高校面接で「質問はありますか?」と聞かれたら?逆質問のコツと例文集
公開日:2025年10月20日
更新日:2025年10月20日

このコラムでは、高校面接で「質問はありますか?」と聞かれたときの答え方を解説します。好印象を与える逆質問のコツや例文集、NG質問、準備のポイントまで詳しく紹介します。
公立・私立別の違いや事前準備の進め方も分かりやすく解説し、自信を持って面接に臨めるようサポートします。
高校面接で「質問はありますか?」と聞かれる理由
高校入試の面接では、最後に「質問はありますか?」と逆質問を求められることがあります。
これは単なる形式的なやり取りではなく、実は、面接官が受験生を多面的に理解するための大切な質問なのです。
ここでは、なぜこの質問がされるのか、その背景や意図を詳しく見ていきましょう。
1. 目的を理解する|面接官が逆質問をする理由
面接官がこの質問を投げかけるのは、受験生の関心度や主体性を確認するためです。
高校側は「本当にうちの学校に入りたいのか?」「どんな気持ちで進学を考えているのか?」を知りたいと考えています。
また、逆質問を通してコミュニケーション力を見極める狙いもあります。自分の考えを整理して相手に伝える力は、入学後の学校生活でも必要になるためです。
つまり、この場は単なる質問コーナーではなく、受験生が自分をアピールするチャンスでもあるのです。
2. 評価の視点|逆質問が合否に与える影響
逆質問の内容は、合否に直接関わる場合もあります。特に私立高校では、面接が入試全体の評価に占める割合が高く、逆質問も重要視される傾向があります。
例えば、学校の特色を踏まえた質問ができれば「しっかり調べてきた熱意のある生徒」と好印象を与えられます。反対に、「特にありません」と短く終わってしまうと、関心が薄い、または準備不足と受け取られる可能性があります。
逆質問は必須ではありませんが、事前に考えておくことで印象を良くすることができるポイントです。
3. 学校別の違い|公立高校と私立高校の面接傾向
公立高校と私立高校では、逆質問への重視度が異なります。
公立高校では、面接自体が形式的な場合も多く、「質問はありますか?」が出ないこともあります。出たとしても、簡単なやり取りで終わるケースが多いです。
一方、私立高校では学校独自の教育理念や特色を理解しているかが重視されるため、逆質問を通して志望度の高さを測られることがあります。
特に専願入試や推薦入試では、逆質問が合否に影響する度合いが強まるため、しっかり準備して臨むことが大切です。
4. 例外ケース|「質問はありますか?」が出ないこともある
すべての面接で必ずしもこの質問がされるわけではありません。公立高校の一般入試や大人数で行う集団面接では、時間の都合上、省略されることもよくあります。
また、面接時間が短い場合や、すでに願書や事前アンケートで十分な情報を得られている場合も、逆質問は行われません。
そのため、事前準備をしておきながらも、「もし聞かれなかったらそのまま終了」という心構えを持つと安心です。逆質問がなかったとしても、減点されることは基本的にありません。

