受験がつらい…と感じた時に読むコラム|心をラクにする考え方と勉強の工夫
公開日:2025年9月18日
更新日:2025年9月18日

「受験がつらい」「もう限界かもしれない」と感じていませんか? このコラムでは、受験がつらくなる理由、乗り越える為の工夫や考え方、保護者ができるサポートまで、実践的なヒントを紹介します。
受験は一人で抱え込まなくて大丈夫。今つらいあなたに、少しでも心が軽くなる言葉が届きますように。
受験がつらいと感じるのはどんな時?|よくある5つの原因
受験勉強は、多くの中学3年生や高校3年生にとって、大きなプレッシャーと不安を伴うものです。努力しているのに思うような成果が出なかったり、周囲と比較して落ち込んだり、自分でも気づかないうちに心が疲弊していくこともあります。
ここでは、「つらい」と感じやすい代表的な5つの場面を取り上げ、気持ちの整理や対処の第一歩に役立ててほしいと思います。
1. 勉強しても成果が出ない時
一生懸命に勉強しているのに模試の点数が伸びない、思ったように理解が進まない…。そんな時、人は自信をなくしやすくなります。
「やっても無駄かも…」と感じてしまう背景には、結果をすぐに求めすぎてしまう焦りや、学び方が自分に合っていない可能性もあります。成果が目に見えない時ほど、自分の頑張りを客観的に振り返る視点が大切です。
2. 周りと比べて焦ってしまう時
クラスメイトやSNSの投稿から、「あの子はもうこんなに進んでいる」「私はまだ何もできていない」と感じてしまうことはありませんか?
他人と比べる習慣が続くと、自分のペースを見失ってしまいます。
特に受験期は、周囲の情報が過剰に入りやすい時期です。「自分は自分!」と立ち位置を明確にすることが、精神的な安定につながります。
3. 家庭や学校からのプレッシャーを感じた時
「絶対に受かってね」「うちは私立は無理だから、公立に入ってね」などの言葉が、知らず知らずのうちに大きな重荷になることがあります。周囲の期待が励みになる場合もあれば、追い詰められる要因にもなります。特に思春期の受験生は、自分でも気づかないうちに心がすり減っていることがあるため、プレッシャーの正体を言語化して理解することが大切です。
4. 志望校合格への不安や将来への迷い
「本当にこの学校でいいのかな…」「もし落ちたらどうしよう…」という漠然とした不安は、多くの受験生が抱えるものです。受験は将来を左右する大事な選択だからこそ、自分の選んだ道に自信が持てない瞬間があって当然です。進路に迷った時は、「なぜその学校を目指したのか」という原点を振り返ることで、心の軸が整いやすくなります。
5. 睡眠不足や疲労の蓄積で心身が限界に近づいた時
毎日遅くまで勉強していると、睡眠や栄養が不足し、疲れがどんどん溜まっていきます。
身体が疲れていると、集中力やモチベーションも低下しやすく、気持ちの余裕がなくなるのは自然なことです。「つらい」と感じた時に、まず見直してほしいのが生活リズムです。受験においては、頑張り続けることだけでなく、休むことも戦略のひとつです。

