高校生の引きこもりとは?|不登校との違い・原因・進路や支援策を解説

公開日:2025年6月10日

このコラムでは、高校生の引きこもりについて詳しく解説します。
引きこもりに至る背景や、保護者ができる支援の方法、注意すべきNG行動など、具体的な対策をまとめました。「どう関わればいいかわからない…」と悩む保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

高校生の引きこもりとは?

子どもが高校に進学したものの、学校へ行けなくなってしまい、自宅にこもるようになる…。
そんな状況に直面し、「ただの不登校なのか?それとも引きこもりなのか?」と悩んでしまうケースも多くあります。
この章で、まずは「引きこもり」とは何か、そして不登校との違いについて整理したうえで、高校生に見られやすい引きこもりの特徴について詳しく解説します。

1. 「引きこもり」と「不登校」の違いとは?

「引きこもり」と「不登校」は、似たような状態に見えることもありますが、実は明確な違いがあります。
不登校は、学校に行かなくなることを指しますが、学校以外の活動(習い事や外出、友人との関わりなど)は行っている場合もあります。つまり、「学校には行かないけれど、外の社会とは一定のつながりがある」状態です。

一方、引きこもりは、6か月以上にわたり、家庭以外の場所での社会的な活動(学校・仕事・交友など)に参加していない状態を指します。外出をほとんどせず、自宅に閉じこもる生活が続く場合、引きこもりと判断されることが多くなります。

高校生の場合、「最初は不登校だったのに、次第に外にも出なくなり、家族以外と関わらなくなってしまった」という経過をたどることも少なくありません。そのため、不登校と引きこもりの間には“連続性”があると考えるのが現実的です。

参照:厚生労働省「「ひきこもり」の定義など」

不登校の高校生についてもっと知りたい方はこちら
「高校生が不登校になる原因|対応方法や進路(進学・就職)について解説」

2. 高校生の引きこもりに見られる主な特徴

高校生の引きこもりには、小中学生のケースとは異なる特徴があります。
まず、年齢的に自己意識が強くなりやすく、周囲と自分を比べて劣等感や無力感を抱えやすいという点が挙げられます。
また、進路や将来へのプレッシャー、思春期ならではの心理的な揺れ動きが加わり、外部との関わりを拒むようになることもあります。

具体的な行動としては、
・昼夜逆転の生活になる
・部屋にこもりきりで家族ともほとんど話さない
・ゲームやネットに依存する

などが典型的です。
中には、家族とだけは最低限の会話をするものの、外部との接触を完全に断ってしまうケースもあります。

さらに、高校生という年齢は、表面的には落ち着いて見えても、内面では強い不安や孤独を抱えていることが多く、外からは状態が分かりにくいという難しさもあります。
「ただ怠けているのでは?」と思ってしまいがちですが、本人は誰にも頼れずに、もがいていることも多いのです。

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「昼夜逆転の治し方|不登校、引きこもり、ゲーム・ネットのやり過ぎの子ども」

高校生が引きこもる10の主な背景

高校生が引きこもりになる背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
必ずしもひとつの原因だけで引きこもるわけではなく、複数の理由が重なって心が限界に達し、外の世界と距離を取ってしまうこともあります。
ここでは、特に多く見られる10の背景について解説します。

1. いじめや人間関係のトラブル

高校生の引きこもりで最も多い背景のひとつが、人間関係のトラブルから傷つくことです。
特に、いじめや無視、仲間外れなどの経験は心に深い傷を残します。見た目には表れにくい陰湿なタイプのいじめも多く、親や先生が気づかないまま本人だけが苦しみを抱えていることもあります。
また、友人関係のちょっとしたトラブルやグループ内での孤立も、思春期の子どもにとっては大きなダメージになります。
人間関係に疲れた結果、「学校に行くのが怖い」「人と関わりたくない」と感じるようになり、次第に引きこもってしまうケースも少なくありません。

2. 勉強についていけず自信を喪失した

中学校までは何とかついていけていた勉強も、高校に入ると急に難易度が上がり、授業内容についていけなくなる子も多くいます。
特に中学時代に基礎の理解が不十分だった場合、高校の学習内容についていけず、テストで思うような結果が出なかったことで自信を失ってしまいます。
「どうせ頑張ってもムダ」「また悪い点を取ってしまう」といった思考に陥り、やる気が出なくなってしまうと、登校自体がプレッシャーになってしまいます。まじめで責任感が強い子ほど、「できない自分」が許せず、自己否定感から逃げるように引きこもってしまうことがあります。

