個人契約の家庭教師について|メリット・デメリットをわかりやすく解説!

公開日:2024年2月9日

個人契約の家庭教師とは、家庭教師会社を通さず、ご家庭と家庭教師が直接契約を結ぶ形態です。個人契約の家庭教師は中間マージンや初期費用がかからないので、うまくいけば安い月額費用で家庭教師ができます。しかし良い所ばかりではなく、意外な落とし穴も存在するので注意が必要です。
そこで、初めて家庭教師を検討している方へ個人契約の家庭教師についてメリット・デメリットを解りやすく解説します!

個人契約の家庭教師とは?

個人契約の家庭教師ってどんな仕組み?

個人契約の家庭教師とは、ご家庭と家庭教師間で直接契約を結ぶ形態の指導です。
家庭教師会社を通さないので、中間マージンや入会金などの初期費用が発生せず、料金の受け渡しや指導内容についても生徒(ご家庭)と家庭教師の双方で直接取り決めを行います。

どうやって探すの?

個人契約の家庭教師を見つける方法は様々です。主な方法として、マッチングサイトを活用して探す、SNSを活用して探す、大学に問い合わせて探す、または知人や友人の紹介を頼んで探す方法があります。

マッチングサイトで探す

インターネットのマッチングサイトを利用することで、フリーの家庭教師がマッチングされます。プロフィールやレビューなどの教師情報を確認し、気になる教師を選択・指名できます。
ただ、マッチングサイト自体は法人が運営管理しており、中間マージンや紹介料等の費用がかかりますので、厳密には個人契約と言えません。

SNSで探す

ソーシャルメディアを活用して、教育関連・アルバイト関連のグループやコミュニティでフリーの家庭教師を探すことができます。
ただし、匿名が多いため信用できない情報も多く、選択の際は十分な注意が必要です。家庭教師を探す手段としてSNSは最も信頼度が低く、家庭教師を装った違う目的を持った人(宗教や投資などの勧誘目的、詐欺)もいるので十分に注意しながら利用しましょう。

大学に問い合わせて探す

大学の学生課などで家庭教師の依頼を受け付けていることがあります。条件が合えば自校の学生を紹介してくれます。学生課の掲示板などでも紹介されていることがあります。
大学によって対応は異なる(紹介を受け付けていない大学も多い)ので、ご興味のある方は直接大学へお問い合わせください。

知人に頼む・知人の紹介で探す

個人契約の家庭教師を探す際、身近な知人や友人のツテで紹介を頼むことが最もポピュラーな方法です。知人の紹介であれば家庭教師の人柄や信頼性について安心できますし、既知の間柄で家庭教師を依頼することもよくあります。先ずは、友人・知人で家庭教師がやれそうな人はいないか?を確認することから始めましょう!

個人契約の家庭教師のメリット

中間マージンがかからない

個人契約の家庭教師は、家庭教師会社を間に介さないため、中間マージンが発生せず、月額料金が安くなる場合があります。また、入会金などの初期費用もかからないので、その点もお得です。一方で、その分時給が高くなる傾向があり、お子さんの学年や教える内容によって相場は大きく変動します。

もっと知りたい方はこちら
個人契約の家庭教師の相場は?|料金の仕組みや選ぶ際の注意点を独自視点で解説!

先生を指名した上で決められる

家庭教師会社を通す場合は、入会後にある程度の条件や希望を担当者に伝えた上で、選抜された教師の紹介を受けます。
一方で、個人契約の家庭教師であれば、候補の教師と直接面談し相性や指導スタイルを確認した上で契約することができます。契約前に教わる先生を見てから決めることができる点は、個人契約の最大のメリットです。

相性が合いやすい友人や知人の紹介

知人や友人の紹介を通じて家庭教師を見つける場合、その教師とは既に知り合いであったりすることがあります。ご家庭と家庭教師双方の信頼関係が既にできあがっていることは大きなメリットです。
既知の関係があることで、生徒やご家庭と家庭教師の間に過度な気遣いが無くなり、円滑な授業が期待できます。

個人契約の家庭教師のデメリット

当たりハズレがある

個人契約の場合、指導力や教え方にバラツキが生じます(=当たりハズレがある)。
個人契約の家庭教師の場合、そのスキルは個人的な経験や能力と直結しているので、個人差が出やすいのです。これは、教師の学歴や受験経験、指導年数や指導人数などの実績・経験の差、または教え方に対する理念の相違に起因しています。
お子さんに最適な選択をするためにも、複数の候補から慎重に先生を選ぶことが必要です。