受験勉強のつらさを軽くするためにできること8選
受験勉強に本気で向き合っている人ほど、「つらい」と感じる瞬間は何度もやってきます。そんな時、がむしゃらに頑張り続けるよりも、「気持ちが楽になる工夫」や「疲れをほぐす方法」を上手に取り入れることが、結果的に継続力につながります。
このセクションでは、中高生が今すぐできる具体的な工夫8選を紹介します。どれも特別なスキルや道具は不要。小さな一歩から、つらさを和らげていきましょう。
1. 「つらい」と思っていい|我慢せず受け止めることから始めよう
受験生の多くが「弱音を吐いたら負け」「もっと頑張ってる人もいるのに」と思いがちですが、つらいと感じるのは自然なことです。
長期的な努力やプレッシャーの中で苦しさを抱えるのは当然の反応であり、それを否定すると心が疲れ果ててしまいます。まずは、「今、自分はつらいんだな」と気づいて認めることが大切です。そこから初めて、対策やサポートを考える余白が生まれます。
2. 勉強から少し離れよう|短時間でも完全に休む時間が心を整える
「1分でも無駄にしたくない」と思って詰め込み続けると、脳も心もオーバーヒートしてしまいます。
人間の集中力は90分が限界とも言われ、意識的に休憩を挟む方が結果的に効率が上がるのです。
おすすめは「ポモドーロ・テクニック」のように25分勉強+5分休憩を繰り返す方法や、午後の疲れやすい時間帯に目を閉じて5分間の深呼吸をするなどです。
短時間でも意図的にリセットする習慣が、心を守る力になります。
3. 生活リズムを見直そう|睡眠・食事・運動が心の土台を支える
成績を伸ばしたいと思うほど、つい夜更かしや食事抜きが増えがちです。しかし、勉強のパフォーマンスは「生活の質」に直結しています。
睡眠が足りないと記憶力が落ち、イライラしやすくなり、集中も続きません。朝食を抜くとエネルギー不足になり、机に座ってもぼんやりしてしまいます。
朝の軽いストレッチや10分だけの散歩でもいいので、毎日「心身のバランスを整える時間」を設けてみましょう。生活リズムの安定が、受験を乗り越える土台になります。
テスト勉強についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「テスト勉強の悩み解決! 3時間睡眠とオール、どっちがベスト?」
4. 感情は吐き出してOK|言葉にすることで気持ちが軽くなる
人は、つらい気持ちを言葉にすることで整理できる生き物です。
誰かに話すことで、自分でも気づかなかった感情に触れ、「本当はこう感じてたんだ」と理解できることがあります。
家族や先生、友達に話すのが難しければ、日記やメモ帳に思いのまま書き出してみるのも有効です。
「書くだけでもすっきりした」と感じる受験生は多くいます。感情は閉じ込めず、外に出すことが心のケアにつながります。
5. 小さな目標に切り替えよう|「できた!」の積み重ねが自信になる
高すぎる目標は、うまくいかなかった時に自信を失う原因になります。
例えば「毎日過去問を2年分解く」と決めても、疲れや時間不足で達成できない日が続くと、「やっぱり自分はダメだ」と思ってしまいがちです。
そこで有効なのが、「英単語10個覚える」「1問だけ挑戦する」など、“確実に達成できる”小さな目標に落とし込むことです。
そうすることで、「できた!」という達成体験が毎日積み重なり、自然と前向きになっていきます。
6. 得意な分野に目を向けよう|苦手ばかりでは心がすり減ってしまう
受験生は「苦手を克服しなきゃ」と思うあまり、自分の強みに目を向ける余裕がなくなりがちです。
ただ、苦手科目ばかりを続けると、「どうせやっても無理」という気持ちが蓄積してしまいます。
そんな時には、得意教科の演習や、好きな分野の知識を深掘りする時間を意識的に取り入れることがおすすめです。
得意なことを伸ばすことでモチベーションも高まり、他の勉強への意欲も戻ってきます。
7. やる気が出ない日もあっていい|そんな日は「最低限」で十分
「今日は何もやる気がしない」「もう全部投げ出したい」と思う日があるのは、決して異常ではありません。
大切なのは、そういう日にも“自分を責めずに過ごすこと”です。
やる気がない日は、「英単語を1個覚えるだけ」「参考書を開くだけ」でOKと決めて、最低限のラインをゆるく設定するとよいでしょう。
それでも何か一つでもやれたなら、それは大きな一歩です。自己否定をせず、回復のための時間として割り切ることが、再スタートへの力になります。
8. 勉強のやり方を変えてみよう|気分転換で前向きになれることもある
「このままのやり方でいいのかな」と迷いを感じた時には、思い切って学習スタイルを変えてみるのも有効です。
例えば、暗記が苦手なら音声で聞いてみる、問題集に飽きたら動画解説で理解を深める、自習が合わないなら誰かと一緒に勉強する環境を作るなどです。やり方を変えることで、「あ、これなら続けられるかも!」と思える新しい発見やモチベーションの再点火につながることがあります。

