日別アーカイブ: 2022年6月1日

【第92回】梅雨は「暗記」のベストシーズン!? 雨音と記憶力の意外な関係

梅雨は「暗記」のベストシーズン!?
雨音と記憶力の意外な関係

みなさん、こんにちは! 雨が続くとカラダがむずむずしてしまい、家の中でBTSになりきりダンスを踊りまくってしまう42歳のヤスコです(ママ友には見せられん……)

ということで(!?)、今回はそんな梅雨時の学習がはかどる方法をご紹介します。勉強が進まなくて、ヤスコみたいにムズムズしているお子さんがいたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

天気が悪い「どんより気分」で記憶力が高まる、研究結果

雨の日はなんとなく気分が沈みがちですが、逆に「勉強には向いている」という専門家も存在します。10年以上前になりますが、フランスのAFP通信のニュースでは、次のような報道がありました。

どんよりした冬の寒い日のほうが、うきうきするような晴れの日よりも記憶力が良くなる――オーストラリアのニューサウスウエールズ大学(University of New South Wales)の研究チームが、このような実験結果を発表した。この結果は電子版の社会心理学誌「Journal of Experimental Social Psychology」の最新号に掲載された。
→AFP BB News

この記事の中には、太陽が輝く快晴よりも、荘厳なクラシック音楽がかかり、寒くて風が強く雨が降っているときのほうが、記憶力が3倍高かったとあります。クラシック音楽のくだりはナゾですが、鬱々とした気分を演出するものだったのかもしれません。

また雨の日に買い物をした人のほうが、身の回りに置かれたものをより正確に把握していると報告されていました。

研究チームを率いたジョセフ・フォーガスさんは、「悪天候で暗い気分になると、周囲への注意力が高まり、より注意深く、慎重に考えるようになる。そしてまた記憶力も高まる」というようなことを話していたそうです。

まぁ、このお話だけだと、暗い気持ちで勉強しなくてらならない気になりますが(笑)、雨の音にはリラックス効果もあるそうですよ。感覚的には、みなさんも覚えがあるのではないでしょうか。

雨の音には、自然界の音が持つリラックス効果(1/fのゆらぎ)が含まれているので、集中力が続きやすいとも言われています。なので「暗い気持ち」とまではいかなくても、「心のざわめきが消え、集中しやすい体勢」が整いやすいのでしょう。

「悪天候の記憶力アップ効果」と、「雨の音のリラックス×集中効果」を考えると、梅雨の時期は「暗記」科目を集中してがんばると、効果が出やすいかもしれません。私たち大人でも、夏ごろに資格試験などを控えている場合は、勉強の追い込みに向いていたりして。

また、晴れた日でも、雨音のBGMを流して机に向かうだけでも、効果が期待できそうです。試しにヤスコは、スタジオジブリのピアノ音楽に雨音の効果音を入れたBGMを流しながら、この記事を書いてみました。目の前が窓なのでカーテンを閉めると……気分は雨(笑) 見事にすっと集中することができました。

勉強は心持ちひとつではかどったり、滞ったりするもの。
信じて取り組んでみると、いいことがあるかもしれませんよ!
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