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【第85回】来年から、子どもの金銭トラブル増加!? 高校で来年春スタートの「金融教育」カンタン解説

第85回話題のトピックス


来年から、子どもの金銭トラブル増加!?
高校で来年春スタートの「金融教育」カンタン解説


(財務省ホームページより)

11月に入ると、冬まっしぐら。今年は家での暖房器具を強化しすぎたせいで、次のボーナスまで家計まで寒~くなりそう……(苦笑) 保険や資産投資という以前に、生活費の管理さえも怪しいヤスコですが、みなさんはいかでしょうか?

昔は、学校で習わなかった「お金」の話。ですが、来年4月からは、高校での「金融教育」がスタートしますよね。

そもそも、どうしてこのタイミングで金融教育が始まるのかというと――、「成人年齢を18歳に引き下げる」という法律改変が同じ時期に行われるからです。たとえば、これまでも高校生は18歳以上になれば「親権者同意の上で」クレジットカードを作れましたが、今後は「親権者の同意は不要」となります。

これは便利な反面、お子さんが金銭トラブルに巻き込まれるリスクにも。

今までは、仮に何らかの理由でお子さんが保護者の承諾なしに契約をしてしまったとしても、未成年は法律によって守られているため、「未成年者契約の取消し」という手段で契約を取り消すことができたのですね。それが、来年の4月以降は「自己責任」となってしまうのです。

つまり――、たとえ例え高校生でも、金銭トラブルに巻き込まれないよう「自分の身は自分で守る」という知識や、マネーリテラシーが必要になってきたんですね。さらに今後は、年金から受けられる恩恵も減少していくため、「将来を見据えた資産設計」も重要視されます。

「家庭科」の授業となる懸念点と、身近なお金のゲーム

気になる授業の内容は、家計の収支バランスや、各金融商品のメリット・デメリット、住宅の購入について、老後の備えなど、実用的な内容が中心となるようです。そして、教科はなんと「家庭科」。

これについて専門家からは、「ビジネス視点ともかかわるこの分野を、家庭科という枠に押し込めていいのか」「家庭科の教師――ひいては高校の教師全体がどこまで複雑な金融商品を理解し、伝えられるのか疑問」などの心配も上がっています。ヤスコの個人的な予想ですが、どこまで深堀&幅を広げて実施できるかは、しばらく手探りで行われるでしょうね。

さて、海外ではどんな教育が行われているかというと――、アメリカではゲームなどを使って生徒にシュミレーションをさせながら、授業を行っているようです。
お金を理解するための教育ゲームでは、日本でも財務省や国税庁、金融庁がさまざまなプログラムを公開しています。気になる方は覗いてみるのもよいでしょう。

■ファイナンスらんど(財務省キッズコーナー)
Webサイトはこちら

(財務省ホームページより)
自分のアバターをつくって、おしゃれできちゃう「ファイナンス・ルーレット」が今どき!

■みんなで話し合って街を作ろう!(大阪国税局)
Webサイトはこちら

(国税庁ホームページより)
市長気分で街がつくれるそうです。まるでシムシティのよう。

ちなみに、日本でも昔から有名なお金のボードゲームといえば「モノポリー」ですね。不動産などを買い取って、資産王を目指すゲームですが、最近では「ディズニー版」や「アナ雪版」が登場していてビックリ!

ディズニーが絡むと、オトナとしてはいろいろリアルな想像をしてしまいますが(苦笑)、アナ雪も内容が気になりますね。もしかして、エルサが雪山を購入して不動産の女王になる話?? などヤスコの妄想は膨らみます。

外は寒くても、エルサの懐はホット、ホット!?

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