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【第65回】長期休校をどう乗り切る?学習に使える無料のネットサービスとは

第65回話題のトピックス

長期休校をどう乗り切る?学習に使える無料のネットサービスとは

新型コロナウイルスの拡大をくい止めるために、3月2日から春休みに入るまで、小中学校や高校の臨時休校がはじまりましたね。

親としては受け入れがたい気持ちもあるかもしれませんが・・・。始まってしまった以上は、仕事やスケジュールを調整しながら、なんとか対応していくしかないですよね(泣)

お子さんの家での過ごし方については、インターネットも頼りになりそうです。ここではヤスコが気になったサービスを2つほど紹介したいと思います。

無料で特別開放された「学習コンテンツ」

休校支援措置として、教育関係の事業者なども「教材の無償提供」をスタートさせています。

たとえば、「学研メディカルサポート」は、感染予防特別コンテンツとして2020年3月31日(火)まで、東京医療保健大学大学院の教授(当時)が監修した手洗い・消毒などのチェック動画を配信しています。

ほかにも、オンライン学習塾や通信制の高校が、通常は有料の授業動画を無料公開するそうです。これらは基本的に、学校や教育機関向けに提供されるものですが、個人で使うために探してみるのもいいかもしれません。

ただし、これらのコンテンツは個別の質問に答えてくれるものではありません。学校から配られる学習プリントも同じですが、やはりお子さんのペースに合わせて教えてくれる家庭教師と併用するのがよさそうですね。家庭教師なら自宅にいながら勉強できるので、存分に活用していきましょう。

Zoomの学校提供で、いつもの授業がオンラインで受けられる!?

オンラインで会議やセミナーを行うためのサービス「Zoom」が3月1日、休校した学校でも遠隔授業ができるように、ビデオ会議サービスを無料で提供することを発表しました。

このサービスは、一対一のビデオ通話とちがい、参加者の映像をすべて表示することができます。最大500人規模のセミナーの可能なので、学校の授業なら充分に対応できますね。

また、パソコン以外にスマートフォンで参加できるのも利点。急な休校宣言に民間企業がすさまじいスピードで対応していっているので、早い段階から「学校の授業がふつうに受けられた」ということもありそうです。

専業主婦や在宅勤務の家庭は「逆に」注意

また、休校について特に慌てているのは、共働きなど「保護者が日中家にいない」ご家庭だと思いますが・・・。朝日新聞のサイト「EduA(エデュア)」では、むしろ専業主婦や在宅勤務など「いつも親が家にいる」ご家庭にも注意が必要だという記事がありました。

教育専門家の小川大介さんによると、
「子どもとの時間が長くなりすぎると、ストレスが増えやすい。一日中つきっきりになってはお互いによくないので、一日の過ごし方を話し合って決めておくとよい。子どもに委ねる時間帯と、親が関わる時間帯を決めておけば、余計な口出しを防げる」
とのことでした。

お子さんと行動のルールを決めるなどして、工夫しながらなんとか乗り切っていきましょう!

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【第64回】受験シーズンに知っておきたい「紙マスク」のつくり方

第64回話題のトピックス

受験シーズンに知っておきたい「紙マスク」のつくり方

2月1日から東京都内の私立中学では、入学試験が始まりました。受験シーズンの本番を目の前にして、新型コロナウイルスやインフルエンザが気になるご家庭も多いのではないでしょうか?

