高校の推薦入試対策ガイド|ここだけは知っておきたいポイント

公開日:2024年3月21日

高校受験は大きく分けて「一般入試」と「推薦入試」があります。一般的な推薦入試は学力試験が無いため、人気の高い受験方法です。
このコラムでは、高校受験の推薦入試の制度や対策方法について分かりやすく解説します。中学生のお子さんの推薦入試合格に向けた、推薦入試の特徴や種類、面接や作文・小論文の対策法などのお役立ち情報を幅広くご紹介します。

高校の推薦入試とは何ですか?

推薦入試の基本的な概要

高校受験の推薦入試とは、一般的に、定められた基準以上の成績をクリアした生徒が、学校からの推薦を受け受験する入試の方法です。(学校からの推薦を必要としない場合もあります。)
ただ、推薦入試は全ての学校で実施されるわけではありません。また、推薦入試の制度や基準は、各都道府県や学校毎にばらつきがあります。検討の際は、まず各高校やお住まいの教育委員会のホームページなどで詳細を確認しましょう。

推薦入試では、各高校の求める生徒像に相応しいかどうかを判断するために、学力だけに偏らず、生徒の人柄や考え方、部活動などの実績など、「生徒本来の個性や能力」を幅広い評価の中で選抜するという目的があり、調査書(内申書)や面接・作文・小論文などで選抜を実施します。

推薦入試の特徴

高校入試には大きく分けて「一般入試」と「推薦入試」の2種類があります。
「一般入試」は、学力試験(入試テスト)を受け、その合計点と内申点の合計で合否が決まります。
一方、「推薦入試」では一般的に学力試験が行われないことが多く、内申点と面接・作文・小論文の合計点で合否が決まります。

推薦入試の受験科目

推薦入試での受験科目は、主に面接・作文・小論文です。
(※高校や都道府県によっては3〜5科目の学力試験や、適性検査を実施する高校もあるので、各高校の募集要項を確認しておく必要があります。)

推薦入試は「学力試験を受けずに受験できる」という大きなメリットがあるので、応募する人数も多く、倍率が高くなる傾向にあります。特に公立高校や人気校の推薦入試となると、内申点の基準も高く、狭き門となります。

推薦入試の選考時期

推薦入試の時期は、1月の下旬〜2月の上旬にかけて行われます。
都道府県や学校によって日程は異なりますが、基本的には一般入試よりも早い時期(1ヶ月程度早め)に行われます。

高校の推薦入試の種類

高校の推薦入試は、大きく分けて「一般推薦」「特別推薦」の2種類があります。まずは、それぞれについて解説していきます。

一般推薦とは?

一般推薦入試では学力試験は行わず、調査書(内申書)の成績+面接(個人面接か集団面接)+作文・小論文の合計点数により合否判定がなされます。
面接は個人面接か集団面接のいずれか1つ、作文・小論文もいずれか一つですが、どちらになるかは学校毎に異なるので、事前の確認が必要です。
配点比率は高校によって異なりますが、一般的には内申点50%+面接・集団討論25%+作文・小論文25%の比率が目安になります。

また、私立高校では「単願推薦」「併願推薦」という制度があります。
「単願推薦」(専願受験とも呼ばれます)は、受験する高校を第一志望とすることを条件にしている推薦入試です。つまり、合格したら必ずその高校に入学しなければいけないので、他校との併願受験はできません。
このような条件なので、受験すればほぼ100%合格できるのですが、その分、推薦を受けられるかどうかのハードルは高い傾向にあります。
一方で、「併願推薦」は他校を受験することができます。公立高校を第一志望とし、その滑り止めとして利用されることが一般的です。
第一志望の公立高校に合格した場合は、そのまま公立高校に進学してよいのですが、もし公立高校が不合格であった場合には、必ずその高校に進学することが条件となります。
併願推薦は、単願推薦よりも合格基準のハードルが高めに設定されていることがほとんどです。

特別推薦とは?

