【高校生必見】大学受験の面接でよく聞かれることと答え方|質問例&攻略法を解説
公開日:2025年9月29日
更新日:2025年9月29日

大学受験の面接では「どんな質問がされるのか」「どう答えればいいのか」が気になる方が多いでしょう。
このコラムでは、面接でよく聞かれる質問例と答え方、面接官の評価ポイント、失敗しやすいNG行動、効果的な練習法まで詳しく解説します。面接を控える高校生は必見です。
大学入試の面接とは?基本の流れと形式を知ろう
大学入試における面接は、学力試験や小論文と並んで合否に大きく影響する要素の一つです。面接では学力そのものよりも、人柄や将来性、大学との相性が重視されます。
ここでは、代表的な面接の形式とその特徴について理解しておきましょう。形式ごとに見られるポイントを押さえることで、対策の方向性がより明確になります。
1. 個人面接|最も一般的な形式
個人面接は、受験生と面接官が一対一、あるいは複数の面接官に対して一人で答える形式です。
質問は志望動機や高校生活の経験、自己PRといったオーソドックスな内容が中心で、受験生の「論理的に話す力」や「態度・礼儀」が評価されます。特に緊張しやすい場面ですが、事前に自分の考えを簡潔にまとめて伝える練習を重ねれば、安定した受け答えができるようになります。
2. グループ面接|協調性やリーダーシップを見られる
グループ面接は、数人の受験生が同じ場に集まり、順番に質問に答える形式です。
この場合は自分の発言だけでなく、他の受験生との関わり方や態度も評価されます。
例えば、相手の発言を最後まで聞く姿勢や、質問の流れに沿った受け答えができるかが重要です。リーダーシップをアピールすることも大切ですが、無理に目立とうとするのではなく、「協調性と自己表現のバランス」を意識することが評価につながります。
3. オンライン面接|増えている実施形式の特徴と注意点
近年はコロナ禍以降、オンライン面接を導入する大学も増えています。
オンライン面接では、通信環境やカメラ映りなど技術的な要素が、直接の評価対象ではありませんが評価に影響することがあります。
背景が散らかっていたり、音声が途切れたりすると、受験生の印象を下げてしまう恐れがあります。
そのため、通信環境やカメラ位置を事前に整え、表情や声が伝わりやすい環境を整えておくことが重要です。
対面よりも表情が硬く見えやすいため、少し意識的に笑顔を心がけると良い印象を与えられます。

面接官はどこを評価している?
大学入試の面接では、単に質問に答えられるかどうかだけでなく、大学で学ぶ姿勢や人間性まで見られています。面接官は「この学生と一緒に学びたいか」「将来伸びていく可能性があるか」を判断材料にしています。
ここでは、特に重視される4つのポイントを押さえておきましょう。
1. 志望動機の一貫性と説得力
面接官が特に注目するのは、志望動機に一貫性があるかどうかです。
願書や小論文に書いた内容と面接での発言が食い違うと、信頼性が低く見られる可能性があります。また、「有名だから」「就職に有利だから」といった表面的な理由だけでは説得力に欠けます。学びたい分野と自分の経験を結びつけて話すことで、より説得力が増します。
「なぜその大学・その学部でなければならないのか」を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
2. コミュニケーション力と伝える力
大学生活や将来の社会で必要とされるのは、他者に分かりやすく伝える力です。
面接官は、答えの内容だけでなく、話し方・声の大きさ・視線などコミュニケーションの基本も評価しています。どんなに良い考えを持っていても、言葉に詰まったり、小声で伝わらなかったりすると、評価が下がる可能性があります。練習の際は「聞き手にどう届いているか」を意識し、相手に伝わる表現を磨くことが重要です。
3. 思考力・主体性|意外な質問への対応力
面接では、時に予想外の質問が投げかけられる場合があります。
これは受験生の思考力と主体性を確認するためです。すぐに正解を出す必要はありませんが、考えを整理しながら自分なりの答えを導き出す姿勢が評価されます。
例えば「最近気になるニュースは?」といった抽象的な質問に対しても、自分の意見や考察を添えて答えられると良い印象を与えることができます。大切なのは、無理に完璧な答えを作ろうとせず、自分の考えを筋道立てて話すことです。
4. 人柄・協調性|一緒に学びたいと思わせる要素
面接官は、学力だけでなく「この学生と一緒に学んだらどうか」という人柄や協調性も重視します。
特にグループ面接では、相手の話を最後まで聞く態度や、質問を受けたときの誠実な姿勢が見られます。単なる能力テストではなく、人間性を感じ取る場でもあります。話す内容だけでなく、表情や振る舞いから「周囲と良い関係を築けそうだ」と思わせることができると、良い印象につながります。