予備校の中には、マスクの着用なしに校舎などへの立ち入りを禁止にしたところもあるようです。

しかし、マスクを用意しようにも売り切れなどで手に入らないこともありますよね。そこで今日は、いざというときの代用品として、家にあるキッチンペーパーやペーパータオルでつくれるマスクを紹介します。つくり方はインターネットなどに載っていますが、今回はヤスコが実際つくってみたのでその感想もあわせてお届けします。

必要な材料と道具


・キッチンペーパーかペーパータオル(どちらか1枚)
 ※ヤスコは肌触りのよさそうなキッチンペーパーを選びました
・輪ゴム(4本)
・ホチキス

まずはボディをつくろう


①キッチンペーパーを半分に折って、折り目をつけます。
キッチンペーパーは折り目が付きづらいので、しっかり押さえましょう。


②紙を開いてから、中心の折り目にむかって両端から折りたたみます。


③ここからはプリーツをつくります。両端を外側に向けて半分に折ります。


④裏返しにします。


⑤中心に向かって、折りこみます。


⑥さらに中心の線で谷折りにすると、1本の棒のようになりました。
これでボディの準備は完了です。

ボディにゴムをつける


⑦輪ゴムを2本ずつ1組にして結びます。


⑧端を少し折り曲げて、輪ゴムをかけます。


⑨ホチキスでとめます。


⑩これを両端に行えば、マスクづくりは完了です。

早速マスクをつけてみよう!


⑪マスクの裏側を開きます。一番端の折り目は広げなくても大丈夫です。


⑫こちらが表側です。
小学生のお子さんには、イラストを描いてもいいかもしれませんね。
ヤスコは、家庭教師のマスターのキャラクター。ひらめきモンキーを描いてみましたよ。


ヤスコも装着してみました! 大きいように見えますが、つけてみると顔にはぴったりフィットしている感じでちょうどよかったです。

長時間の装着はツラいかもしれませんが、短時間ならチクチクする感じも気になりません。横幅を短くカットすると、もう少し小さいお子さん用になります。

これはあくまでもマスクがないときの緊急用。感染防止に関しては自己責任で行う必要がありますが、災害時やマスクが手に入らないときのために、備えておいて損はありません。5~10分程度で完成するカンタンなものですし、作るのも楽しいですよ。

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【第63回】2020年から「学校教育」が今までと変わる!押さえておきたいポイントは?

第63回話題のトピックス

2020年から「学校教育」が今までと変わる!
押さえておきたいポイントは?

今年は東京オリンピック以外にも、ニッポンは大きな節目を迎えます。それは…お子さんの「学校教育」です。「2020年教育改革」とも呼ばれていますね。

具体的なポイントを簡単に知りたい!というみなさんのために、今日はヤスコが解説しちゃいます。具体的に「何が変わって」、子どもたちや保護者のわたしたちには「どう影響する」の?という点をざっくりまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

どうして今、改革が必要なの?

これはもう皆さんご存知かもしれませんが、10~20年後には約50%の仕事が機械にとって替わられるかもしれないと言われています。だから、たとえば小学校4年生以下の子の半数は、「今はまだ存在していない職業」に就く可能性があるんですね。

しかも、日本の企業の約3分の1が外国人留学生を採用しており、今後この傾向はもっと増えていくと予想されています。

つまり、これからの10~20年は今まで以上に変化が激しくなる。そして、前例のない変化の中で「自分で考え」「答えを導く」チカラがとっても重要になってくるんですね。

授業やテストが「つめこみ型」から「考えるチカラ重視」に

考えるチカラを育てるために、学校では「知識をつめこむ」授業スタイルから、「知識をどう使うか?」という応用力を重視した授業に変わっていきます。大学まですべての教育の指針となる、学習指導要領も改訂されました。

では、学校教育が変わる具体的なポイントとは…

① 「話し合い」を取り入れた授業が増える

これからは、「アクティブ・ラーニング」という考え方が、教育のベースになります。「主体的・対話的で深い学び」という意味です。

授業のスタイルも、先生が「一方的に答えを教える」のではなく、生徒が班になって問題の解き方を話し合うなど「対話を多く取り入れた」かたちになります。お子さんの勉強のサポートをするときも、「暗記の方法」ではなく「相手の意見を聞くスキル」など、コミュニケーションについて教える機会も増えるかもしれませんね。