特別推薦入試(特色選抜とも呼ばれます)とは、スポーツや文化活動などにおいて優れた成績を収めた生徒を対象にしている入試制度です。
スポーツや吹奏楽などの実技だけではなく、文化活動のコンクールや大会での入賞実績(全国大会レベル)も含まれることがあります。その活動を入学後も引き続き継続することが条件となることがほとんどで、一般的には、合格基準のハードルが高く設定されていることが多いです。

また、特別推薦入試の場合、面接や作文・小論文に加えて、実技試験も行われることがあります。選抜基準は学校によって大きく異なりますので、事前の確認が必要となります。

スポーツ推薦についてもっと知りたい方はこちら
「高校推薦(スポーツ推薦)で進学する方法とは?」

高校の推薦入試対策 |試験の内容と対策法

高校の推薦入試では、「個人面接」or「集団面接」、「作文」or「小論文」のうちいずれか1つずつが実施されることが多いです。
ここからは、それぞれの試験内容と対策法について解説します。

個人面接

高校の推薦入試での個人面接は、1人あたり10分程度です。1〜4名の試験官を前にして、対面式での面接が行われます。
個人面接では、答える内容だけではなく、生徒の人柄考え方対人応対能力なども見られています。
緊張せず、中学生らしく明朗快活に答えられるように練習しておくことが大切です。家族や先生を相手に何度もシミュレーションしてみるのも良いでしょう。

面接で聞かれる質問には、ある程度のパターンがあります。よくある質問としては、下記のような質問が挙げられます。

志望理由

「なぜ、この高校を志望したのか?」を分かりやすく簡潔に答えられるよう準備しておきましょう。志願理由書に記載した内容と相違がないように注意しておくことも大切です。
高校の特色や校風などをホームページで確認しておき、それに沿った志望理由を考えると、入学への熱意を伝えることができ、好印象につながります。

高校入学後に力を入れたいこと

中学時代に頑張ってきたこと、部活動、続けてきた趣味や活動、新たにチャレンジしてみたいことなどを具体的にまとめておき、高校入学後に頑張りたいことと結びつけて話すと良いでしょう。
ただし、あまりにも現実とかけ離れたことを言うと、「面接ウケのために言っているだけなんじゃないのか?」と受け取られてしまうかもしれません。自分を良く見せようと背伸びする必要はありませんので、中学生らしく等身大の希望を前向きに伝えることがポイントです。

中学生の間に力を入れたこと

単に「部活を頑張った」とか「勉強を頑張りました」というような安易な回答ではなく、「何を」「どのような気持ちで」「どのようなことを目標に」力を入れて頑張ったのかを具体的に伝えるようにしましょう。
失敗や挫折したエピソードや、それを乗り越えるために工夫したことなどを盛り込んで話すと、「自分の努力や熱心に取り組んだこと」が面接官に伝わりやすいです。

自分の長所・短所

自分を良く見せようと長所ばかりアピールするのではなく、短所についてもありのまま話すと良いでしょう。
面接官は、生徒の長所・短所を知りたいというよりは、「自己分析能力」があるかどうかを見ています。「なぜ長所だと考えているのか?」を客観的な視点で述べたり、短所については「どのように克服しようと考えているのか?」などを具体的に回答することで、高評価につながります。ありきたりの内容を伝えるよりは、等身大の素直な姿勢で話すと良いでしょう。

将来の夢

どんな小さな夢でも構わないので、具体的にはっきり伝えることがポイントです。
「まだ決まっていません…」「夢はありません…」などの曖昧な回答ではなく、「将来の夢に向かって目標を立て、前向きに進んでいきたい!」という姿勢自体が重要となります。
ただし、「●●で世界一になりたい」など、現実とかけ離れているような大きなことを言っても、「幼稚な発想」「行動が伴っていないのでは?」などのマイナス評価になりかねません。(もちろん、本当に世界一が狙えそうな場合は大丈夫です)
「等身大の夢や目標を持っている」ということが、率直に伝わりやすいようにしましょう。

時事問題やニューストピックについて

過去1年〜半年にかけて世間で話題になったトピックについて、生徒がどのように考えているか?を見られています。
その出来事について何も知らなかったりすると困ってしまいますが、世間で知らない人がいそうなトピックについてはあまり聞かれることがないです。とはいえ、ニュースで話題になっていることや衝撃的な出来事については、新聞やインターネットでチェックしておきましょう。
詳細を調べ上げるというよりは、その出来事について「考えたこと」「感じたこと」を整理してまとめておきましょう。これは作文の記述に対しても必要な作業となります。

集団面接・集団討論

集団面接は3〜5名程度のグループで行われます。持ち時間は1名あたり10分程度が目安になります。1〜3名の試験官を前にして、一つの質問に対して順番に答えていく場合と、指名された人や挙手をした人からランダムに答えていく場合があります。聞かれる質問は、個人面接の場合とほぼ同じです。

