたり落ち込んだりしてしまいます。
その結果、子供は自分の能力や価値を低く評価するようになり、自己肯定感が低下します。

自己肯定感の低い子供は、自分の能力や価値を過小評価してしまっているので、「頑張って勉強しても成績を上げられないんじゃないか…」と考えてしまい、自分自身を信じることができません。また、勉強に取り組むための努力や頑張りといったプロセスを認めてもらえないと感じてしまうと、「テストの結果を見せるのは怖い」と考え、萎縮してしまいます。
このような場面が積み重なることで、子供は学校への不安やストレスを抱え込み、不登校になるリスクが高まります。

誰にも相談しない、ストレスを抱え込む

誰にも相談しない、ストレスを抱え込む子供が学校で友達との関係に悩んでいるとき、母親がその悩みを聞いてあげたり、相談してあげる機会が無いと、子供は一人でストレスや不安を内に秘め込み、誰にも相談せずに悩みを抱え込むことになります。
ストレスを抱え込んでしまった子供は、自分の問題や悩みを解決するための適切なサポートを求めることができず、孤立感や不安を増大させてしまいます。
文部科学省の「不登校に関する基礎資料」によると、「生徒児童が休みたいと感じ始めてから実際に休み始めるまでの期間に相談した相手」は、「誰にも相談しなかった」の割合が、高学年は37%、中学年は34%であることに対し、低学年は38%と高くなっています。低学年のお子さんは、上手く理由を説明できない、言葉で表現できないなどの理由から、特に問題を1人で抱え込みやすい傾向が見受けられますので、周囲による気づきやフォローが特に大切になります。

参照:文部科学省「不登校に関する基礎資料」

コミュニケーション能力が低い

母親と子供とのコミュニケーションが希薄になると、子供が自分の感情や意見を誰かに伝えることできない環境を作り出します。
また、子供が家族の意見に反対すると、母親が即座に否定したりするようなことが多いと、子供は自分の意見を言わないようになってしまい、学校の友人や先生との会話の中でも同様に接してしまいます。
その結果、友人関係の構築やコミュニケーションを取ることに苦手意識を感じてしまいます。

その結果、学校での友情や集団行動での協力関係を築けず孤立してしまい、学校へ行きたくないという気持ちが高まることがあります。

不登校の子供への母親のサポート

自分の問題を認識し接し方を変える

「不登校の原因が母親にあるのでは?」と感じた時は、これまでの教育方針やコミュニケーション方法の振り返りを行うことが大切です。例えば、「過保護や過度な期待はなかったか?」「無関心な態度などで、子供を孤立させることはなかったか?」といった点を客観的に再確認し、それらが子供に与える影響を理解することが大切です。場合によっては、家族の意見や専門家の意見に耳を傾けてみるのも良いでしょう。

その上で、子供との関係を改善するために、子供の意見や感情に真剣に向き合い、柔軟に接していくことを意識してみましょう。不登校になる原因が、全て母親にあるということはありませんが、お子さんに向き合い、寄り添ってあげることは、原因の解決や子供の気持ちを支えることにつながります。

親子関係を改善する

お子さんが不登校になった時は、意識的にコミュニケーションを増やしたり、定期的に子供の近況や悩みについて話し合う時間を設けてみるのも一つの方法です。また、子供と共通の趣味や遊びを見つけ、一緒に楽しい時間を過ごせるイベントを増やすことで、親子の絆が深まることもあります。
例えば、お子さんの好きなゲームをしたり、一緒にドラマや映画を観るのも良いでしょう。何かを一緒に作ったり考えたりする共同作業ですることが最適です。
このような時間は、子供にとって自分の感情や悩みをリラックスして自由に話すことができる場となります。

子供の気持ちに共感し寄り添う

子供が、学校での友人関係に悩んで不登校になっている場合は、子供の気持ちをゆっくり肯定的に聞いてあげ、共感してあげることが大切です。
例えば、自分の経験を通して似たような状況にいた事があれば、そのエピソードを子供に話してあげて、気持ちを共有することも良いでしょう。
また、母親が子供と一緒に解決策を見つける方法を考え、協力して進んでいく姿勢を示すと良いでしょう。
不登校になっているお子さんは、少なからず傷つき、心が弱ってしまっています。そのような時には、母親や家族の理解や支えが、子供にとって一番の助けとなります。

無理に学校に行かせない

お子さんが不登校になった時は、無理に学校に行かせようとせず、子供のペースに合わせて対応することが大切です。
不登校になっている時点で、子供はかなり疲弊してしまっています。その状態で無理矢理学校に行かせようとしたり、不登校となったことを叱責してしまうと、お子さんはさらにストレスを感じ、心を閉ざしてしまいます。
お子さんの気持ちが落ち着き、明るい表情を見せたり、前向きな発言が出るようになるまでは、気長に待つことをお勧めします。

お子さんが回復期に入ったタイミングで、復学(保健室登校)のこと、学習支援センターやフリースクールなどについて、家族で少しずつ話し合ってみると良いでしょう。また、担任の先生やスクールカウンセラーにも相談することで、より具体的な計画を立てることができます。

