【第57回】ミセスやすこの「話題のトピックス“3分”つまみ食い」「校則ゼロ」の学校で、生徒の成績がアップした理由とは?

【第57回】「校則ゼロ」の学校で、生徒の成績がアップした理由とは?

学校でのルールといえば「校則」。どこの学校にも、ヘンテコなルールの1つや2つはあったのではないでしょうか。

たとえば、ヤスコの通っていた公立高校では、「冬のストーブは1時限目までしか使ってはならない。ただし雪の降った日は、特別に2時限目までOK」というのがありました。口頭で伝承された規則でしたが、どんなに寒くても、氷点下の日でも、時間が来ると本当に電源が切れて使えなくなるんです! おかげで生徒全員、教室でコートを着込んでかじかむ手をこすりながらの授業。なんの“修行”だったかはナゾですが、おかげでちっとも集中できませんでした(笑)

さてさて、今回は、そんな「校則」をなくしてしまった学校のお話。そこには「生徒が自由になる」だけではない、意外なメリットもありました。ぜひ、受験する学校選びの参考にしてみてくださいね。

■ピアスや金髪の高校生たちは「大学0年生」

まずは、「髪型・服装なんでもOK」にした東京都小金井市の中央大学付属高校。これは生徒の個性を尊重するためだそうですが、先月のニュース番組の映像では、金髪の女子やピアスをしている男子生徒も見受けられました。授業内容によっては、自分のスマホで調べものをしたりもします。

取材に対して、校長先生は「本校には校則らしい校則はない。高校生活は、何をすべきで何をすべきでないのかを自分で考える『大学0(ゼロ)年生』の期間だと思っている」と答えていました。自分で考えて結論を出す、判断力を養うということですね。

マイクを向けられたピンクの髪の男子生徒も、「楽しいけど、楽しむところは楽しみ、勉強するところは勉強しないといけない。自分でコントロールするのは結構タイヘン」だと苦笑い。

たしかに、服装や髪型もTPOを考えて選ばないといけないですよね。「自由」と「責任」は、表裏一体だということを実体験で学んでいくわけです。

そもそも社会に出れば、「終身雇用」はもはや過去の神話となり、AIがヒトの仕事を代行する時代。求められる人材は、「言われたことに従うオトナ」から、「自分で考え行動するオトナ」へと変わっています。このように、早いうちから判断力を養う訓練をすることは、非常に大切なことでもあるんですね。

■「取り締まり」のための労力を「授業の改善」に使う

また、校則をなくすことで「教師の負担も減った」と語るのは、東京都世田谷区の区立桜丘中学校です。

“服装チェック”や“遅刻の取り締まり”に時間を割く必要がなくなった先生たちは、その分、教材の研究や授業のブラッシュアップに集中できるようになったとか。結果、生徒の平均学力は、区内でトップレベルになったそうです。

実際、「校則や制服がない」学校は、東大合格率が高いというデータも出ています。2018年の「東京大合格高校ランキングトップ5」の6校のうち、私服通学OKの学校は半分あったとか(「週刊朝日」「サンデー毎日」調べ)。これは、全国の高校における「制服」と「私服」の割合を考えても、かなり高い数字ですよね。

もちろん、このデータは判断材料のひとつでしかなく、校則や制服通学のよい点もあるかと思います。ただ校則をなくしている学校には、弱者にやさしい教育システムや、ユニークな授業体制をとっているところもあります。ぜひ、多角的な視点で受験校を選びたいものですね。

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