集団討論(グループ討論)は、5人程度のグループで、課題のテーマについて30分程度の話し合い(ディスカッション)を行います。試験官は1名〜数名が立ち会い、司会進行役をすることはありますが、話し合いには参加しません。
課題のテーマについては、時事問題社会問題から学校生活文化的なトピックまで、国内・海外問わず幅広く扱われます。高校によって扱うテーマがやや偏っていることもあり、過去問などを通して傾向と対策を練ることが可能です。

集団面接や集団討論の場合、複数の生徒と一緒になるので、「考えていたことを先に言われてしまった…」となることがあります。そのような時に、その場で新しいことを考えても上手くいかないので、慌てず自信を持って、自分の用意した回答を述べましょう。
例えば「●●さんが先ほど発言した内容とほぼ同意見なのですが、」という前置きを添え、「私も●●かと考えています。なぜなら〜」という様に、同じ内容であったとしても、自分の考えとしてしっかり発言することが大切です。

意見が重複してしまうことがあることは、面接官も分かっています。そのような場面では、動じず落ち着いて意見を言える「対応力」が大きなポイントとなるのです。
とはいえ、やはりこの様なケースがあると焦ってしまうはずなので、自信が無い人は、意見が被った時の言い回しを練習をしておいた方が良いでしょう。

作文・小論文

作文・小論文の試験は、400~800字前後の文章を制限時間50分で記述します。高校の推薦入試では、この作文・小論文を実施することがかなり多いです。
課題のテーマは、大きく分けて、時事問題や社会問題について記述するパターンとグラフや資料に基づいて記述するパターンとがあります。

まず、作文と小論文の違いについて解説しておきます。
作文とは、自分の考えや気持ちを主観的に書く文章です。「自分は〜と思った、~と感じた。」というような、感情表現や感受性の豊かさがポイントとなります。
一方、小論文とは、主観ではなく、客観的・論理的思考に基づいた文章のことです。ある問題について賛成か反対かの立場を決め、それが何故そうなるのかを論理的な根拠を示しながら記述していきます。
中学生では、この違いを区別できないことが多く、特に小論文については記述の訓練が必要となります。(ほとんどの中学生は、小論文を作文のように書いてしまう)

また、作文・小論文共に、時事問題や社会問題についての知識がなければ、そもそも記述ができません。
日頃から、新聞を読む、インターネットやテレビでニュースを毎日見る、などの地道な積み重ねが必要となります。
起こった出来事を把握するだけではなく、その問題に対する考えや意見を持つことがポイントなので、夜のニュース番組などは参考になると思います。ニュースキャスターやゲストの専門家が、時事問題について様々な意見を述べています。このような多様な意見に耳を傾け、自分の考え方や意見の構成に役立てましょう。


高校の推薦入試対策 内申書の対策法

次に、内申書(調査書とも呼びます)について解説します。高校の推薦入試の場合、この内申書の点数が評価の半分近くを占め、非常に重要となります。そもそも、内申点が悪いと受験することすらできないこともありえます。

内申書とは?

内申書とは、担任の先生が高校受験時に作成し、受験する高校に提出する書類のことです。

内申書には、
「基本情報」
「各教科の学習記録」
「学習時間(出欠)の記録」
「特別活動の記録」
「行動の記録」
「総合的な学習の記録」
など、様々な項目が記載されるのですが、この中で特に重要視されるのが、「各教科の学習記録」に記載される「評定点」(←これがいわゆる内申点のことです)です。

「評定点」について

「評定点」は、通知表の5段階評価の成績(全9科目)が基になります。評定点も5段階評価で記載され、大まかに言えば、過去の通知表の平均値となります。
評定点は通知表が基になっていることから、定期テストの点数が大きく影響しています。ただし、「何年生の成績から加味するか?」「どの学年や科目を重視するか(特定の学年や科目を2〜3倍で計算する)」などは、各都道府県や高校によって異なりますので、お住まいの地域の教育委員会ホームページ等で、事前の確認が必要です。

「観点別評価」について

「観点別評価」とは、9科目すべてに対してA・B・Cの3段階で評価されます。通知表に記載されているので、見たことがある方は多いのではないでしょうか?
通知表の5段階評価は、テストの点数に観点別評価が加味されて、最終的な成績が決まります。
また、内申書にこの観点別評価が記載される地域もあり、推薦入試では、観点別評価を点数化し内申点とする高校もあります。

