中学受験の勉強時間はどれくらい?学年・通塾スタイル別にわかりやすく解説!
公開日:2025年6月19日

中学受験に向けて、どのくらい勉強すればいいのか迷っていませんか?
このコラムでは、学年別・塾スタイル別の勉強時間の目安をくわしく紹介します。
毎日の勉強時間を無理なく確保するコツや、中学受験でよくある悩みへのアドバイスも交えながら、わかりやすくお伝えします。
【目安を知る】中学受験に必要な勉強時間はどのくらい?
中学受験を目指すご家庭にとって、「どのくらい勉強すればいいのか?」は気になるところでしょう。
特に本格的な受験準備が始まる小学4年生以降は、学年や学習スタイルによって必要な勉強時間が大きく変わってきます。
ここでは、中学受験までに必要な総勉強時間のイメージから、学年別・スタイル別の勉強時間の目安、さらには低学年のうちから準備すべきかどうかについても、わかりやすく解説していきます。
1. 全体像|中学受験までに必要な総勉強時間とは?
中学受験は、高校・大学受験と比べても早い段階から長期間にわたって準備が必要です。
志望校のレベルにもよりますが、中学受験までに必要な総勉強時間は約2,000〜3,000時間が一つの目安と言われています。
この時間を3年間(小学4〜6年生)で分散させていくと、年間で700〜1,000時間、月に60〜80時間、1日あたり2〜3時間程度の勉強が必要になります。もちろん、これは平均的な目安であり、学年が上がるごとに負担は増していきます。
重要なのは、ただ「長く勉強すればいい」というわけではなく、「限られた時間をどれだけ有効に使えるか」です。
学年ごとの成長段階を意識しながら、無理のないペースで積み上げていくことが合格への近道になります。
2. 学年別の勉強時間の目安|小学4年・5年・6年
中学受験の勉強は、小学4年生から本格的にスタートするのが一般的ですが、学年が上がるにつれて学習量や難易度は大きく変わっていきます。
ここでは、小学4年・5年・6年それぞれの段階に応じた、無理のない勉強時間の目安について解説します。
小学4年生|習慣づけの時期(1日1〜2時間)
小学4年生は中学受験の「スタートライン」とされる学年です。
まだ内容は基礎的な範囲が中心ですが、まずは「毎日机に向かう習慣」を身につけることが重要です。
通塾している場合は、塾の授業に加えて宿題や家庭学習を合わせて、1日あたり1〜2時間程度の勉強が目安です。平日は短時間でも毎日継続すること、休日に少し長めに取り組むことを意識すると良いでしょう。
小学5年生|学習量が急増する時期(平日2〜3時間+休日4〜6時間)
5年生になると、学習内容の難度も量も一気に増します。
主要科目に加えて理社の難易度も高まり、授業の復習や応用問題への対応が必要になるため、平日で2〜3時間、休日は4〜6時間ほどの学習時間が目安になります。
この時期は「理解」と「演習」のバランスが大切で、ただ時間をかけるのではなく、計画的な復習と弱点の見直しを意識しましょう。
小学6年生|志望校対策・仕上げ期(平日4時間以上、休日8時間前後)
受験の本番が迫る6年生は、いよいよ仕上げの時期であり、模試や過去問を通じて実戦力を鍛える段階に入ります。
通塾の授業時間も増えるため、家庭学習を含めると平日で4時間以上、休日は丸一日(8時間前後)勉強する日も少なくありません。
ただし、“時間の長さ”より“集中力と効率”が重要です。長時間の学習を支えるために、休憩やリズム作りにも配慮する必要があります。
3. 学習スタイル別の傾向と時間配分
中学受験では、学習スタイルによっても勉強時間の取り方や配分が変わります。ここでは代表的な3つのスタイルについて解説します。
進学塾中心|塾+宿題で1日3〜5時間が標準
中学受験で最も一般的なスタイルは、「進学塾」を中心にした学習です。
特に大手進学塾では授業量・宿題ともに多く、授業+宿題+復習を合わせて、1日あたり3〜5時間の学習が標準的な目安と言えるでしょう。
塾でインプット、家庭でアウトプットという流れを意識し、家庭学習の質を高めることが合否を分ける大きな要素となります。
中学受験を始める時期にについてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「中学受験の準備はいつからが正解!?塾に通う理想的なタイミングは?」
塾+家庭教師・個別指導|苦手補強や演習量を追加
塾の授業だけでは理解が不十分な場合、家庭教師や個別指導塾を併用するケースもあります。
この場合、さらに1日あたり1〜2時間分の追加学習が発生することがあり、学習時間のトータルは大きくなります。