面接でよく聞かれる質問と回答例
大学入試の面接では、どの学部でもよく聞かれる定番の質問があります。面接官は、受験生が「自分の考えを持っているか」「具体的に説明できるか」を見ています。
ここでは代表的な質問パターンと、それに対する効果的な答え方のヒントを紹介します。
1. 「志望動機」関連の質問例と答え方
「なぜこの大学・学部を志望したのですか?」は最も定番の質問です。
ここでは志望動機の一貫性と過去の経験とのつながりが重要になります。
例えば「高校で生物を学ぶ中で興味を持ち、研究環境が整ったこの学部でさらに学びたい」のように、具体的な体験を交えて話すと説得力が増します。
逆に「有名だから」「親に勧められたから」など表面的な理由だけでは、説得力に欠ける可能性があるため注意しましょう。
2. 「高校生活・経験」関連の質問例と答え方
「高校生活で頑張ったことは何ですか?」と聞かれた場合、部活動や学業だけでなく、自分なりに工夫した経験を語れると良い印象を与えやすいです。
例えば「部活動では最後まで続ける粘り強さを学びました」「委員会活動でリーダーシップを発揮しました」のような形です。大切なのは、「経験そのもの」より、その経験から何を学び、大学生活につなげられるかを伝えることが重要です。
3. 「自己PR・人柄」関連の質問例と答え方
「あなたの長所と短所を教えてください」といった質問では、単なる性格紹介ではなく行動で裏付けられるエピソードを加えると説得力が増します。
例えば「長所は責任感で、文化祭の実行委員では最後まで全体をまとめました」「短所は慎重すぎる点ですが、期限を意識して行動するよう改善しています」のような答え方です。短所も成長への姿勢を示せば、マイナスにはなりません。
4. 「学習姿勢・学力」関連の質問例と答え方
「普段どのように勉強していますか?」や「得意科目・苦手科目は何ですか?」などの質問では、学習に向き合う姿勢が見られます。
単に「数学が得意です」と答えるだけでなく、「論理的に考える力が身につき、将来の研究にも役立つと考えています」と答えると説得力が増します。
苦手科目については「英語は苦手でしたが、毎日音読を続けて克服しています」と改善の努力を示すことが重要です。
5. 学部・学科別によくある質問(医学部・教育・国際系など)
学部ごとに特徴的な質問がされることもあります。
例えば、医学部では「医師を目指す理由」「命に関わる職業としての覚悟」を問われることが多く、教育学部では「理想の教師像」や「子どもへの接し方」を聞かれるケースがあります。国際系学部では「海外経験」「異文化理解」「将来のキャリアプラン」に関する質問が多く見られます。どの場合も、学部の特色に合わせた具体的な準備をしておくことが重要です。

面接で失敗しやすいNG行動とは?
大学入試の面接では、内容がしっかりしていても伝え方や態度によって評価が下がってしまうことがあります。受験生がやりがちな失敗をあらかじめ知っておくことで、本番でのミスを防ぐことができます。
ここでは特に注意しておきたい代表的なNG行動を紹介します。
1. 暗記した答えをそのまま話す
丸暗記した文章をそのまま話すと、不自然な話し方になり、面接官に不自然さが伝わる可能性があります。内容を覚えることは重要ですが、自分の言葉で語ることがポイントです。質問の流れに合わせて少し言い回しを変えられる柔軟さがあると、自然で信頼感のある回答につながります。
2. 敬語や言葉遣いの間違い
「〜させていただきたいです」「〜になります」といった誤った敬語は、面接で印象が悪くなる可能性があります。
正しい敬語を身につけることは重要ですが、難しい言葉を無理に使う必要はありません。丁寧で簡潔な表現を心がけることで、落ち着いた印象を与えやすくなります。
3. 質問に的外れな回答をしてしまう
緊張すると、面接官の質問を正確に聞き取れず、質問と答えが噛み合わないことがあります。
この場合、答えの内容以前に「人の話を理解していない」と誤解される可能性があります。
質問が分かりにくいと感じたら、「もう一度ご質問をお願いできますか」と確認する勇気も大切です。
焦らず落ち着いて聞き取り、要点に沿った答えを返すことを心がけましょう。
4. 態度や表情が硬すぎる/軽すぎる
表情が硬すぎると緊張が強調され、逆に軽い態度だと真剣さが伝わりにくくなります。
自然な笑顔と落ち着いた態度のバランスを意識することが重要です。姿勢を正して話すだけで印象は大きく変わりますし、視線やうなずきを適度に加えると「聞く姿勢」も評価されます。
演技にならず、普段の自分らしい雰囲気を出すことを心がけましょう。

