中学受験にかかる費用はいくら?|中学受験にまつわる費用を徹底解説!

公開日:2024年2月26日

中学受験を考えているけれど、やはり費用が気になる。。
そんな方に、塾代や受験料、入学後の学費や諸経費まで、実際にかかる費用を時系列順に徹底解説します!
あわせて、費用の節約術もご紹介しますので、中学受験の計画を立てる際に是非お役立てください!

中学受験にかかる費用~入学前~

1.塾の費用

中学受験にかかる費用として真っ先に思い浮かぶのは、塾代です。
小学校4年生から6年生まで、四谷大塚に3年間通った場合を例にとって見てみましょう。

※四谷大塚のHPにて公表されている金額を基に算出。
※金額の詳細が未公表の部分に関しては、筆者の見込み額で算出しているので、あくまで目安として見てください。

上記の通り、学年が上がるにつれ、金額は上がっていき、小学4年生では年間約64万円。小学5年生では、年間約87万円。小学6年生では年間約120万円がかかり、3年間のトータルでは、約270万円が塾代として必要となります。

またこの他に、塾に通うための交通費や、軽食・おやつ代などもかかってきます。仮に往復の交通費と軽食・おやつ代の合計を1回1000円として、週4日間塾に通ったとすると、3年間の合計は約57万円となります。

塾によって値段はまちまちなので一概には言えませんが、中学受験用に塾に通うための費用としては、3年間で合計約300万円前後は見ておく必要があると言えます。

2.受験料

中学受験の出願に際しては、受験料がかかります。受験料は、公立の中高一貫校で約2000円国立は約5000円。私立は2万円〜3万円となっています。
当然受験料は1校受験するごとにかかりますので、私立中学を5つ併願受験すると、受験料で約10万〜15万円はかかることになります。

中学受験にかかる費用~合格から入学後~

ここまでは、中学受験をするまでの間にかかる費用を見てきました。次は、無事合格した後にかかってくる費用を見ていきましょう。
以下の表は、東京都が発表している、東京都内所在の私立中学校の「令和5年度の初年度(入学年度)納付金」のデータをまとめたものになります。

参照:「令和5年度の初年度(入学年度)納付金」(東京都)

1.入学金

中学受験が終わり、合格後にまず必要となる費用は、入学金です。上記の表を見ると都内の私立中学の平均は約26万円となっていますが、学校ごとに異なるので確認が必要です。
また、入学金において最も注意が必要なのは、「入学金の納入期限」です。入学金の納付には学校ごとに期限が定められていることがほとんどです。納付期限を過ぎると入学資格は取り消されてしまいます。そのため、併願校の合格発表日との兼ね合いで、入学資格をキープするために複数の学校に入学金を払う必要が出てくることもあります。
最終的に入学しなくても、1度支払った入学金が戻ってくることはありません。そのため、合格発表日や入学金の納付期限は事前に確認し、そのうえで受験スケジュールを立てることが必要となってきます。

2.授業料とその他費用

私立中学に入学すると、授業料が毎年かかってきます。上記の表の通り、東京都の私立中学の授業料の平均は、年間約49万円となっており、3年間だと約147万円となります。
公立・国立の中学校の場合は授業料はかかりません。また施設費や交通費・修学旅行費などの費用もその他の費用としてかかってきます。公立・国立の中学の場合は施設費等が税金で補助される場合もありますが、私立の場合はそれはありません。

3.寄付金や学校債

私立中学に進学した場合、寄付金や学校債が気になる方も多いと思います。寄付金とはその名の通り学校に寄付するお金で、学校債は卒業時に返還を求めることが出来るお金となります。校舎の建て替え等に使われることが多いようです。

どちらも支払いは任意となっており、寄付金を払わないからといって学校に在籍できなくなったり、待遇が悪くなったりということはありません。家庭の経済状況にあわせて、支払いを決めるのが良いでしょう。

4.塾や習い事にかかる費用

文部科学省による「子供の学習費調査」では、「学校外活動費」という調査項目があります。これは塾や習い事など、学校以外の場所で教育にかけている費用になります。それによると、学校外活動費は公立・私立に関わらず年間約37万円となっています。