観点別評価は、下記の3項目について評価されます。

  1. 知識・技能
  2. 思考・判断・表現
  3. 主体的に学習に取り組む態度

「1. 知識・技能」については、授業で習ったことを「しっかり覚えているか?(=知識)」と「理解ができているか?(=応用力、考える力)」についての評価です。
例えば、定期テストや小テストにおいて「知識を問う問題(暗記問題)」「理解を問う問題(考えて解く問題)」がバランス良く解答できているか?というところが評価の対象となります。ですから、そもそもテストの点数が悪いと良い評価は得られません。

「2. 思考・判断・表現」については、論理的に考え解決する力やその判断力、自分の考えを言葉や文章などで表現する力についての評価です。
例えば、「記述問題」「グラフや表を読み取り考える問題」などの解答内容や、「作文・小論文・レポート」「グループや学級での話合い」「技能科目の作品」など、多様な活動が評価の対象となります。

「3. 主体的に学習に取り組む態度」とは、勉強や授業に取り組む姿勢や態度(授業態度)に対する評価です。
例えば、「ノートや提出物等における記述内容」「提出期限を守れているか」「授業中の発言や態度」「学校生活における行動や態度」などが評価の対象です。
この項目は、定期テストの点数が悪い人でも評価を上げることができます。

内申点を上げる3つの方法

次に、内申点を上げる為の具体的な方法について解説します。一気に内申点を上げる方法は無いですが、地道な積み重ねによって確実に上げていくことはできます。

1. 定期テストの点数を上げる

内申点は通知表の成績を基に計算されていますが、その通知表の成績に最も影響するのは「定期テストの点数」です。
ですから、毎回の中間・定期テストで、少しでも良い点数が取れるようにすることが、内申点アップに直結します。
どの学年から内申書に加味されるかは地域によって異なりますが、中学1年生の成績から加味される地域では、「中1から受験の合否が少しずつ決まっていく」という意識を持っておくことが大切です。
東京都のように、中学3年生の成績だけが加味される地域の場合でも「中1・2年の間は内申点と関係ないからどうでもいいや。。」といった油断は禁物です。なぜなら、中学3年生の勉強は中1〜2年生で習ったことが土台となっており、中1〜2年生でサボってしまった子が、突然中学3年生から良い点数を取ることは困難だからです。

成績を上げる方法についてもっと知りたい方はこちら
「学校の成績を確実に上げる方法|勉強法やテスト対策のやり方を伝授!」

2. 宿題・提出物をきちんと出す

前述しましたが、観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」は、提出物や宿題をきちんと出していることが評価につながります。
内申点を上げるために、宿題・提出物の期限を守り、毎回きちんと提出するよう心掛けましょう。
ただし、出していれば良いという訳ではありません。「答えを丸写ししたもの」や「書き方が乱雑で、いい加減にやっているもの」などはかえって悪い評価になることもあるので注意しましょう。

私たちが過去に教えてきた生徒の中でも、「とにかく提出物と宿題だけはきちんと出していれば1は付かない(最低2にしてもらえる)」や、「テストは抜群に良かったのに、提出物を全く出さなかったことで4になってしまった」といった例は沢山耳にしてきました。
この項目はテストの点数が悪い人でも評価を上げることができるので、しっかりやっておきたいところです。

3. 授業態度を改善する

提出物と同様に、授業態度も「 主体的に学習に取り組む態度」の評価に影響します。
しかし、ただ真面目に授業を聞いているだけでは評価につながりません。私語や居眠り、ボンヤリ、落書き、失礼な態度や言動をしないなどは、やっていれば悪い評価につながることこそあれ、やっていなかったからといって良い評価が付くことでもありません。
良い評価につながる具体的な行動としては「授業で発言・発表をする」「わからない問題があれば質問する」といった積極的な学習姿勢が評価につながるのです。
この項目も、テストの点数が悪い人でも評価を上げることができるので、しっかり点数を取っておきたいところです。