ゆっくり休ませる

不登校になったお子さんは、心が疲弊し弱り切っています。また、体調不良(腹痛、頭痛、原因不明の高熱など)を併発することもよくあります。ですから、まずはお子さんをゆっくり休ませて回復するようにしてあげましょう。
また、心をリラックスさせるために、自分の趣味や好きなことをやってみることも良いでしょう。読書をしたり、好きなアニメを見たり、気分転換することで気持ちがリフレッシュされます。もちろんやり過ぎには注意ですが、ゲームや漫画を読むなどでも構いません。

とにかく、子供がリラックスできる環境を整え、十分な睡眠や休息を取り、心や体調を整えることに専念しましょう。

家族で過ごす時間を増やす

不登校になると、どうしても他者とのコミュニケーションが不足しがちです。
1人で過ごす時間が増えると、なかなか気持ちを切り替えることができず、不登校の期間が長引く可能性があります。
ですから、これまで以上に家族で過ごす時間を増やすようにしてみましょう。

自宅では、家族みんなで映画やテレビを観ながら楽しく話したり、一緒に料理を作ってみるだけでも効果的です。
また、休日には少し遠出して遊びに行くのも良いでしょう。
例えば、キャンプに行って自然と触れあったり、BBQをするなどの家族での共同作業をしてみるのも良いでしょう。
家族で楽しい時間を過ごすことが、子供のストレスを癒やすことにもなりますし、親子関係にも良い影響が生まれ、お子さんも本音を話してくれやすくなります。

専門家による支援について

不登校のお子さんへの対応は、家族や親からのアプローチが基本となりますが、その方法に不安があったり悩んだ時は、外部の専門家によるアドバイスを受けることも必要です。親が全てを抱え込んでしまわない為の様々な相談窓口があるので、下記にてご紹介します。

スクールカウンセラーや担任と相談する

不登校になった場合は、学校の担任やスクールカウンセラー(スクールアドバイザー、スクールソーシャルワーカー)と積極的に相談してみましょう。本人の話とは違った視点での情報を知ることができ、客観的な状況を知ることができます。また、スクールカウンセラーによる専門的なアドバイスは、問題を解決する上で様々なヒントになる可能性があります。

特に復学を検討できる段階になった時は、学校との連携は欠かせません。家族だけではなく、学校とも連携することで解決へ向けた道筋がスムーズになります。
担任の先生やスクールカウンセラーと相談することで、保健室登校(別室登校)やICTを活用した学習方法などについてなど、復学に向けた様々な方法も検討することができます。

公的機関からのアドバイス

各都道府県や市町村には、不登校のお子さんを支援している公的機関の相談窓口があります。各機関には不登校の専門家が在籍しており、お子さんの状況に合ったアドバイスや支援を無料で受けることができます。

子育て相談窓口

全国の市区町村に設置されている相談窓口です。子育て全般について相談を受けており、不登校についての相談もできます。

教育支援センター(適応指導教室)

教育委員会等が運営する公的機関です。市区町村の施設などの中にあることが多く、利用料は無料です。
児童や保護者との教育相談、心理カウンセラーによる面談、不登校の児童が学校に通わなくても学習できる環境の支援、等を提供しています。

児童相談所(児童相談センター、児童家庭支援センター)

厚生労働省が運営する公的機関です。18歳未満の子どもやその家族を対象として、子育てやしつけの悩み、不登校、発達障害、子どもの行動上の問題などについて相談することができます。

ひきこもり地域支援センター

すべての都道府県・指定都市にある、行政が運営するひきこもりに特化した相談窓口です。(NPO法人などに委託しているケースもあります。)お子さん本人やご家族からの相談を受け付け、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ支援コーディネーターが中心となって相談支援などを行います。

家庭教師の検討

不登校になったお子さんは、外出を嫌がることが多いですが、「自宅まで先生が通ってきてくれる」家庭教師は不登校のお子さんの学習に適しています。
家庭教師は1対1で指導が行われるので、周りの目を気にせず勉強できることに加え、お子さん一人ひとりの学力や学習状況に合わせてカリキュラムを組むことができます。不登校により遅れてしまった科目や単元にさかのぼって指導することもできます。
加えて、大学生の家庭教師であれば、お子さんのお兄さん・お姉さんのような存在として、勉強面だけではなくプライベートの面(趣味や遊びの相手、話し相手)でも良き相談者になってくれるメリットがあります。
特に、混乱期や回復期にあるお子さんの場合、勉強への取り組みを始められる状態であれば検討してみるのも良いでしょう。

もっと知りたい方はこちら
【不登校コース】について

まとめ

繰り返すようですが、「不登校の原因が母親にだけある」ということはありません。すべての責任を感じて、深く悩み過ぎないようにしてください。
近年、不登校になる子供たちは増え続けており、様々な対策や支援の手段が確立されています。「この先どうなってしまうのだろう…」と思い悩む前に、まずは現時点のお子さんのケアを最優先してあげて下さい。子供の不安や傷ついて疲弊した気持ちが回復すれば、きっと前向きに進んでいけます。
このコラムが、不登校に悩む親御さんの一助になればと思います。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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