ただし、指導のカスタマイズ性が高く、苦手克服や理解の定着には非常に効果的です。
学習の負担が増える分、効率化と体調管理の両立がカギになります。
独学スタイル|親の強力な支援が前提
少数派ではありますが、塾に通わず家庭で独学に近い形で受験に挑む家庭もあります。
この場合、親が指導役を兼ねることになり、教材選び・計画作成・日々のサポートまで、ほぼすべてを家庭内で担う必要があります。
学習の質や継続性を保つのが難しいため、かなりの労力と情報収集が求められます。
その分、子どもの性格や生活スタイルに合った柔軟な学習が可能になるメリットもありますが、一般的には「補足的な選択肢」として理解しておくと良いでしょう。
4. 低学年(1〜3年生)からの準備は必要?
中学受験の本格的な準備は4年生からが一般的ですが、低学年から始める意味が全くないわけではありません。
小学1〜3年生のうちは、「中学受験対策」というよりも、学ぶことを楽しむ土台づくりを意識するのがポイントです。
例えば、
・読書習慣を身につける
・計算やパズルで論理的思考力を育てる
・毎日机に向かう習慣をつける
といった生活習慣や学習リズムをつくることで、4年生以降のスタートがスムーズになります。
「早期に始めなければならない」と焦る必要はありませんが、学ぶことに前向きな姿勢を育てるという意味で、低学年からの準備は効果的です。

【時間の確保術】毎日の勉強時間を作る5つの工夫
中学受験に向けて必要な勉強時間がわかっていても、実際にその時間をどうやって確保するかが大きな課題です。
学校・習い事・家庭での生活に追われる中で、効率よく勉強時間を確保するには、小さな工夫の積み重ねがカギになります。
ここでは、忙しい毎日の中でも無理なく勉強時間を生み出すための5つの方法をご紹介します。
1. 起床後・帰宅後すぐに10分でも机に向かう
起きてすぐ、帰宅してすぐの時間を「10分だけの勉強タイム」に固定すると、勉強習慣が身につきやすくなります。
一日の中で一番気が緩みやすいのが、朝のぼんやりした時間や帰宅直後の休憩モードでしょう。
このタイミングで短時間でも机に向かう習慣があると、他の時間帯にもスムーズに勉強に入れるようになります。
まずは10分から始めて、慣れてきたら徐々に時間を延ばすのがポイントです。
2. 習い事や遊びの時間を整理して“空き時間”を見える化
平日や週末のスケジュールを一度書き出し、「どこで勉強の時間が取れるか」を見える形にすることが大切です。
毎日の予定が曖昧なままだと、気づかないうちに無駄な時間が積み重なってしまうので、まずは1週間の生活を可視化してみましょう。
例えば「水曜の習い事の前後に30分」「日曜の午前中に90分」など、スキマ時間を有効に活用する意識を持つと、勉強時間は格段に確保しやすくなります。
3. スマホ・ゲーム・テレビの使用ルールを家族で決める
スマホ・ゲーム・テレビを「いつ・どれくらいやるか」を家庭で話し合い、明確なルールを設けることで、勉強とのメリハリが生まれます。
スマホやゲームはリラックスに役立ちますが、使い方に歯止めがないと勉強の妨げになってしまいます。
例えば「夜9時以降は使わない」「宿題が終わるまで触らない」など、シンプルで守りやすいルールを決めて、親子で一緒に守る仕組みを作ると効果的です。
4. 通塾の前後や移動中に暗記・音読を取り入れる
通塾の行き帰りや、待ち時間などの”すきま時間”も、十分に勉強に活用できます。
机に向かえない時間でも、理科や社会の暗記カードを見たり、語句を音読したりするだけでも記憶の定着には十分効果があります。
特に「疲れていてもできる学習」を選ぶのがコツです。単語カードや暗記アプリなどであれば、短いスキマ時間でも無理なく学習できます。
5. 疲れた時は“10分だけやる”を合言葉に
「今日は勉強できそうにないな…」と思う日こそ、“10分だけやってみよう”という気持ちで机に向かうことが大切です。
長時間集中するのが難しい日でも、漢字の書き取り、用語チェック、音読など、短時間の学習なら意外とこなせることがあります。
「やらないよりは、少しだけでもやる」という姿勢が、継続につながり、やがて大きな成果を生むことにもつながります。

【よくある疑問に答える】勉強時間の「不安・悩み」へのアドバイス
中学受験に向けた勉強を進める中で、「うちの子の勉強時間は足りてる?」「家で全然集中できない…」といった不安や焦りを感じてしまうご家庭は少なくありません。
ここでは、保護者からよく聞かれる勉強時間に関する悩みや疑問に対して、実践的なアドバイスをお届けします。
Q1:勉強時間が足りてない気がするけど大丈夫?