② プログラミング教育の必修化

AI(人工知能)の発達や仕事のIT化により、小学校ではプログラミングの授業が必修となります。

③ 小学3年生から英語教育がスタート

これまでは小学5、6年生に行われていた「外国語活動」が、小学3年生から開始されることになりました。そして、5、6年生は英語が必修科目となって新たに追加されます。

わたしたち親世代の「読む」「書く」に特化した教育と違って、3年生からの「外国語活動」は、ふだんの会話と同じく「聞く」「話す」にフォーカスされるそうです。「英語に慣れ親しむ」ことを重視しているからなんですね。

なので、親の苦手意識を見せないように「英語って楽しい」と感じてもらうことが大切になってきます。

教育改革は「高校入試」「大学入試」までワンセット

大学の入試も、今年1月の実施を最後に「センター試験(大学入試センター試験)」が廃止され、代わりに「大学入学共通テスト」がスタートします。今までのマークシートだけではなく、「記述式」の出題も取り入れられて「考えるチカラ」も問われます。

その変化を見越して、高校入試も今後は変化していくと思われます。

こういったことは、刻一刻と状況が変わっていくものなので、なかなか保護者やお子さんだけでチェックし続けるのはタイヘン! 学校の先生や家庭教師の先生、マスターの本部などにうまく頼って、勉強のやり方を組み立てていきましょう!

変化の時代も大丈夫! みなさんには、頼もしい味方がたくさんついていますからね!!

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【第62回】叱る言葉を変えるだけで、子どもが変わる!?「怒りのコントロ ール法」と「言い換え術」

第62回話題のトピックス

叱る言葉を変えるだけで、子どもが変わる!?
「怒りのコントロール法」と「言い換え術」

早いもので、もう年末ですね。

この時期は、大掃除や実家への帰省、それにお仕事をされている方は、年末の追い込みや怒涛の忘年会などなど、やることが山積みで頭がパンク寸前!! ってこと、ありますよね。しかも、子どもたちは「冬休み」でずっと家にいるという…。

ついイラっとして「だらだらしてないで勉強しなさい!」「〇〇はもうやったの!?」など、きつい言葉をかけてしまうシーンも出てくるかもしれません。
私ヤスコも、それを思うとちょっと憂鬱です…(苦笑)年末年始ぐらいは穏やかな気持ちで過ごしたいですね。

そんなときに役立つのが、アンガーマネジメントと、子どもを叱る言葉の言い換え術です。
 

イラっとしたら「怒りの温度計」を思い浮かべる

アンガーマネジメントとは「怒りのコントロール」。心理教育の一環として1970年代にアメリカで生まれたそうですが、日本にも「一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会」という団体があります(こちらのサイトの「協会理念」は結構感動しますので、よかったらのぞいてみてくださいね)。

同協会の説明によりますと、たとえばプチーンッ!と怒りのスイッチが入ってしまったときの対処法としては「怒りの温度計」を思い浮かべるとよいそうです。

「わたしは今どのぐらい怒っているのだろう?」ということを、温度のように0から10度の数字で表してみます。0は「イライラしない状態」、10は「人生最大の怒り」という風に、怒りを点数化することで、怒りの大きさを客観的に知ることができます。

すると不思議なことに、最初は高い温度をつけていても、たくさん繰り返すことで低い温度に変わっていくそうです。いったん冷静に感情を把握することで、「怒りに体を乗っ取られない」状態になっていくのですね。

 

「怒りの温度計」を思い浮かべよう

でも、ちょっと冷静になったとしても「どうしても叱らなきゃいけない」という場面はたくさんありますよね。

そこで参考にしたいのが、育児相談室「ポジカフェ」主宰であり、心理カウンセラーの佐藤めぐみさんが提唱する「ポジカリメソッド」。子どもをポジティブに叱ることができる方法だそうですが、情報サイトAll Aboutでは、次のような言い換えの言葉がいくつか紹介されています。