内申点の上げ方についてもっと知りたい方はこちら
「内申点の上げ方を徹底解説!|志望校合格に向けた勝利への方程式」

内申書についてもっと知りたい方はこちら
「調査書(内申書)について徹底解説!|高校受験に向けて正しく理解しましょう!」


高校の推薦入試を受けるための4STEP

次に、推薦入試を出願する手順について解説します。推薦入試の時期は一般入試より少し早いので、余裕をもって準備していきましょう。

STEP 1|内申点が基準を満たしているか確認する

推薦入試を受けたい高校が定まったら、まず初めに、自分の内申点が基準に達しているかどうかを担任の先生に確認してみましょう。(※学校長の推薦が不要であっても必ず確認しましょう。)
高校が定める推薦基準は、学校毎や年度毎に大きく変わることがあるので、なるべく早い段階で確認しておきましょう。志望する高校がある程度決まっていれば、「どのくらいの成績が必要か?」「推薦基準に満たない部分はどこか?」など、具体的な目標となります。

STEP 2|校長先生からの推薦書を書いてもらう

校長先生の推薦書が必要であれば、担任の先生にお願いして作成してもらいます。
また、調査書などその他の提出書類も合わせて準備してもらいます。

STEP 3|志願理由書・自己PRの作成

推薦入試では、推薦書や調査書以外に、志願理由書自己PR文も提出書類に含まれる場合が多いです。これらが必要な場合は、担任の先生が教えてくれると思います。
志願理由書や自己PR文については、必ず担任の先生に添削してもらうようにしましょう。これらは、面接での資料に使われることも多く、書いた内容をコピーしておき頭に入れておく必要があります。(面接で違うことを言わないように注意する)

STEP 4|出願

提出書類一式が完成したら、期日までに出願します。
出願書類は中学校でもらえる事が多いですが、私立高校の場合は自分で入手する必要があります。出願書類は提出期限までに必着となるので、十分注意しておきましょう。


推薦入試に向いている4タイプ

最後に、推薦入試に向いている生徒のタイプについて解説します。
向いている=合格しやすいということになりますが、絶対とは言えないので一般入試の準備も同時に進めておきましょう。

1. 内申点が高い

推薦入試では内申点が一番大きく影響します。ですから、日頃からテストで良い点が取れている、提出物をきちんと出している、などの通知表の成績が良い生徒は、推薦入試に向いています。
そもそも、通知表の成績が良くないと推薦自体が受けられないこともあるので、その点でも内申点が高いことは重要です。
また、推薦がもらえた後、入試本番でもやはり内申点が高いと絶対有利となります。「自分は高い内申点を持っている」という心の余裕があれば、面接や作文・小論文でもプレッシャーを感じずに力を発揮しやすくなります。

2. 社交的・コミュニケーション能力が高い

推薦入試では、同じ推薦条件をクリアした生徒が集まっているので、面接などの試験で合否が決まることがあります。ですから、面接が得意な社交性やコミュニケーション能力が高い生徒は推薦入試に向いていると言えます。
ハキハキと明るく受け答えができる、状況に合わせて臨機応変に受け答えができる、などは面接で高評価を得やすいので、推薦入試では有利に働くことが多いでしょう。

3. 試行錯誤して考える力がある

試行錯誤して考える力がある生徒は、作文や小論文で高得点を狙うことができやすく、推薦入試に向いているタイプです。
作文や小論文は正解が一つではないので、テーマに対して試行錯誤しながら文章を書き進めていくことになります。
また、作文・小論文の学習方法は、書いてみて添削してもらい、それを踏まえて再度書いてみて添削してもらう…といった試行錯誤するプロセスを通じて演習を繰り返すことになります。
スキルを上げていく過程においても「試行錯誤する力」があると有利になると言えます。

4. 特定の科目が苦手、一芸に秀でている

上記以外としては、特定の科目が極端に苦手である場合などは推薦入試の方が合っているとも言えます。
ほとんどの推薦入試は学力試験が無いため、当日のテストで苦手科目が足を引っ張ってしまうといった心配がありません。

また、スポーツや文化活動などでとても優れている生徒も推薦入試(特別推薦)向きです。このような生徒は、将来を通じてそのスポーツや文化活動を続けていきたいと考えていることが多いと思いますが、その分野に力を入れている高校を選ぶことで、入学後もよりスキルアップができる可能性があります。

まとめ

高校の推薦入試は、やはり内申点が一番重要となりますので、テストや提出物などの日頃の積み重ねが合格への近道です。
逆に言えば、定期テストで多少の失敗があっても、次のテストで挽回できるというメリットもありますので、頑張りが確実に実を結ぶとも言えます。
推薦入試での進学を考えている方は、なるべく早い段階から意識して取り組むことが大切です。

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