3. 家庭環境の変化

家庭は本来、子どもにとって安心できる「心の拠り所」であるはずです。しかし、親の離婚・再婚により、家庭環境が大きく変わると、その安定が崩れやすくなります。
子どもは大人が思っている以上に、家庭内の雰囲気や親の感情の変化に敏感に反応します。
特に思春期の子どもは、自分の気持ちを言葉にするのが難しいため、「我慢する」「無関心を装う」ことで感情を封じ込める傾向があります。
これらのストレスが蓄積し、「学校どころではない」「外に出たくない」と内向きになることが、引きこもりの引き金になることがあります。

4. 精神的な病気や発達障害の影響

引きこもりの背景には、うつ病や不安障害といった精神的な疾患や、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達特性が隠れていることもあります。
例えば、ASD傾向のある子は、人との距離感の取り方や集団生活が苦手で、学校生活がストレスになります。ADHDの子は授業中に集中できず、注意されることが多くなり、自己肯定感が下がってしまいます。また、うつ病や社会不安障害のように、外出そのものに強い不安を抱えてしまうこともあります。
これらの状態は見た目ではわかりにくいため、「なまけている」「わがままだ」と誤解されやすいですが、実際には医療や専門的な支援が必要なケースも多くあります。

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「【高校生向け】発達障害(グレーゾーン)のチェックリスト」

5. ゲーム・インターネット依存

ゲームやネットの世界は、現実と違って「嫌なことが起きにくく」「自分が活躍できる場」でもあります。
バーチャルの世界で安心感や達成感を得られると、つい現実の生活から距離を取りたくなり、依存のような状態に陥ることがあります。
特にオンラインゲームやSNSは、時間や相手に縛られることも多く、昼夜逆転を引き起こす要因にもなります。
ゲーム自体が問題というよりは、「そこにしか自分の居場所がない」と感じるほどにのめり込んでしまう状態が、引きこもりにつながっているのです。

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6. 進路や将来への不安

「将来、何になりたいか」「大学に行けるのか」「自分は社会でやっていけるのか」——。
進路に関する不安や焦りは、高校生にとって非常に大きな問題です。
特に進学校に通っていたり、周囲が目標に向かって動いていたりすると、自分だけが取り残されたような感覚に陥りがちです。
このような不安を誰にも相談できないまま抱え続けると、心が押しつぶされてしまい、「学校に行くのが怖い」「現実から逃げたい」という気持ちが強くなっていきます。そして、外の世界と関わること自体をやめてしまい、引きこもるようになるのです。

7. 学校を休んだことによる生活の変化

風邪や体調不良で1〜2日休んだことがきっかけとなり、「なんとなく行きづらくなった」「また行けなくなった」というケースも少なくありません。
たった1回の欠席でも、特に真面目な子ほど「授業についていけない」「周りにどう思われるか不安」と感じてしまい、それが再登校のハードルを上げてしまうこともあります。
そして、さらに休みが長引くと、生活リズムが崩れ、自信もなくなり、ますます学校から遠ざかってしまいます。
このように、「きっかけは些細なことだったのに、気づけば引きこもっていた」という経過をたどることも多いのです。

8. 繊細な性格によるストレスの蓄積

HSP(Highly Sensitive Person)のような、感受性が豊かで繊細な子どもは、人間関係や環境のちょっとした変化に強く反応します。
例えば「友達に軽く言われた一言」「先生の言葉」「クラスの雰囲気」など、周囲があまり気にしないようなことでも、深く気にしてしまうことがあります。
また、繊細な子ほど「人に迷惑をかけたくない」「頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまうことがあり、そのようなストレスが蓄積され、ある日突然、心と体が限界を迎えてしまうことがあります。

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「HSPの特徴を持つ子どもについて|セルフチェックやサポート方法も紹介」

9. 学校に行く意味を見失ってしまった

近年、「学校って行く意味あるの?」「本当に必要なの?」といった価値観を持つ高校生が増えています。これは決して怠けや甘えではなく、社会の変化や情報の多様化の中で生まれる自然な疑問です。
しかし、そうした気持ちを周囲に理解してもらえず、学校生活に意味を見いだせないまま無気力になり、結果として引きこもりに至ることがあります。
「自分に合った生き方が他にあるのでは?」という模索が、孤立を深めることもあるのです。

10. 反発心の表れとしての引きこもり

思春期の高校生は、「干渉されたくない」「自分のことは自分で決めたい」という独立心が強まる時期でもあります。
親や先生からの干渉や指示が続くと、それに反発するための「無言の抵抗」として引きこもりが起こることがあります。
これは単なる反抗とは異なり、「わかってほしい」「自分を認めてほしい」というメッセージが込められていることも多くあります。表面的には無気力に見えても、内心では激しく葛藤している状態です。