「そんなことでは○○できるようにならないよ」→「こうすると○○できるようになるよ」

お子さんの頭の中に、「がんばることで、何が手に入るのか」を明確にイメージさせてあげることが大切だそうです。

「あなたって本当にダメな子ね」→「〇〇はダメなことよ」

元の記事とは少し表現を変えましたが、前後の違いがお分かりになりますか?
前者は「その子自身」を否定する言葉、後者は「こと(行動など)」を否定する言葉になっています。ダメな子と言われれば、本人は自信を失くし、自分を愛する心がすり減ってしまいます。しかし、「その行動がダメなだけだ」と理解できれば「そこを直せば自分は大丈夫!」と前に進めるわけです。

なるほど!「自分を変えれば、人も変わる」とはよく言ったもので、親の怒り方しだいで子どもも変わっていくのですね。こういったことは、年末年始に限らず一年中起きること。ヤスコも心を入れ替えて、2020年を「親子でレベルアップ!」の年にしたいです。

 
みなさんも、よいお年をお過ごしくださいね!

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【第61回】中学卒業後の進路はどうする? 「ふつうの高校」以外の道にも希望はある!

中学卒業後の進路はどうする? 「ふつうの高校」以外の道にも希望はある!

みなさん、こんにちは! カレンダーで11月の文字を見ると、早くも年末の訪れを感じてしまうヤスコです(笑) 中学校では、進路を決める三者面談もはじまって「そろそろ志望校を決めないと…」というご家庭も多いのではないでしょうか?

道を決めるのはあくまでお子さん本人ですが、「高望みしすぎて落ちてしまったら…」「本当にそこでいいの?」など、親としては心配することもありますよね。

また、文部科学省の調査によると、平成29年度の不登校児童生徒数は14万4031人で過去最多とのこと。学校に行けずに悩んでいるお子さんの中には、もしかしたら「全日制高校」――いわゆる「ふつうの高校」以外の道も考えることがあるかもしれません。

そこで今回は、「全日制高校」以外の進路の中から「卒業すれば高校卒業の資格がもらえる学校」の一部を簡単にご紹介します。どの進路にも魅力や長所があり、条件さえ合えば、お子さんが本来の能力を発揮できるチャンスがたくさんありますよ!

 

① 夜間にさまざまな年代の生徒が通う「定時制高校」

主に、夕方の5時ごろから夜の9時ごろまでに授業をする学校です。

もともとは、戦後の勤労学生のためにつくられた場ですが、今では中学校を卒業したての子どもから「学び直したい」という定年後のシニアまで、さまざまな年代の人が通います。

不登校だった子や帰国子女など、多様な人と出会うことで「新しい刺激」が受けられることも多いようです。主な通学期間は、全日制の高校より1年多い4年間となります。

 

② 学校にほとんど通わなくていい「通信制高校」

基本的には自主学習となります。レポート(課題を先生が添削して送り返します)、スクーリング(月に2回程度の面接指導)、テスト(試験)などを通じて単位を取得し、毎日学校に通う必要はありません。

個人のペースで学習を進められるため、不登校や発達障害の人のほかに、スポーツや芸能活動など学業以外のことを両立させたい人が通信制高校を選ぶこともあります。

学ぶ時間や場所を自由に決められる反面、計画をたてて実行する力が必要です。自信がない場合は、周囲の力を借りながらペースをつくっていくことも大切です。

 

③ 専門的な教育も受けられる「サポート校+通信制高校」

サポート校とは、②で紹介した「通信制高校」での学習がスムーズに行えるように「学習面」「生活面」「精神面」でのサポートもしてくれる機関です。

最近では、民間のメディア会社などが立ち上げた「専門的な技術」を学べる学校も増えています。専門的な技術は、たとえばファッションやゲーム制作、スイーツづくり、農業など多岐にわたります。

たたしサポート校は、学校教育法の範囲外――いわば学習塾のような存在。高校卒業の資格を取りたい場合はかならず通信制高校などにも併せて入学します。

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このほかにも、進学の道はいろいろあります。お子さんの大切な将来のこと。迷ったりした場合は遠慮なく、マスターのスタッフにも聞いてみてくださいね!

