観点別評価の基礎知識【中学生】|通知表はどうやってつけてる?

公開日:2024年6月18日

通知表の成績は、令和3年度から施行された「観点別評価」を基準につけられています。
中学生の保護者の方や生徒に向けて、観点別評価の概要、評価の方法、評価を挙げるための対策などをわかりやすくご紹介します。中学生の成績評価について知りたい方は必見です!

観点別評価の概要

観点別評価は、令和3年度から導入された新しい評価方法です。
この評価方法は、生徒の学習状況を多面的に評価することで、より正確な成績をつけることを目指しています。
従来の評価方法では、主にテストの点数が成績の基準となっていましたが、観点別評価では、テストの成績に加え、生徒一人ひとりの特性や強みを引き出し、学習の質を向上させるための多様な評価基準が設けられています。

参照:文部科学省「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」

観点別評価とは何か?

観点別評価とは、生徒の学習状況を

「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む態度」

の3つの観点から評価する方法です。
まず、「知識・技能」の観点では、生徒が学習内容をどれだけ理解し、技術を習得しているかが評価されます。具体的には、定期テストや単元テスト、実技試験が主な評価対象となります。

「思考・判断・表現」の観点では、問題解決能力論理的思考力表現力が評価されます。例えば、作文や作品、クラスでの発表や話し合いなども評価対象になります。

「主体的に学習に取り組む態度」の観点では、生徒がどれだけ自主的に学習に取り組んでいるかが評価されます。例えば、授業への態度や課題提出の状況、ノートやレポートの質などが評価対象となります。

観点別評価による通知表(評定)のつけ方

観点別評価は、全9科目に対してA・B・Cの3段階で評価されます。通知表に記載されているので見たことがある方は多いと思います。
通知表の評定(5段階評価)は、テストの点数に観点別評価を加味し、総括した評価として最終的な成績が決まります。地域によっては、内申書に観点別評価を記載することもあり、観点別評価を点数化し内申点とする場合もあります。

一般的な通知表の観点別評価のつけ方は、「それぞれの教科について習得してほしい内容がどの程度できているか?」によって評価します。具体的には下記が目安となります。

A「十分できている」
B「おおむねできている」
C「努力を要する」

これらをそれぞれA=3、B=2、C=1として数値化し、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点の合計値を算出し、その点数によって5段階評価に振り分けられます。
学校によって多少異なるようですが、目安として一般的な例を挙げると、下記のようになります。

5段階の評定点観点評価の合計値
59
48
35〜7
24
13

観点別評価のポイント

観点別評価のポイントは、生徒の多面的な成長を支援することにあります。
この評価方法により、テストの点数だけでなく、思考力や表現力学習態度なども評価され、生徒の総合的な学力を評価するということになります。
つまり、定期テストで満点を取ったとしても、提出物の状況や授業態度が良くなければ、5段階の「5」がつかない可能性がある、ということです。
逆に、テストの点数がかなり悪い場合でも、提出物の状況や授業態度を良くすることで、「1」がつかない可能性もあります。

観点別評価のメリット・デメリット

観点別評価には多くのメリットがあります。
まず、多面的な評価が可能となるため、生徒の知識だけでなく、思考力や表現力、学習態度などを総合的に評価することができ、個々の特性を引き出したり、生徒一人ひとりに適した指導が可能となります。さらに、評価をフィードバックとして活用することで、教育の質を向上させることができます。

一方で、観点別評価にはデメリットも存在します。
まず、多面的な評価には時間と労力がかかるため、教師の負担が増加する可能性があります。また、評価者の主観が評価に影響することがあり、公平性を保つための工夫が必要となります。

観点別評価の具体的な評価とは?

観点別評価では、生徒の学習状況を多面的に評価するために、具体的な評価ポイントが設けられています。以下に、それぞれの観点について詳しく説明します。

「知識・技能」

「知識・技能」の評価ポイントは、「生徒が学習内容をどれだけ理解し、習得しているか?」という点です。
具体的には、各教科における知識の定着度を測る「定期テスト」「小テスト」の点数が成績に直結しています。

主要5教科については、テストの点数はもちろんのこと、各教科で学習した語句や文法、公式、基本的な概念、原理、法則などを正しく理解し、これらを適切に活用できているかどうか?という点についても、ノートやレポートなどを通じて評価しています。