高校生の引きこもりに対する3つの選択肢

引きこもりの状態にある高校生にとって、「今の学校に戻ること」だけが解決策ではありません。本人の状態や気持ちに合わせた柔軟な選択肢を検討することが、回復への第一歩になります。
ここでは、引きこもりの改善や将来の進路につながる3つの現実的な選択肢をご紹介します。

1. 通信制高校への転校

通信制高校は、通学日数や学習ペースを自分で調整できるのが最大の特徴です。
登校日が月1〜2回の学校もあり、外出や対人関係に不安のある子どもでも、無理のない範囲から少しずつ社会と接点を持てるようになります。
また、自宅でのレポート提出を中心に学習を進められるため、体調やメンタルの波がある子にも無理なく学習に取り組める環境が整ってます。さらに、動画授業やオンライン面談などのICTを活用したサポートも整ってきており、引きこもりからの「リスタートの場」として注目されています。
しかも、全日制高校と同じく卒業すれば「高校卒業資格」が得られ、大学や専門学校への進学も可能です。本人が「外出するのは難しいけれど、別の形で学びたい」と考えている場合には、非常に有効な選択肢といえます。

通信制高校についてもっと知りたい方はこちら
「通信制高校とは?気になる仕組みを徹底解説!」

2. 高卒認定試験の受験

高校を中退または通学が困難な状況にある場合、高卒認定試験(旧・大検)の受験を目指すという選択もあります。これは、文部科学省が実施する試験で、合格すれば「高校卒業と同等の学力を有する」と認定されます。
高卒認定試験の最大の利点は、自宅で自分のペースで勉強できることです。
塾や通信講座を利用して対策を進めることもでき、登校を必要としないため、外出が難しい引きこもり状態の子にも挑戦しやすい制度です。

高卒認定を取得すれば、大学・短大・専門学校への受験資格を得られるため、「将来に向けた資格をとる」「大学に進学する」など、未来の選択肢を広げることができます。
ただし、自主的に勉強を進める必要があるため、周囲の適度なサポートや見守りが成功のカギとなります。

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「高卒認定試験にかかる費用を詳しく解説!」

3. 引きこもり支援の利用

引きこもりの状態が長期化している場合や、家庭だけでの対応に限界を感じている場合には、専門機関や支援団体を頼ることも非常に有効です。
多くの都道府県には、「引きこもり地域支援センター」「教育相談センター」「若者サポートステーション」など、専門の相談機関が設置されています。ここでは、カウンセリングや就労支援、外出練習プログラムなど、段階的に社会とのつながりを取り戻す支援が用意されています。
また、同じような悩みを抱える若者と出会える「居場所支援」や、親のための学習会・相談会なども実施されており、家族だけで抱え込まずにサポートを受けることができます。
「何から始めたらいいかわからない…」という場合でも、まずは相談だけでも構いません。一歩踏み出すことで、状況が少しずつ動き始めることは少なくありません。

引きこもりの高校生に保護者ができる6つのケア

引きこもっている子どもと接するうえで、保護者ができることは決して「何もしない」ことではありません。ただし、無理に引っ張り出すことが解決になるわけでもなく、子どもが自分のタイミングで心を開けるよう、環境を整えることが重要です。
ここでは、焦らず・否定せず・共に進む姿勢でできる7つのケアをご紹介します。

1. 小さな変化や前進を認める

引きこもり状態にある子どもにとっては、「朝少し早く起きた」「食事の場に顔を出した」「一言だけ返事をした」といった小さな行動でも、大きな一歩です。
保護者がこの変化に気づき、「〇〇できたんだね」「頑張ったね」と肯定的に声をかけることで、本人の中に「見てもらえている」「受け入れてくれている」という安心感が生まれます。
無理に褒めすぎず、事実を温かく認める姿勢が、再び外の世界と関わろうとする力になります。

2. 選択肢を提示し、意思を尊重する

子どもにとって、自分で選べることは「自分の人生を生きている」という実感につながります。
「これとこれ、どっちがいい?」というように選択肢を提示することで、強制せずに行動の幅を広げることができます。
進路や生活リズムの改善を考えるときも、「こうしなさい」と決めつけるのではなく、「こういう道もあるよ」と選択肢として伝え、最終的に本人が決めることを尊重することが大切です。意思を尊重されることで、自己肯定感も高まります。

3. 家族で一緒にできることを探す

引きこもりの状態にあると、孤独感や「自分だけが取り残されている」という感覚に陥りやすくなります。そんなときこそ、家族と自然に関われる時間が心の支えになります。
例えば、一緒に料理をする、ペットの散歩に付き合ってもらう、テレビを見ながら軽く会話をするなど、プレッシャーのない形で共に過ごせる活動を探してみましょう。「家族といる時間は安心できる」と感じられることが、回復への土台になります。

