スクールカウンセラーとは?|学校での役割や相談事例を紹介

公開日:2026年2月25日
更新日:2026年2月25日

スクールカウンセラーとはどんな専門家で、学校でどんな役割を担っているのでしょうか。
このコラムでは、スクールカウンセラーの具体的な活動内容、相談すべきタイミングと相談内容、利用の流れ、活用方法までわかりやすく解説します。
子どもの学校生活で不安がある保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

スクールカウンセラーとは?|学校で求められる役割

スクールカウンセラーは、子どもの心の健康や学校生活を支えるために設置された専門職です。
学校では教師だけでは見えにくい「感情面の悩み」や「人間関係のストレス」に向き合い、子どもが抱える問題を丁寧に整理しながらサポートを行います。
近年は、不安の高まりや友人関係の変化、発達特性への理解の広がりなどから、スクールカウンセラーの役割はますます重要になっています。
ここでは、学校でどのように関わっているのか、その仕組みや守秘義務までわかりやすく解説します。

1. スクールカウンセラーとは?|専門性と配置制度

スクールカウンセラーは、臨床心理士公認心理師などの資格を持つ“心の専門家”です。
子どもの心理状態や学校での過ごし方を多角的に理解し、必要に応じて面談や観察を行いながら支援にあたります。

多くの学校では、国の制度に基づき週1回〜月数回程度の非常勤として配置されています。常駐ではないものの、担任や養護教諭と協力しながら、学校全体のサポート体制を整える役割を持っています。
自治体によって配置日数や支援方法に違いはありますが、子どもが安心して相談できる体制として広く活用されています。

参照:文部科学省「スクールカウンセラーについて」

2. どんな活動をしている?|個別面談・観察・担任との連携

スクールカウンセラーの主な仕事は、子どもとの個別面談です。学校生活で感じているストレスや不安、友人関係の悩みなどを丁寧に聞き取り、安心して話せる場を作ります。
話しづらい子どもの場合は、短い雑談から始めたり、絵やカードを使って気持ちを整理したりと、負担の少ない方法で関わることもあります。

また、必要に応じて授業や休み時間での様子を観察し、子どもの行動や表情から課題を読み取ることもあります。
観察は必ずしも「問題行動のチェック」ではなく、子どもの得意な場面や自然体での振る舞いを知るために行われることが多いです。

さらに、スクールカウンセラーは担任・養護教諭・管理職との連携を重視しています。
子どもが安心して学校生活を送れるよう、情報を共有しながら支援の方向性を整えることで、より効果的なサポートが可能になります。

3. 学校に配置されている理由|子どもを支えるための存在

学校にスクールカウンセラーが配置されている背景には、子どもを取り巻く環境の変化があります。
現代の学校では、友人関係の悩みや学習ストレス、家庭環境の変化など、子どもが抱える問題が多様化しています。教師だけで全てを支えるのは難しく、専門的な支援のニーズが高まってきました。

スクールカウンセラーは、子どもが安心して気持ちを話せる“第三者の大人”として存在します。
担任には言いにくい悩みでも、心理の専門家であるカウンセラーなら話しやすいという子も多く、学校の中で重要な心のセーフティーネットとなっています。

また、カウンセラーが関わることで、子どもの変化に早めに気づき、必要な支援につなげることが可能になります。学校・家庭・専門機関の間をつなぐ役割も果たし、生徒一人ひとりの安心につながる存在です。

4. 相談すると学校にどこまで共有される?守秘義務と情報の扱い

スクールカウンセラーには守秘義務があり、相談内容がすべて担任や学校に伝わるわけではありません。子どもや保護者が安心して話せるように、個別の内容は慎重に扱われます。

ただし、例外もあります。
子どもの安全にかかわる場合や、いじめ・不登校・健康上のリスクが想定される場合には、必要な範囲で学校と連携することがあります。これは「子どもの安全を守るため」であり、無断で広く共有されることはありません。

また、多くのカウンセラーは面談の際に「どこまで共有してよいか」を確認しながら話を進めます。子どもが「これは先生に言わないでほしい」と伝えた内容については、緊急性がない限り、本人の意思を尊重して扱うのが基本です。

守秘義務と共有のバランスが取られていることで、子どもも保護者も安心して相談できる場が保たれています。

スクールカウンセラーに相談すべきタイミングと内容

子どもは、学校では我慢したり言いづらかったりすることが多く、気づかないうちにストレスを抱えていることがあります。そんな時、早めにスクールカウンセラーに相談することで、悩みが深刻化する前にサポートにつなげることができます。
ここでは「どんな状態のときに相談すべきか」「どんな悩みが対象になるのか」をわかりやすく整理して紹介します。

1. 学校生活のストレス・不安があるとき

学校生活で生じるストレスや不安は、見た目では分かりにくいものです。
朝になると気持ちが重くなる、授業中に集中できない、休み時間が落ち着かない、不登校気味になっているなど、ちょっとした変化が続くことがあります。