副教科についてもテストの点数はもちろんですが、学んだ技術を身につけ、作品制作や実技などの表現に活用できているかどうか?といった点を評価しています。

つまり、丸暗記の知識ではなく、学習した「知識」を活かせる「技能」を身につけることが求められます。

「思考・判断・表現」

「思考・判断・表現」の評価ポイントでは、生徒の問題解決能力論理的思考力表現力などが評価されます。
具体的には、各教科における「定期テスト」や「小テスト」の点数や解答の内容、ノート、ワーク、レポート、作品、発表、行動や発言など、多様な側面から評価します。

主要5教科については、テストでの記述問題やグラフや表などのデータを読み取り解答する問題などや、ノートやレポート、発表などを通じて、

  • 論理的に考え表現する力
  • 特色や相互の関連を多面的・多角的に考察する力
  • 目的や状況に応じて、必要な情報や要点を捉える力
  • 数学的な表現を用いて事象を簡潔
  • 明瞭・的確に表現する力・観察・実験などで規則性や関係性を見いだして表現する力

などが評価されます。

副教科については、実技や作品を通じて、

  • 感じ取ったことに対して、創造的な工夫をこらし豊かに表現する力
  • 自分が感じ取ったことを根拠とともに発言する力
  • 課題を通じて、解決策を考え、実践・改善・表現する力

などが評価されます。

つまり、テストの点数を取る力だけではなく、学習活動全般における思考力・判断力・表現力を身につけることが求められます。

「主体的に学習に取り組む態度」

「主体的に学習に取り組む態度」
「主体的に学習に取り組む態度」の評価ポイントは、「生徒がどれだけ自主的に学習に取り組んでいるか?」が評価されます。
具体的には、授業中の態度や課題の提出状況、学習への意欲などが評価基準となります。
9教科全般において、授業を受ける姿勢やノート、レポート、ワークなどの提出物を通じて、

  • 提出物の期限を守り、内容を充実させるための工夫や努力をしている。
  • 積極的に表現を工夫したり、文章を書いたりしている。
  • 学習を振り返り、これからの学習に意欲的に取り組もうとしている。
  • 他者の考えを聞いたり、話したりして課題を解決しようとしている。

などが評価されます。

観点別評価を上げるための対策|④選

観点別評価を上げるためには、定期テストの成績だけではなく、授業中の取り組みや態度、ノートやレポートなどの提出物、さらには学校生活での行動・姿勢が重要です。以下にそれぞれの具体的なポイントを説明します。

1. 定期テストについて

定期テストは「知識・技能」の評価に直結します。
テストで高得点を目指すためには、日頃の授業に対する予習と復習が必要不可欠です。授業で学んだ内容をしっかりと理解し、自分で問題を解いてみることが大切です。
定期テストの問題は、授業で習ったことや教科書に載っていることからしか出題されません。ですから、テストの点数を上げるためには、授業・教科書一本に絞り、予習と復習のやり方から身につけていくことが重要です。

2. 授業中の取り組みや態度について

授業中の取り組みや態度は、「主体的に学習に取り組む態度」の評価に大きく影響します。
授業中は積極的に発言し、質問する姿勢を持つことが重要です。また、授業に集中し、教師の説明をしっかりと聞くことも大切です。
グループでの発表や学校内での話し合いでは、積極的に自分の意見を出し、他の生徒との協力を大切にしましょう。

3. ノートやレポート、課題などの提出物について

提出物をしっかり出すことは、授業の理解度や学習に対する積極的な取り組みを示す上で重要となり、「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」に直結します。
乱雑な字や汚い使い方は避け、ノートを見やすく整理し、授業内容をしっかりと記録しましょう。
レポートや課題は、ただ提出するだけでなく、内容を充実させることが重要です。
自分の意見や考えをしっかりと書き、独自の工夫を加えることで高評価を得ることができます。また、期限を守って提出することが基本になります。

4. 学校生活での行動・姿勢

学校生活全体での行動や姿勢も「主体的に学習に取り組む態度」に直結します。
忘れ物をしない、時間を守る、挨拶をしっかりするなどの基本的な生活態度が重要です。
また、友達や先生と良好な関係を築くことも大切です。クラブ活動や委員会活動に積極的に参加することで、学校生活への意欲や協力姿勢が評価されます。

まとめ

令和3年より実施されている新学習指導要領により、成績のつけ方自体も変わりました。「ペーパーテストの点数を取れていれば良い」という認識では通用しなくなっており、学習全般の総合評価が基準となっています。
今回のコラムを参考に、今後の学習に活かして頂ければ幸いです。
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