「質問はありますか?」への答え方|状況別の対応方法
面接で「質問はありますか?」と聞かれた時、受験生はどう答えるべきか迷いがちです。この場面は、ただの雑談ではなく評価対象となる重要なパートです。適切に対応することで、面接官に好印象を与えられます。
ここでは状況別の答え方を詳しく解説します。
1. 好印象を与える|逆質問の条件と選び方
逆質問で大切なのは、学校への関心や意欲を伝えることです。面接官が答えやすく、前向きな印象を与える質問を心がけましょう。
例えば、「部活動について詳しく教えていただけますか?」や「進路指導で特に力を入れている取り組みはありますか?」といった内容は好印象です。
一方で、自分で調べれば分かる基本的な情報や、授業料・合格判定など答えにくい質問は避けるべきです。
質問を選ぶ時は、「学校の特色や自分の将来に関わる内容」を軸に考えると失敗しにくくなります。
2. 質問がない場合|無難な答え方の工夫
どうしても質問が思い浮かばない時は、無理にひねり出す必要はありません。
その場合は、学校への感謝や熱意を伝える一言で締めるのがポイントです。例えば、「事前に学校説明会で詳しく伺ったので、本日は特にありません。丁寧にご対応いただきありがとうございました。」と答えれば、失礼なく終えることができます。
単に「ありません」とだけ答えると、そっけない印象になりかねません。短くてもいいので、自分の気持ちを添えて伝えるようにしましょう。
3. 失敗を防ぐ|やってはいけない逆質問のNG例
逆質問は印象を良くするチャンスですが、内容を間違えるとマイナス評価につながります。
例えば、「この高校に合格できますか?」や「制服は変わる予定ですか?」など、答えにくい質問は避けるべきです。また、「授業料は値下げされますか?」のように金銭面に関する質問も不適切です。
さらに、すでに学校HPやパンフレットに載っている基本情報を聞くと、下調べ不足と思われる可能性があります。事前に情報収集をして、適切な質問を用意しておきましょう。
4. 複数質問がある場合|順番と簡潔な伝え方
もし質問が2つ以上ある場合は、最初に「いくつか質問してもよろしいでしょうか」と断りを入れましょう。その後、一番聞きたい質問から順番に話すのが基本です。
質問は短く簡潔にまとめることも大切です。だらだらと説明を加えると、面接官が理解しづらくなります。
例えば、「部活動について2点お伺いしたいのですが…」と最初に枠組みを示すと、聞く側も分かりやすく、スムーズに進行できます。
5. 想定外の質問が浮かんだ時の対応法
面接中に急に質問が思い浮かぶこともあります。その場合は、落ち着いて一呼吸おいてから質問しましょう。慌てて口にすると、言葉が乱れてしまう可能性があります。
「今お話を伺っていて、ひとつ質問してもよろしいでしょうか」と前置きすると、自然で丁寧な印象になります。
その場で思いついた質問でも、焦らず冷静に伝えることが大切です。準備していた質問があっても、状況に合わせて柔軟に切り替えられる姿勢が好印象につながります。

高校面接で使える逆質問の例文集
逆質問は、面接官に自分の意欲や関心を伝える大切な機会です。ただし、内容によっては好印象にもマイナス評価にもつながります。
ここでは、実際の面接で使いやすい逆質問をテーマ別にまとめました。事前に自分の興味や志望動機と照らし合わせて、適切な質問を準備しておきましょう。
1. 学校生活・授業内容に関する質問例
普段の学校生活や授業への関心を示す質問は、入学後のイメージを持っていることを伝えられます。具体的な場面を想定した質問にすると、より自然です。
- 「授業は習熟度別に分かれている科目はありますか?」
- 「1日の授業時間数や、朝のホームルームではどのような活動をしていますか?」
- 「ICT機器を活用した授業の取り組みについて教えていただけますか?」
このように、日常的な学校生活をイメージしながら質問すると、学ぶ姿勢が積極的であることをアピールできます。
2. 部活動・進路指導に関する質問例
部活動や進路指導は、多くの受験生が関心を持つテーマです。将来の目標や高校生活の充実度につながる内容を中心に質問しましょう。
- 「○○部に興味があるのですが、活動日数や練習場所について教えていただけますか?」
- 「部活動と勉強を両立している生徒さんはどのくらいいらっしゃいますか?」
- 「大学進学を目指しているのですが、進路指導ではどのようなサポートがありますか?」
- 「推薦入試を視野に入れた場合、どのような取り組みが必要になりますか?」
自分がやりたいことを踏まえた質問にすると、志望理由の説得力も高まります。
3. 学校行事・校風・特色に関する質問例
学校独自の取り組みや雰囲気を知りたいという気持ちを伝えることで、志望度の高さを示せます。
- 「文化祭や体育祭では、生徒がどのように準備や運営をされていますか?」
- 「学校全体の雰囲気や、生徒同士の関わり方について教えていただけますか?」
- 「特色ある授業や行事があれば、具体的に伺いたいです。」
- 「貴校ならではの取り組みで、生徒に特に人気のある活動は何ですか?」
学校説明会やパンフレットでは分かりにくい内容を質問することで、本気度が伝わる逆質問になります。
4. 教育方針・先生のサポート体制に関する質問例
学校の理念や先生方のサポート体制への関心を示すと、学びに対する真剣さが伝わります。
- 「先生方が大切にされている教育方針について、改めてお聞かせいただけますか?」
- 「進路に迷った際、担任の先生以外にも相談できる体制はありますか?」
- 「勉強につまずいた時、個別にフォローしていただける場面はありますか?」
- 「面談はどのくらいの頻度で行われていますか?」
これらの質問は、安心して学べる環境を求めている姿勢をアピールできます。
5. 迷ったら使えるシンプルな例文集
どうしても質問が思い浮かばない場合は、どの高校でも使える逆質問を準備しておきましょう。
- 「入学後に心がけておくと良いことがあれば教えていただけますか?」
- 「入学前に準備しておくと良い学習や生活習慣はありますか?」
- 「先輩方がこの学校を選んで良かったと感じているポイントを教えていただけますか?」
シンプルで前向きな質問であれば、準備不足を悟られず、誠実な印象を残すことができます。