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【第60回】筆算で定規を使わなかったら160問やり直し!? 細かいマニュアル「学校スタンダード」、あなたの学校は?

筆算で定規を使わなかったら160問やり直し!? 細かいマニュアル「学校スタンダード」、あなたの学校は?

みなさん、こんにちは。先日息子のノートを見たら、あまりの字の汚さにのけぞってしまったヤスコです。ノートの取り方や書き方って、その子の個性がよく出るものですね。

 

手書きといえば、先月、Twitterやワイドショーなどでこんなことが話題になっていました。

――夏休みの宿題を提出したところ「筆算の横線を書くのに、定規を使っていない」という理由で、書き直しを求められた。しかも対象問題は160問分!

みなさんはどう感じたでしょうか。

 

「そこまで押し付けるのは、やりすぎじゃないの?」

「きれいに書けば見間違えも減りそうだし、よいのでは?」

「そもそも計算ミスが減る根拠って何? 説明不足では」

 

など、いろいろな意見があると思います。

 

取材班が、「定規使用」をすすめる理由を別のベテラン教師に聞いたところ、低学年では「定規の線引きの練習」、高学年では「見直しのしやすさや、面倒くさがらずに問題に向かい学力を向上させるため」といった答えが返ってきたそうです。

 

■机に入れる“筆箱や教科書の配置”まで指定する「学校スタンダード」

しかし、冒頭の教師からはこのような具体的な説明はなかったとか。では、どうしてこの教師はかたくなに定規を使わせようとしたのでしょうか? それには「学校スタンダード」と呼ばれるルールが関係しているという声も上がっています。

学校スタンダードとは、自治体や学校ごとに「授業中や休み時間の行動」や「持ち物」などを定めたマニュアルのようなもの。単に「スタンダード」と呼ばれることもあるようです。文科省が定めた「学習主導要領」とは別モノで、一部の学校で取り入れられているとのこと。

たとえば、神奈川県のある小学校の「〇〇〇小スタンダード(学校のきまり)」(児童・保護者版)では…

・靴箱は、かかとをそろえて、上のところに上履き、下のところに外靴を入れること

・給食のときは、ナフキンと口ふき用のハンカチ以外は机の中にしまうこと

・掃除は無言で「〇〇〇小 掃除スタンダード」のやり方で行うこと

 

などが、持ち物や帰宅後の行動まで細かく指定されています。

さらに、別の学校や自治体では…

 

・先生の目を見てあいさつする

・みんなに聞こえる声で発表する

・ノリはスティックタイプのものを1つ。(テープノリは使用不可)

・購入する鍵盤ハーモニカは5500円程度のものを

・学校の机の中は、左側に筆入れ、右側に教科書・ノート類を入れること

 

などがA4サイズの資料10~15ページにわたって書かれていました。これらは、学校や自治体のホームページで公開されていることがあります。

 

■内気な子や発達障害の子など、個人にあわせた柔軟な対応を

実はこれを見て、ヤスコは個人的にちょっと心配になってしまいました。教師がこのマニュアルに頼るあまり、自らの頭で考えて指導することがおろそかになってしまうのではないかと……。

「人の目を見てあいさつ」や「大きな声で発表する」は、たしかにコミュニケーションを円滑にする上で望ましいですが、果たして「どんな性格の子にも強要すべき」振る舞いなのでしょうか。

中には内気な子もいると思います。うつむいたままでも、小さな声でも、「本人なりの学び」ができているのであれば、それでよいという見方もあります。ボソボソと何を話しているのか分からないような研究者が、すごい発明をすることだってありますものね。極論ですが。

まぁ当然これらは指針のひとつなので、学校の先生方は子どもたちの個性を見極めて、柔軟に対応してくださっていることとは思います。また、これらのマニュアルをつくることで、経験の浅い教師でも「効果的に指導が進められる」というというメリットもあるようです。

ただ、子どもたちの中には、発達障害や性的マイノリティの子、また親御さんが生活に困っていて指定された道具がそろえられない場合もあります。このスタンダードを妄信することで、傷つけられたり不登校の子が増えないことを祈るばかりです。

あなたの町や学校は、いかがですか?してみてはいかがでしょうか?