やってみないとわからない

家庭教師からの申告(経歴書・自己紹介)はセルフアピールなので、どこまで信頼できる情報なのかわかりません。とはいえ、1回や2回の面談だけでは、教師の質や教育方針まで正確に見抜けないという問題があります。
また、「第一印象が良い先生=教え方が上手な先生」ではないことも要注意です。最初の挨拶までは良かったが、いざ勉強を教わるとわかりにくい、といったケースは意外と多いのです。
個人契約の場合、友人・知人からの紹介が多いので、頼んでおいてすぐに断るのは失礼にあたることがあります。最終選抜の際には家族間で十分話し合った上で決めましょう。

他の先生と交代できない

家庭教師会社を通せば、相性が合わなかった時に他の先生と交代してもらうことは何度でも可能で、ほとんどの家庭教師会社は無料で対応しています。
ただ、個人契約の家庭教師の場合、相性が合わなかった時に交代用の先生はいないので、1から探し直しになるか、現状の先生で我慢するしかありません。
個人契約の場合、1人の先生に決めるまで何度も面接を行う必要があるので、1から探し直すことは大変な労力を要します。

急に先生が来れなくなった場合

病気や怪我などを含む急な都合により家庭教師が指導に来れなくなった時、個人契約の場合は代わりの先生がいません。
入試直前に家庭教師がインフルエンザや新型コロナに感染してしまい、大事なテスト前に全く指導に行けなくなるケースは少ない事例ではありません。
ここぞという土壇場でも安心できる体制を望むのであれば、個人契約は避けた方がよいでしょう。

トラブルが起きた時

個人契約の場合、金銭トラブルや契約上の問題が生じた際には、生徒や保護者さま自身が家庭教師と直接対話して、解決を試みる必要があります。
個人契約の場合、家庭教師会社による面接フィルターがかかっていないので、極端に言えばどんな人がいるのかわかりません。全て保護者様の「人を見抜く力」次第となります。
信用性の高い家庭教師を選ぶことがトラブルを最小限に抑える唯一の手段になります。

受験情報やノウハウを持っていない

個人契約の家庭教師は、自身の受験経験や知識だけに依存していることが多く、綜合的な受験情報や進路相談のノウハウやスキルが不足していることがあります。
生徒の成績や志望校は上から下まで様々ですが、教師の学歴はその職業柄から高学歴であることがほとんどです。
つまり、成績上位のお子さんであれば、自分の経験と重なる部分からアドバイスすることもできるのですが、成績下位の生徒の場合は有益なアドバイスができないことがよくあります。

会社と個人契約はどっちがいいの?

費用を抑えたいなら…

個人契約の家庭教師は中間マージンが発生しないため、家庭教師会社よりも月額費用が安くなる場合がありますが、プロの家庭教師(中学受験、難関私立高向け専門など)や人気教師の場合は時給5,000円以上の教師が多く、家庭教師会社を通すよりも遥かに割高となるケースもあります。
家庭教師は安ければ良いという訳ではないので、教え方や相性などを含めて総合的に判断することが大切です。個人契約を検討する場合は、同時に家庭教師会社の体験レッスンも1~2社程度比較して検討した方が良いでしょう。

先生との相性や教え方の質を重視したいなら…

徒が特定の家庭教師と直接面談し、相性や教え方の質を確認できるのは個人契約のメリットですが、相性が合わなかった場合は1から探し直しになるのでとても大変です。「最初の頃は良いと思ったけど、今はわかりにくいしイマイチ…」のように後から評価が変わるケースもよくあるので、相性合わせは本当に難しい作業です。
家庭教師は1対1なので相性は1番重要な要素です。自分にピッタリの先生にこだわるなら、家庭教師会社を通して沢山の候補の中から先生を選んでもらうと良いでしょう。

受験勉強に活用するなら

受験勉強に特化した指導を希望する場合は、家庭教師会社を通した方が安全です。家庭教師会社なら、受験ガイダンスや進路相談もお子さんの希望に沿って行いますし、お子さんの志望校や成績に合ったカリキュラムも作成できます。
一方で、特定の学校を志望する場合、その出身者と家庭教師の個人契約をすることも考えられます。経験者からの生の体験談は心強く感じることでしょう。(家庭教師会社に依頼する場合でも、特定の学校出身者をリクエストすることが可能です。)

まとめ

個人契約の家庭教師にはメリットとデメリットがあります。上手くいけば費用も安く抑えつつ、素晴らしい家庭教師に出会うことができるかもしれません。
ただ、当たりハズレが多分にあり、担当の教師と合わなかった場合や急に来れなくなった場合など、先々の指導を考えると不安要素も沢山あります。
塾などをメインにして、家庭教師はフォロー程度で考えているご家庭などは個人契約で良いかもしれませんが、受験を含めた総合的な対策を考えているなら、家庭教師会社を通した方が安心・安全・確実です。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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