参照:「令和3年度子供の学習費調査」(文部科学省)

中学受験にかかる費用~まとめ~

ここまで、小学校4年生から中学受験対策を始めた場合のトータル費用を見てきました。ざっと計算すると、小4〜中学入試を受けるまでが、3年間で約315万円入学後〜中学3年生の卒業までが、3年間で約420万円。ということになります。
ですので、中学受験をして私立中学に通うためには、小学校の間は月額9万円。中学に上がってからは月額12万円。この金額を教育費としてかけられるかどうかが、金額的な心配をせず中学受験を出来るかどうかのラインと言えそうです。

次は、上記のような費用を出来る限り抑えつつ、中学受験をするための方法を見ていきましょう。

中学受験の費用を抑える方法

1.受験校を絞り、受験スケジュールをしっかり立てる

中学受験では複数の中学を受験することが一般的ですが、多く受け過ぎてしまうようなことはお勧めできません
前述のとおり、1校ずつ受験料がかかるうえに、納入期限によっては入学金を複数校支払う必要が出てきてしまうからです。またお子さんの負担を考えても、受験を立て続けに多くすることは良いとは言えません。費用的な面と、お子さんの負担をどちらもしっかりと考え、ベストな受験スケジュールを組むことが重要となります。

2.受験における割引制度を利用する

中学受験においては、1つの学校で複数回受験の機会を設けている学校が多くあります。
そしてそのような学校においては、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目の受験の受験料を割り引いている所もあります。受験校を決める際に、そのような割引制度がある学校を選ぶことも費用を抑える1つの方法と言えます。

3.特待生制度を利用する

多くの中学校では、特待生制度を導入しています。
細かい制度の中身は学校ごとに様々ですが、入学試験の結果に応じて、初年度の入学金や授業料が全額免除や半額免除になることが多いです。また、2年目以降も、各年度の成績の基準を満たしていれば免除を受け続けることができます
受験校を選ぶ際に、全てギリギリの所ばかり受けるのではなく、特待が狙えるような学校を入れておくのも、選択肢の1つと言えます。

4.奨学金制度を利用する

私立中学には、奨学金制度が用意されていることも多いです。
返済不要の奨学金は数が少なく、基本的には卒業後に返済が必要になることがほとんどです。
中学受験にまつわる費用負担を軽減したいとお考えであれば、奨学金制度がある学校を選択肢に入れることも1つと言えます。

5.助成金を利用

2024年度から、東京都内の私立中学に通う全家庭もしくは東京都内在住で都外の私立中学に通う全家庭を対象に、最大年10万円を助成する制度が東京都で始まりました。
2023年度以前に所得制限付きで実施していた同制度の、所得制限を撤廃した形となります。
私立中学に通う家庭を対象とした助成金で、国が実施しているものは現状は有りません。
しかし今後そのような助成金が導入される可能性は十分にあるので、常にアンテナを張っておくことが必要です。

6.公立中高一貫校へ入学する

進学のため、中高一貫校に中学から通わせたい。しかし費用は抑えたい。という方は、公立の中高一貫校を視野に入れることも選択肢の1つと言えます。
諸々の費用を入れると、私立中学の場合3年間で約250万円程度かかるのに対し、公立中学の場合は約75万円程度と3分の1程度の費用に抑えることができます。
特に近年は公立中高一貫校の進学実績も上がってきている傾向があり、費用面と併せて考えると、十分考えられる選択肢と言えます。

まとめ

今回は、中学受験をするための塾代から、私立中学校に3年間通うための費用までを、細かく見ていきました。中学受験には、お子さんの進路の選択肢が増えることなど多くのメリットがあります。しかし反面、上記の通り費用がかなりかかってくるという側面もあります。
中学から受験するのか、高校から受験するのか、という選択には1つの正解はありません。お子さんの希望や向き・不向き、また費用面も併せて検討し、ご家庭にとってベストな選択が見つかることを願っています。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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