逆質問の準備と練習方法
逆質問は「その場で思いつきで答えるもの」ではなく、事前準備が成功のカギになります。入念に準備しておくことで、当日も落ち着いて対応でき、面接官に好印象を与えられます。
ここでは、準備から練習までの具体的なステップを紹介します。
1. 事前準備|学校情報を調べるポイント
まずは志望校について、事前リサーチを徹底しましょう。学校HPやパンフレットには、授業の特色や部活動、進路実績などが詳しく掲載されています。
また、学校説明会やオープンスクールに参加すれば、実際の雰囲気を肌で感じられるうえ、パンフレットには載っていない情報も得られます。
逆質問を考える際は、「自分が実際に通うことをイメージした時に知りたいこと」を意識するのがポイントです。事前に調べることで、他の受験生との差をつけられます。
オープンスクールについてもっと知りたい方はこちら
⇒「オープンスクールとは?|実施する内容や確認することを解説!」
2. 質問整理|メモにまとめる時のコツ
調べた情報をもとに質問を考えたら、メモに整理しておきましょう。頭の中だけで覚えておくと、当日緊張して忘れてしまう可能性があります。
メモは「質問の内容」「その質問をする理由」を簡単に書き添えておくと、自分の意図を再確認しやすくなります。
例えば、「進路指導について詳しく聞きたい → 将来、医療系の大学を目指しているため」といった形です。理由を整理しておくことで、質問の説得力も増し、面接官にも誠実さが伝わります。
3. 実践練習|逆質問をスムーズに話す方法
逆質問も面接練習の一部として繰り返し練習しましょう。親や先生に面接官役をお願いし、実際の面接と同じ流れで練習するのが理想的です。
質問を伝えるときは、まず「一つ質問してもよろしいでしょうか」と前置きを入れると丁寧な印象になります。
また、質問は一文で簡潔にまとめることが大切です。長く説明すると分かりにくくなり、焦りも生まれます。
録音や録画をして自分の声や表情をチェックするのも効果的です。
4. 親子で確認|逆質問チェックリスト
逆質問は親子で一緒に確認しておくと安心です。事前に以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 学校の特色を踏まえた内容になっているか
- 調べれば分かる基本情報を聞いていないか
- ネガティブな印象を与える質問になっていないか
- 質問を一文で簡潔に言えるか
このチェックをしておくことで、失敗のリスクを減らし、自信を持って本番に臨めます。
5. 準備の落とし穴|やってはいけないNG行動
いくら準備をしても、やり方を間違えると逆効果になることがあります。以下のNG行動には注意しましょう。
丸暗記に頼りすぎる
暗記した質問を棒読みすると、不自然な印象になります。自然な会話を意識しましょう。
保護者任せにする
親が質問を考えすぎると、自分の気持ちが伝わりません。あくまで主体は受験生自身です。
質問ばかりを重視して他を疎かにする
逆質問の準備に集中しすぎて、自己紹介や志望理由の練習がおろそかにならないよう注意が必要です。
正しい準備を行うことで、逆質問が合格につながるアピールタイムになります。

まとめ
高校面接での逆質問は、自分の意欲や関心を伝える大切なチャンスです。事前に学校についてよく調べ、相手が答えやすい質問を準備しておくことで、安心して本番に臨めます。
緊張しても一呼吸おき、落ち着いて伝えることを意識すれば、面接官にも誠実さが伝わり、より良い印象を残せるでしょう。
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