 

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長かった夏休みも終わり、子どもたちも学校へ。ようやく家が静かになった……とホッとした親御さんも少なくないのではないでしょうか(笑)

そんなタイミングで、わたくしヤスコ。ちょっとした冒険をしてみました。と言っても、スーパーのお菓子売り場で「食玩」を買ってみただけですが。お菓子にオモチャがついているアレですね。懐かしくてつい手が伸びたのですが、久々に開けてみたら面白い。子どもの教育についても考え抜かれたものって多いんですね!

の動物おもちゃがスマホで動き出す

エントリーナンバー1は、王道「グリコ」のおまけ。

グリコの歴史はとても古く、なんとほぼ100年前には発売がスタートしていました。1922年に前身ともいえる「絵カード」入りのキャラメルを出して以降、戦争中の5年間に製造を中止した以外は、ずーっと子どもたちの「わくわく」と共に歩んできたんですね。

そんなグリコの、最新のおまけは…

「アソビグリコ」です。スマートフォンに専用アプリをダウンロードして、動物のかたちをした木のおもちゃの写真を撮ると、ゲームの中に動物が取り込まれるという仕組み。ヤスコはサバンナの俊足王チーターをゲットしました。

わくわくする音楽と共にスタート!

取り込んだ動物は、画面の中を自由に歩き回り、タッチすると反応して動きます。写真はしっぽを押さえつけたときの状況。ご、ごめんね。いじわるして(笑)

 

集めた動物については、メニューからその動物の特徴が学べたり、クイズで遊べたりします。一連の動作の中で、スマホの使い方にも慣れますね。

 

ただ…こうなると、もとの木のおもちゃがないがしろになってしまうんじゃないかと心配だったヤスコ。でも意外だったのですが、「動くデジタルチーター」から「動かないアナログチーター」に戻ると、動かないやつも「寝ている」だけに見えるというか。実体のある分、血の通った存在に見えてくるんですね。

そんなデジタルとアナログのよさを意図的に感じさせたのだとしたら、開発した人すごい!

 

ほかにも、たこ焼きをつくる手順が本格的に楽しめる「くるくるたこやき」(クラシエ)や、夜店の型抜きのような感覚で骨の発掘作業が味わえる「発掘恐竜」(バンダイ)なども、オトナも手を出したくなるユニークさ。100円ちょっとの世界に広がる創意工夫、ぜひ試してみてください

 

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スマホをかざすと現実の路上にモンスターが現れたり、ゴーグルごしに空想の世界が体感できるAR(拡張現実)やVR(仮想現実)。ゲームやエンタテイメントの世界では、いまや当たり前のこととして私たちの暮らしに浸透しつつあります。

そして、そのVR技術が、最近は「教育」の可能性を大きく広げてくれるものとして、注目を浴びているのです。小学校や中学校、高校、大学など各ステージで導入されるのは、遠い未来の話じゃないかも。今日はそれがどんな世界なのか、一足先にのぞいてみちゃいましょう!

VRゴーグルで海中探険するアメリカの小学校

たとえば、アメリカのバージニア州にある小学校では、地理や生物について学ぶ授業で、すでにVRゴーグルが使われているそうです。生徒たちがゴーグルをかぶると、そこには見たこともない海の生物が目の前に迫ってきます。あまりのリアルさに、中にはイスに座ったまま飛び上がってしまう子どももいるそうです。

このような映像のメリットは、没入感により子どもが集中しやすかったり、先生の主観によるバイアスがかかりづらい点にあります。VRゴーグル自体は決して安いものではないので、学校側が教育基金から得た補助金で購入。11の小学校の間でローテーションして使っているそうです。「アメリカの今は、3年後の日本の姿」…なんて言われることもありますから、あと数年したら日本の学校でもこういった光景は見られるようになるかもしれませんね。

アインシュタインの思考回路を自分にインストールできる!?