こうした変化は、子ども自身が言葉にしにくいことも多く、周りから見ると「なんとなく元気がない」と映る程度かもしれません。
スクールカウンセラーは、気持ちの整理やストレスの背景を探ることができるため、“理由が分からない不調”が続くときに相談することで、早めの対処につながります。

2. 友人関係・いじめに関する相談があるとき

友人とのトラブルやいじめの不安は、学校生活に大きな影響を与える悩みです。
「相談しづらい」「大ごとにしたくない」と感じる子どもは多く、誰にも言えないまま抱え込みやすい領域でもあります。

スクールカウンセラーは、子どもの話を丁寧に聞きながら状況を整理し、必要に応じて学校側と調整したり、安全に関わるポイントを確認しながら進めます。
早期に相談することで、悪化を防ぎ、適切な支援につながりやすくなります。

いじめによる不登校についてもっと知りたい方はこちら
 「いじめの原因について|その理由や背景を考える」

3. 家庭環境に関する悩みがあるとき

家庭の状況が変化すると、子どもの心にも大きな影響が出ることがあります。
例えば、離婚・再婚や家族の病気、兄姉関係の変化など、家庭内の出来事は学校生活にも影響しやすいテーマです。

スクールカウンセラーは家庭環境の変化が子どもの気持ちにどのように影響しているかを一緒に整理し、学校での過ごしやすさを考える手助けをします。
担任には話しづらい内容でも、心理の専門家だからこそ安心して話せるケースが多くあります。

不登校になりやすい家庭についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「不登校になりやすい家庭の特徴|その注意点や改善策もわかりやすく解説」

4. 発達特性に関する不安・学習上のつまずきがあるとき

「読み書きに時間がかかる」「忘れ物が多い」「指示が入りにくい」など、発達特性に関わる不安や学習面のつまずきは、保護者が最も気になりやすい相談内容です。

スクールカウンセラーは、子どもの様子を客観的に見ながら、困りごとの背景を探ったり、学校でできる配慮の方法を一緒に考えます。
また、必要に応じて特別支援コーディネーターや担任と連携し、学校でのサポート方法につなげる役割も果たします。

診断のための検査そのものを行うわけではありませんが、日常のつまずきから支援につながるヒントを整理する場として有効です。

発達障害についてもっと知りたい方はこちら
「発達障害の小学生|その特徴や症状の理解、支援方法や接し方を解説」
発達障害についてもっと知りたい方はこちら
「発達障害の中学生の特徴と支援法」

5. 自己肯定感・精神面の落ち込みがあるとき

「自分なんて」「どうせできない」など、自己肯定感の低下は子どもの心のエネルギーを大きく消耗させます。
テスト結果、人間関係、家庭の出来事など、原因がはっきりしないまま気持ちが沈むことも珍しくありません。

スクールカウンセラーは、子どもの気持ちに寄り添いながら、安心して話せる環境をつくることができます。また、本人が気づいていない“がんばれている部分”を一緒に見つけ、気持ちの回復につながるようサポートします。

気になる様子が続くときは、「こんなことで相談していいのかな?」と迷わず、早めに利用することが大切です。

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「子どもの自己肯定感が低いのは親のせい?|原因と家庭でできるサポート方法」

スクールカウンセラーの利用方法と相談の流れ

スクールカウンセラーを利用したいと思っても、「どうやって予約するの?」「どんなふうに話が進むの?」と不安を感じる方は少なくありません。
ここでは、実際の利用の流れをわかりやすく整理し、保護者が安心して相談できるよう具体的なステップを紹介します。初めての方でもイメージしやすい内容になっています。

1. 相談予約の方法と面談当日の具体的な流れ

スクールカウンセラーに相談したい場合、多くの学校では担任・養護教諭・学年主任を通して予約を行います。
学校によっては、保護者が直接カウンセラーに連絡できる仕組みがある場合もありますが、基本的には「学校の窓口を通す」形が一般的です。

面談当日は、まず簡単な挨拶から始まり、相談内容の概要を確認します。その後、子ども本人の状態や背景について丁寧に聞き取りながら、悩みの整理や今後のサポートの方向性を一緒に考えていきます。
時間は多くの場合30〜45分程度で、子どもだけ、保護者だけ、または双方での面談など状況に応じて形式が変わります。

スクールカウンセラーの面談は、「解決策をすぐ提示する場」というよりも、気持ちを安心して話せる場として進むことが多いのが特徴です。焦らず自然なペースで話せるよう配慮されています。

2. 面談でよく聞かれる内容と準備しておくこと

面談では、子どもの様子を把握するために、次のような内容をよく尋ねられます。

・学校で気になる行動や表情
・家庭での様子の変化
・どんな時に困っているのか
・これまでの対応や試したサポート
・子どもが話している気持ち・言葉

これらは、課題の背景を理解し、適切な支援につなげるために必要な情報です。

保護者側としては、事前に「具体的なエピソード」を少し整理しておくと話がスムーズになります。
例えば、朝の支度に時間がかかる日が増えた、家でイライラしやすい、学校の準備ができないなど、日常の小さな変化ほど大切な手がかりになります。

