【第86回】あえて学校に通わないという選択、「ホームスクーリング」の現場をちょっぴりレポート

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あえて学校に通わないという選択、
「ホームスクーリング」の現場をちょっぴりレポート

みなさん、こんにちは。最近、ちょっとユニークなご家族に出会ったヤスコです。

と言うのもそのご家庭では、お子さんが学校に通っていないのです。仮にAさんファミリーとしましょう。Aさん宅には、11歳の女の子と9歳の男の子がいます。本来なら小学生ですよね。不登校? いえ、ちょっとその言葉のイメージとも違いました。大きな悩みごとも心配事もありません、お友だちもいます。

子どもたちは自分で「学校に行かない暮らし」を選択し、1年生からずっと通っていないそうです。A家では、入学から1カ月――ゴールデンウイークまでは学校の授業を受けてみて、その上で「学校に通うか、通わないか」を子ども自身が判断するようにしているとか。籍は学校に置いているので、通いたくなったらいつでも通えます。そして普段の学びの機会は、家庭や社会との触れ合いの中でつくっているそうです。

実はこのような「学校に通わない選択」をするご家庭は少しずつ増えていて、「ホームスクーリング」というひとつの教育の形として認知されつつあるようです。「不登校の自由」を掲げている沖縄のYoutuberの「ゆたぼん」の件では、賛否が議論されていますね。

ちなみにA家のお父さんは、多くの人がそうであるように義務教育から大学までを卒業し、就職を経験。その後独立し、それまでのキャリアとは違う分野で活躍されています。そのお父さんに「ホームスクーリング」を行っている理由を聞くと、「自分は規制の道を歩んできたために、天職を見つけるまでに遠回りしてしまった。だから、子どものときから自分で道を選べる環境を用意してあげたかった」とのこと。いわゆる学校の勉強は、中学過程ぐらいまでなら教えられるとのことでした。

みなさんは、この方法をどう感じますか? ヤスコは最初、「自由でいいけど、法律違反にはならないの?」と心配になってしまいました。憲法では、子どもに普通教育を受けさせる義務が定められています。では、このホームスクーリングはどうなのかというと、子どもが自発的に希望した場合は違法ではなさそうです。それどころか、近年子どもの多様性が見直されていることなどから、一定の条件を満たせば「学校に通わなくても出席扱い」になることもあるそうです。
(くわしくは、文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」という資料で確認することができます)
文部科学省のホームページはこちら >>

では海外ではどうなのでしょう。朝日新聞社が運営するwithnewsというニュースサイトでは、アメリカの事例が紹介されていました。

―引用―
アメリカの「家庭教育研究所」などによると、ホームスクーリングで学ぶ子どもは今、全米で100万~200万人いるとされています。割合にすると2〜3%ほどで、増加傾向。50州全てで合法化されており、州によっては子どもの名前や年齢を届け出るだけでいいところ、テストや家庭訪問を受けなければいけないところなど様々なようです。
withnewsの記事はこちら >>

アメリカで増加している理由のひとつには、校内の治安の悪化などもあり、一概に日本と比較できるものではありません。また、第三者が介入しづらいホームスクーリングでは、虐待などがあった場合に発覚しづらいというデメリットもあります。そしてもちろん、学校に通う上でよい面もたくさんありますよね。

ただ、学校だけが教育の場ではない。選択肢が他にもあると考えてみることは、今が生きづらいお子さんにとっても希望となるでしょう。そのためには大人である私たちも、ある程度の考えを持っておいたほうがよいのかもしれませんね。

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