保護者の方へ|受験がつらい子どもへの関わり方
子どもが「受験つらい…」「もう無理かもしれない」とこぼした時、親としてどう声をかければいいのか迷うことは多いものです。
勉強を頑張ってほしい気持ちと、子どもの疲れや不安を思う気持ち。そのどちらも本音であり、正解のない中で悩む保護者の方は決して少なくありません。
ここでは、追い詰めず・寄り添いながら・前向きな支えとなるために、家庭でできる4つの関わり方をご紹介します。
1. 「励まし」より「共感」が先
つい「がんばって」「大丈夫!」と励ましたくなりますが、子どもがつらい時にまず求めているのは気持ちに寄り添ってくれる存在です。
無理にポジティブな言葉をかけるより、「つらいよね」「よく頑張ってるよ!」と気持ちに共感するひと言の方が、心を開きやすくなります。
励ましは悪いことではありませんが、共感が土台にあることで、前向きな言葉も受け止められるようになります。
中学生をやる気についてもっと知りたい方はこちら
⇒「中学生をやる気にさせる魔法の言葉とは?|7つの言葉がけ」
2. 点数や結果だけでなく、努力の過程を見てあげる
テストの点数や模試の判定は目に見える評価ですが、それだけで子どもを判断してしまうと、「結果が出ないと認めてもらえない…」という誤解を招いてしまいます。
大切なのは、普段の頑張り・積み重ね・苦手に向き合う姿勢など、過程をしっかり見てあげることです。たとえ点数が下がった日でも、「自分から机に向かっていたね」「ずっと集中していたよね」といった行動を認める声かけが、子どもの自信と安心につながります。
3. 無理をしていないか、体調や心のサインを見逃さない
受験期は、子どもが本音を隠しやすい時期でもあります。親に心配をかけたくないという思いから、「大丈夫」と言いつつ限界を超えてしまうこともよくあります。
いつもより言葉が少ない、イライラしている、眠れていない、食欲がないなどの変化が見られたら、さりげなく声をかけて様子をうかがいましょう。
頑張りを認めつつ、「無理しすぎないでね」という一言を添えるだけで、安心して弱音を吐けるようになります。
4. 勉強以外の話題でリラックスできる時間を意識的につくる
毎日の会話が「勉強どう?」「模試の結果は?」ばかりだと、子どもは家庭でも休まらず、プレッシャーを感じてしまいます。
時には受験の話を一切しない夕食時間をつくったり、好きなテレビを一緒に観たりするなど、勉強以外の会話や時間が心の回復になります。子どもにとって家庭が「成績に関係なく安心できる場所」であることが、受験を乗り越えるうえでの支えになります。

限界を感じた時は立ち止まってもいい|一人で抱え込まないための選択肢
どれだけ頑張っても結果が出ない、つらさが日に日に増していく…。そんな時、「これ以上は無理かもしれない」と感じる瞬間があるかもしれません。
しかし、それは決して弱さではありません。限界を感じた時こそ、自分を守るために“立ち止まる勇気”が必要です。
ここでは、行き詰まった時にこそ知っておいてほしい、4つの考え方と行動のヒントを紹介します。
1. 志望校や受験方法の見直しも「逃げ」ではない
今の志望校や受験スタイルが、「本当に自分に合っているか分からなくなってきた…」と感じることもあるでしょう。
そんな時は、志望校の変更や受験方式の変更(併願校の追加・推薦入試の検討など)も視野に入れてOKです。
「変える=逃げ」と考える必要はありません。むしろ、自分に合った進路を見直すことは、前向きな戦略です。
目標を柔軟に調整することで、気持ちの負担が軽くなり、再び前に進めることができます。
2. 学校・先生・家族・第三者に相談する勇気を持とう
つらさを一人で抱えていると、ますます視野が狭くなり、思考がネガティブに偏ってしまいがちです。そんな時は、信頼できる人に「今、ちょっとしんどい」と打ち明けることから始めてみましょう。
学校の担任や進路指導の先生、家族、塾の先生、家庭教師など、あなたを応援してくれる人は必ずいます。必要であれば、スクールカウンセラーや外部の相談窓口に頼るのも立派な選択肢です。相談することは弱さではなく、状況を変えるための第一歩です。
3. 一時的に立ち止まることが、結果的に前進することもある
「休む」となると、「他の人と差が付いてしまうのでは…」「後で後悔するのでは…」と不安になるかもしれません。
しかし、心や体が限界に近づいた状態では、本来の力は発揮できません。無理を重ねた結果、燃え尽きてしまうケースもあります。
一度立ち止まり「休み」をとることで、心に余白が生まれ、次に進むエネルギーを取り戻せることは少なくありません。
「今は止まっても、また走り出せばいい」__その選択が、遠回りに見えて実は一番の近道になることもあるのです。
4. 合格だけがゴールじゃない、という視点を持とう
受験勉強をしていると、「合格しなきゃ意味がない」「落ちたらすべてが終わり」と思い込んでしまうことがあります。
しかし、実際にはどんな結果でも、その経験は確実にあなたを成長させています。
志望校に合格することだけがゴールではなく、その過程で得た努力の習慣、乗り越えた苦しさ、人との関わり方すべてが、これからの人生の財産になります。
今、うまくいかなくても大丈夫です。人生にはいくつものルートがあり、どこからでもやり直せることを忘れないでください。

まとめ
受験がつらいと感じるのは、それだけ真剣に努力している証でもあります。
苦しい時こそ、自分の気持ちを否定せず、少し立ち止まって心と体を整えることが大切です。また、時には誰かに頼ったり、目標を見直したりすることも、前に進むための賢い選択です。
合格だけをゴールにせず、自分なりの歩みを信じて進んでいけば大丈夫。今この瞬間が、これからの成長につながっていることを忘れないでください。
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