また、面談の目的が「解決だけ」でなく、状況の整理と気持ちの理解であることを知っておくと、過度に準備しすぎる必要はありません。話せる範囲だけでも十分意味のある時間になります。

3. 相談後の“チーム支援”へのつなげ方

スクールカウンセラーの相談は、その場で終わりではありません。
必要に応じて、担任・養護教諭・特別支援コーディネーターなど学校内のスタッフと連携し、“チームで支える体制”へつなげることがあります。この連携により、学校生活の中で実際に必要な配慮やサポートを受けやすくなります。

連携の際には、相談した内容のうち「共有してよい部分」を事前に確認したうえで進められます。保護者としては、カウンセラーに「どこまで共有されるのか」を確認しながら調整していくと、学校との協力がスムーズです。

また、相談後に家庭でできる工夫や、外部機関とのつながりが必要な場合には、その具体的なアドバイスを提示してもらえることもあります。
相談をきっかけに、学校と家庭が同じ方向を向いてサポートできると、子どもにとってより安心できる環境が整っていきます。

スクールカウンセラーをうまく活用するためには

スクールカウンセラーを利用する際は、ただ相談するだけでなく「どう活用すれば子どもにとってより良いサポートになるか」を意識することが大切です。
ここでは、相談前の準備や面談時の工夫、相性の問題への対処、学校との連携まで、実際に役立つポイントを4つに分けて紹介します。

1. 話す内容を整理しておく

面談をより有意義にするためには、事前に「子どもの様子の変化」を整理しておくとスムーズです。
すべてを完璧にまとめる必要はありませんが、気になる行動や言葉、家庭での様子などを簡単にメモしておくと、相談の方向性がつかみやすくなります。

特に、困りごとが起きる「きっかけ」や「時間帯」など、具体的な場面が分かる情報は大きな手がかりになります。話しながら整理することも十分可能ですが、少しだけ準備しておくことで、短い面談時間をより効果的に使うことができます。

2. スクールカウンセラーと相性が合わない場合の対処法

スクールカウンセラーにも様々なタイプがあり、子どもとの相性がどうしても合わない場合があります。
「話しづらい」「緊張してしまう」などの場合、無理に続けることで子どもが負担を感じることもあります。

そのような時は、まず担任や窓口の先生に相談のスタイルを調整できないかを確認してみましょう。例えば、短い時間から始めてもらう、保護者が同席する、面談の方法を変えるなど、工夫できる点は多くあります。

どうしても合わない場合は、学校側に担当の変更を相談することもできます。遠慮する必要はなく、子どもが安心して話せる環境をつくることが最優先です。また、必要に応じてスクールソーシャルワーカー外部相談窓口など、別の支援を併用する方法もあります。

教育支援センターについてもっと知りたい方はこちら
「教育支援センターとは?|支援内容・利用の流れ・費用までわかりやすく解説」

3. 子どもが安心して相談できる声かけと家庭での工夫

子どもがスクールカウンセラーを利用する際には、保護者の声かけが大きな支えになります。
最も大切なのは「相談することは悪いことではない」という安心感を伝えることです。「困った時に助けてもらうのは自然なことだよ」といった言葉は、子どもの不安を和らげます。

また、相談を強制せず、子どものペースを尊重することもポイントです。
家庭では、気持ちを話しやすくするために“否定しない聞き方”を意識して関わると、学校での面談にも前向きになりやすくなります。

帰宅後に「どんな話をしたの?」と無理に聞き出すのではなく、「おつかれさま、よく頑張ったね」と気持ちを受け止める声かけをすると、子どもにとって相談がより安心できる時間になります。

4. 学校との連携をスムーズにするコツ

スクールカウンセラーを活用する上で重要なのが、学校とのスムーズな連携です。
面談で得られた気づきを学校生活に生かすためには、担任や養護教諭と情報共有しながら、同じ方向でサポートを進めることが欠かせません。

連携を円滑に進めるためには、気になる点や家庭での様子を簡潔に伝える姿勢が役立ちます。
「最近こういう場面が増えています」「学校ではどう見えていますか?」といったやり取りを続けることで、学校側も適切な配慮を行いやすくなります。

また、スクールカウンセラーに伝えた内容をどこまで学校と共有してほしいかを、事前に確認しておくことも大切です。共有範囲がはっきりしていると、保護者も学校側も安心して支援に取り組むことができます。

まとめ

スクールカウンセラーは、子どもの気持ちや学校での悩みに寄り添いながら、安心して相談できる場をつくる専門家です。
学校生活の中で気になる変化があった時や、不安が続く時には、早めにサポートを頼ることで、子どもが前向きに過ごせる環境づくりにつながります。また、相談の流れや守秘義務を知っておくことで、より利用しやすくなり、学校・家庭・カウンセラーが連携して子どもを支える力も高まります。
無理に一人で抱え込まず、必要な時に気軽に相談を活用することが、子どもの安心と成長につながっていきます。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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