昨年2018年には、日本でも東京大学に「VR教育研究センター」が開設されました。センター長の廣瀬通孝さんによると、単純に見る・聞くなどの「体験」だけでなく、今まで物体化できなかった難しい概念を「可視化」させることも可能だとか。

たとえば、アインシュタインの「相対性理論」。これを一言で説明するのはとっても難しいのですが…ざっくり言ってしまうと、空間や時間の不思議を説明する概念ですね。「光の速さに近いものは縮んで見える」「重いものの周りでは空間が歪む」など、そこからいろいろな現象が証明できるようです。

これらを数式で理解していくから、本来はとっても難しい(!)話になってしまいます。ところが、優秀な数学者には「4次元や8次元の中に超立方体がある」というような複雑な概念が、文字通り「目に見える」らしいのです。それをVRなどで“一般人”にも直感的に「見える」形にできたら――。複雑な理論やテーマが、理解しやすくなるといえます。

ニュートンの力学が、なんとなくわかった気になれるのは「リンゴが地面に落ちる」という重力の感覚を私たちが「肌感覚」として知っているから。それと同じように、アインシュタインたち天才数学者が見ている世界を体感できれば、理解のスピードが上がるというわけですね。

VRという言葉は、ここ数年で急に浸透してきた感がありますが、VR技術の研究自体は、すでに30年ぐらい続いているのだそう。そして今、満を持して、教育の世界にも実用化の波が広がってきたわけですね。子どもたちの学びの可能性を広げるためにも、私たち親も随時動向をチェックしていきたいものです。

 

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【第57回】「校則ゼロ」の学校で、生徒の成績がアップした理由とは?

学校でのルールといえば「校則」。どこの学校にも、ヘンテコなルールの1つや2つはあったのではないでしょうか。

たとえば、ヤスコの通っていた公立高校では、「冬のストーブは1時限目までしか使ってはならない。ただし雪の降った日は、特別に2時限目までOK」というのがありました。口頭で伝承された規則でしたが、どんなに寒くても、氷点下の日でも、時間が来ると本当に電源が切れて使えなくなるんです! おかげで生徒全員、教室でコートを着込んでかじかむ手をこすりながらの授業。なんの“修行”だったかはナゾですが、おかげでちっとも集中できませんでした(笑)

さてさて、今回は、そんな「校則」をなくしてしまった学校のお話。そこには「生徒が自由になる」だけではない、意外なメリットもありました。ぜひ、受験する学校選びの参考にしてみてくださいね。

■ピアスや金髪の高校生たちは「大学0年生」

まずは、「髪型・服装なんでもOK」にした東京都小金井市の中央大学付属高校。これは生徒の個性を尊重するためだそうですが、先月のニュース番組の映像では、金髪の女子やピアスをしている男子生徒も見受けられました。授業内容によっては、自分のスマホで調べものをしたりもします。

取材に対して、校長先生は「本校には校則らしい校則はない。高校生活は、何をすべきで何をすべきでないのかを自分で考える『大学0(ゼロ)年生』の期間だと思っている」と答えていました。自分で考えて結論を出す、判断力を養うということですね。

マイクを向けられたピンクの髪の男子生徒も、「楽しいけど、楽しむところは楽しみ、勉強するところは勉強しないといけない。自分でコントロールするのは結構タイヘン」だと苦笑い。

たしかに、服装や髪型もTPOを考えて選ばないといけないですよね。「自由」と「責任」は、表裏一体だということを実体験で学んでいくわけです。

そもそも社会に出れば、「終身雇用」はもはや過去の神話となり、AIがヒトの仕事を代行する時代。求められる人材は、「言われたことに従うオトナ」から、「自分で考え行動するオトナ」へと変わっています。このように、早いうちから判断力を養う訓練をすることは、非常に大切なことでもあるんですね。