時間の「長さ」よりも、「中身と継続」が大切です。
たとえ周りより勉強時間が短くても、集中して取り組めているなら問題ありません。逆に、長時間だらだら勉強していても効果は薄くなります。
特に小学生は体力や集中力に限界があります。子どもに合ったペースで、毎日無理なく続けることを意識しましょう。
Q2:家で全然集中できないけど、どうすればいい?
集中しやすい“環境づくり”と“時間の区切り”がカギです。
テレビやゲームなどの誘惑がある場所ではなく、静かな場所に学習スペースを固定すると集中しやすくなります。また、「30分だけやって5分休憩」など、時間を区切って取り組むのも効果的です。タイマーを使うのもおすすめです。
Q3:塾の宿題だけで足りる?追加で何をすべき?
塾の宿題は「最低限」であり、理解度に応じた“復習の追加”が必要です。
塾の宿題だけでもある程度の演習量は確保できますが、「わかったつもり」のままにしてしまうと成績は伸びにくくなります。
わからなかった問題の解き直し、ミスの原因の分析、過去に間違えた問題の再挑戦など、復習に重きを置く時間を家庭学習で確保しましょう。
Q4:塾に頼らず学習を進めるには、どんな工夫が必要?
計画・教材選び・進捗管理を“親がしっかりサポートすること”が前提になります。
独学や家庭中心の学習でも合格を目指すことは可能ですが、塾のように体系的なカリキュラムがないので、親の関与が不可欠になります。
具体的には、市販の教材を活用し、学習計画を立てて、進み具合を週ごとに確認する仕組みを家庭内で作りましょう。また、模試など外部評価の場を定期的に取り入れることも大切です。
Q5:やってるのに成果が出ない…原因は?
“勉強のやり方”や“復習の質”を見直してみましょう。
時間をかけているのに成績が伸びない場合、「わかる」と「できる」のギャップがある可能性があります。
例えば、問題を解いたあとに見直しをしていなかったり、理解不足のまま次に進んでしまっていたりしませんか?成績を伸ばすには、「解き直し・説明できる・繰り返す」サイクルを回すことが欠かせません。
Q6:親はどこまで関わればいい?干渉しすぎはNG?
「サポート役」として寄り添い、過干渉にはならないようにしましょう。
勉強は子ども本人の努力が必要ですが、小学生のうちは保護者の声かけや環境づくりが学習意欲に大きく影響します。
ただし、細かく口出ししすぎると反発心やプレッシャーにつながることもあります。「応援してるよ」という姿勢を保ちつつ、困ったときに支えられる関係づくりが理想です。

まとめ
今回は「中学受験に必要な勉強時間は?」をテーマに書いてきました。
中学受験において、勉強時間は「どれだけやるか」だけでなく、「どう積み重ねるか」が重要です。学年や通塾状況に合わせて、無理のないペースで継続できる環境を整えることが、合格への近道になります。不安な時こそ、焦らず“今できること”を一つずつ進めていきましょう。
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