面接で好印象を与えるポイント
大学入試の面接は、単に「正しく答えられるか」だけではなく、第一印象や話し方の印象も合否に影響します。面接官は数多くの受験生と接するため、内容の差はわずかでも、振る舞いや態度の違いが大きく印象に残ります。
ここでは、受験生が意識するだけで評価が上がりやすい具体的なポイントを整理して解説します。
1. 結論→理由→具体例でわかりやすく伝える
面接では、答えが長くなったり話が散漫になると、要点が伝わらないという印象を与える可能性があります。
そこで有効なのが「結論→理由→具体例」の順で話す方法です。
例えば、「志望動機は研究環境に魅力を感じたからです。理由は、高校で行った実験をきっかけに〜。実際に文化祭では〜」という流れにすると、論理的で説得力のある答えにつながります。練習では、どんな質問に対してもまず「一文で結論を答える」ことを意識すると、本番でも安定した受け答えにつながります。
2. 声の大きさ・話すスピードを意識する
声の出し方は、答えの内容以上に自信の有無を伝える要素です。
小さな声だと「自信がなさそう」、早口だと「落ち着きがない」と印象が弱くなる可能性があります。適度な大きさで、相手に届く声量を心がけましょう。
実際には「教室の後ろの人に聞こえる声」をイメージするとちょうど良いです。さらに、話すスピードはややゆっくりを意識し、文と文の間に短い間を置くことで、落ち着きと余裕を感じさせられます。
声とスピードを整えることは「伝える力」を高める基本です。
3. 笑顔と視線で信頼感を与える
表情や視線は、数秒で相手に人柄や誠実さを伝えられる重要なポイントです。
常ににこやかでいる必要はありませんが、答える時や相槌の際には自然な笑顔を心がけると柔らかい印象になります。
また、相手の目を見るのが苦手な人は、目元や眉間あたりを見ることで視線を合わせているように見せられます。面接官が複数いる場合は、話すときに一人だけでなく全員に視線を配ることを意識すると「バランス感覚がある」と評価されやすくなります。
4. 姿勢・礼儀・入退室マナーを整える
意外と面接で差がつきやすいのが、面接内容の前後に表れる姿勢やマナーです。
背筋を伸ばし、両足は揃え、両手は膝の上に置くという基本姿勢を意識するだけで「落ち着いている」という印象になります。
入室時にはドアをノックしてから「失礼します」と声に出す、着席は促されてから行い、退室時には「ありがとうございました」と挨拶してから一礼する。これらは一見形式的に思えるかもしれませんが、礼儀を守れる受験生=信頼できる人材として評価されやすくなります。
マナーは単なる型ではなく、相手を尊重する心の表れだと考えると、自然な振る舞いにつながります。

面接対策の練習方法|自宅・学校・サービスの活用
面接は“練習量”が結果に直結するといっても過言ではありません。普段の会話とは違い、限られた時間で自分を魅力的に伝えるスキルが求められるからです。
頭で考えているだけでは身につかず、実際に声に出して練習しなければ、本番で言葉が出てこなくなる可能性があります。
ここでは、自宅でできる工夫から学校やサービスを活用した実践練習まで、段階的に力をつける方法を紹介します。
1. 質問リストを作成して回答を準備する
最初のステップは、面接でよく聞かれる質問を体系的に整理することです。
「志望動機」「高校生活で得た経験」「将来の目標」といった定番質問に加え、学部ごとの特色ある質問も事前に想定しておくと準備しやすくなります。例えば、医学部なら「なぜ医師を志したのか」、国際系なら「海外に関心を持ったきっかけは何か」といった質問です。
回答は文章を丸暗記するのではなく、要点を3つ程度に絞り箇条書きにしておくと、質問のニュアンスに応じて言葉を調整して答えられます。
この準備をすることで「何を話せばいいか分からない」という不安を軽減できます。
2. 録音・録画で客観的にチェックする
次に、自分の受け答えを録音や録画して、客観的に振り返る習慣を持ちましょう。
自分では気づきにくい「声が小さい」「早口すぎる」「表情が硬い」といった改善点が見えてきます。
チェックの際は、「聞き取りやすさ」「表情」「姿勢」の3つに注目すると効率よく振り返れます。また、数回分を並べて確認すると、成長の過程が見えるため、モチベーション向上にもつながります。
最初は違和感がありますが、客観的に確認する力を養うと、本番でも落ち着いて話せるようになります。
3. 先生や友人にお願いして模擬面接をする
自宅練習に慣れたら、第三者に見てもらう模擬面接に進みましょう。
学校の先生に頼ると入退室のマナーまで細かく指導してもらえますし、友人同士で行えば気軽に繰り返し練習できます。一人での練習では得られない緊張感を経験できるため、模擬面接は効果的です。
ここで大切なのは、終わった後に必ずフィードバックを受けることです。「声が小さい」「答えが長すぎる」などの指摘をもらい、次の練習に反映することで改善が進みます。
また、学校で機会が少ない場合は、オンラインで模擬面接を受けられるサービスを利用するのも効果的です。
4. 反復練習で「自然に答えられる」状態に
最後に必要なのは、準備した回答を何度も繰り返して体に染み込ませることです。
最初は台本を見ながらで構いませんが、徐々に見ずに答えられるようにし、最終的には質問が多少変わっても自分の言葉で自然に話せるレベルを目指しましょう。
「10回練習してやっと1回成功」では本番で失敗する可能性が高いため、「10回練習しても安定して答えられる」状態を目指すのが理想です。反復練習を積むことで、本番でも緊張に負けず、自信と安心感を持って臨むことができます。

まとめ
大学入試の面接は、事前の準備と練習次第で大きく自信を持って臨むことができます。
よく聞かれる質問や評価のポイントを押さえ、自然に自分を表現できるようになれば、必ず好印象につながります。今日からできる対策を積み重ね、本番では落ち着いて自分の思いを伝えましょう。
最後に必要なのは「準備してきた自分を信じる気持ち」です。
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