■「取り締まり」のための労力を「授業の改善」に使う

また、校則をなくすことで「教師の負担も減った」と語るのは、東京都世田谷区の区立桜丘中学校です。

“服装チェック”や“遅刻の取り締まり”に時間を割く必要がなくなった先生たちは、その分、教材の研究や授業のブラッシュアップに集中できるようになったとか。結果、生徒の平均学力は、区内でトップレベルになったそうです。

実際、「校則や制服がない」学校は、東大合格率が高いというデータも出ています。2018年の「東京大合格高校ランキングトップ5」の6校のうち、私服通学OKの学校は半分あったとか(「週刊朝日」「サンデー毎日」調べ)。これは、全国の高校における「制服」と「私服」の割合を考えても、かなり高い数字ですよね。

もちろん、このデータは判断材料のひとつでしかなく、校則や制服通学のよい点もあるかと思います。ただ校則をなくしている学校には、弱者にやさしい教育システムや、ユニークな授業体制をとっているところもあります。ぜひ、多角的な視点で受験校を選びたいものですね。

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【第56回】女優・田中律子さんの「小学校にヨガ授業を!」発言から感じる、未来型教育への新しい兆し

突然ですが、みなさんは「ヨガ」をしたことがありますか?
去る4月29日、女優の田中律子さんが東京のお台場で開催された「ハワイ・フェスティバル2019」のトークショーで、「小学校にヨガの授業をつくりたい!」と発言。これがちょっとした話題になりましたね。

田中律子さんは、タレントとして活動しながらヨガインストラクターの資格も持っています。テレビの取材に対して、ヨガの魅力を「自分の体と対話できる」「自分で自分をメンテナンスする時間ができる」と語っていました。

そもそも「ヨガ」とは、サンクスリット語で「つながり」を表す言葉。呼吸や姿勢、瞑想を組み合わせて、緊張をほぐし、安らぎを得るという目的があります。だから、スポーツの得意・不得意に関わらず、誰でも楽しむことができるんですね。

私、ヤスコも初心者が教わる「太陽礼拝」という動きにチャレンジしたことがあります。感謝とともに太陽に祈るというものなのですが、ゆっくり呼吸に集中しながら体を動かしていくと――頭の中がからっぽになって、伸びている筋肉や心の状態に意識が向いたりするんですよね。

■子どもがヨガから得られるメリットとは?

子どもたちにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

ヨガの専門誌「ヨガジャーナル」のサイトでは、「子どもたちにとってヨガが必要な8つの理由」という記事の中で、その必要性を解いています。いつくかピックアップしてみると…

1. 自分自身でストレスに対処できるようになる
2. 有酸素運動、筋力トレーニングなど、バランスよく体を鍛えることができる
3. テストや勉強に必要な「集中力」を育むことができる
4. スマートフォンやパソコンで乱されがちな、睡眠を整えることができる

などです。まさか勉強にも効果があるとは、ヨガの可能性は偉大ですね。

■全員参加か、選択制か?

実はアメリカでは、すでにヨガを授業科目に取り入れる動きが出ているとか。
しかし、キリスト教やユダヤ教など、多宗教の人たちが集まるお国柄のため「ヒンドゥー教という一つの宗教のしきたりを、強要するのはいかがなものか」と反発の声があがることもあるそうです。

日本でも、「親子ヨガ」などのイベントが小学校で開催されていたり、学校向けのヨガプログラムを開発するスクールも出てきました。今後、日本で暮らす外国人が増えてくる中で、このようなアクティビティの取り入れ方には、「参加・不参加は個人が自由に選べる」など多文化への配慮が必要となってくるでしょう。

しかし、「精神を整える」というスキルは、今までの小学校授業にはあまりなかった視点です。未来型の教育――名付けるなら「学校教育2.0」ということで、今後も新しい視点の教育が出てくるでしょう。それを親として取捨選択できる目も、磨いていけるといいですね!

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