4. 外との「橋渡し」になる関わりを意識する

子どもが社会との接点を断っている場合、保護者が「外の情報を優しく届ける役割」になることが求められます。
例えば、支援機関や学校の情報を「あなたのために用意しておいた」と押しつけるのではなく、「こういう選択肢があるんだって。知っておくだけでもいいと思って」と中立的に共有することで、子どもの心に届きやすくなります。
外との間に橋をかけるような関わり方が、再スタートのきっかけになります。

5. 得意・好きなことを活かす場をつくる

子どもが夢中になれること、得意と感じることがあれば、それは自己肯定感の源になります。
ゲームが得意ならプログラミングや配信、絵を描くのが好きならデジタルイラストやSNSでの発信など、興味をきっかけに社会とつながれるような方法を一緒に考えてみましょう。
「学校に行かない=何もしていない」ではありません。好きなことを伸ばす体験が、将来の選択肢や自信につながることもあります。

6. 保護者自身も引きこもりについて学び続ける

引きこもりについて知ろうとする姿勢は、子どもにとっても大きな意味を持ちます。
保護者自身が書籍を読んだり、支援団体の勉強会に参加したり、同じ立場の保護者と交流したりすることで、子どもへの理解も深まり、関わり方にゆとりが生まれます。
また、「親も悩みながら成長している姿」を見せることは、子どもにとっての安心や信頼にもつながります。「共に学ぶ関係性」こそが、親子の絆を強めることにもなるのです。

引きこもりの高校生に保護者がしてはいけない7つのNG行動

引きこもりの状態にある子どもと向き合うとき、保護者も不安や焦りを抱えるのは当然のことです。しかし、関わり方を誤ってしまうと、子どもをさらに追い詰めたり、心を閉ざさせてしまうこともあります。
ここでは、悪気がなくてもやってしまいがちなNG行動を7つ取り上げ、避けるべき理由を詳しく解説します。

1. 無理に外に出そうとする

「とにかく外に出れば変わるはず」と思い、無理やり外出を促すのは逆効果になることが多いです。
特に、本人がまだ心の準備ができていない段階で「散歩に行こう」「バイトをしなさい」などと急に現実と向き合わせると、不安や恐怖心が強まり、かえって引きこもりを悪化させる可能性があります。
まずは家の中で安心できる時間と関係性を築くことが先決です。外に出ることは「結果」であり、無理やりの“目標”にするべきではありません。

2. 他人や過去の本人と比較する

「○○くんは大学に行ったのに」「昔は毎日ちゃんと学校に行ってたのに」など、他人や過去の本人との比較は、子どもにとって大きなプレッシャーになります。比較された本人は、「今の自分はダメだ」「期待されていない」と感じ、ますます自信を失ってしまいます。

引きこもり状態にある子どもに必要なのは、今の自分をそのまま受け入れてくれる安心感です。他人や過去の本人との比較ではなく、「あなたはあなたで大丈夫」「今のあなたが常にベスト」と伝えることが、回復への第一歩になります。

3. 説教や正論で追い詰める

子どもが引きこもりになると、「いつまでそんなことしてるの?」「人生は甘くないんだよ」など、正論や道徳的な話をぶつけたくなることもあるでしょう。しかし、子どもは頭ではわかっていても、心と行動がついていかない状態にあります。

説教をすればするほど、「どうせ自分は何を言われても動けない」という無力感が強まり、閉じこもりが深くなる恐れがあります。理屈よりも共感と寄り添いを大切にしましょう。

4. 感情的に叱る・怒鳴る

保護者自身が限界を感じ、つい怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。しかし、「なんでできないの!」「いい加減にしなさい!」と感情的に叱られることで、子どもは自分を否定されたと感じ、心を完全に閉ざしてしまう可能性があります。

引きこもりの子どもは、表には出さなくても強い自己否定感や劣等感を抱えていることが多く、叱責によってその思いがさらに強化されてしまうのです。イライラをぶつけたくなったら、一度深呼吸して「一拍おく勇気」を持つことが大切です。

5. 無視したり放置したりする

「どうせ何を言っても動かないから」「もうあきらめた」と関わりを絶ってしまうのも、子どもにとっては深刻なメッセージとなります。たとえ直接的なやり取りが少なくても、声かけや気遣い、存在を意識している姿勢を伝え続けることが重要です。

引きこもりの状態でも、子どもは親の様子をしっかり見ています。言葉では届かなくても、「味方でいるよ」「待ってるよ」という姿勢は、確実に心に届いています。

6. 進路を勝手に決める

「あなたはこの学校に行けばいい」「もうこれに申し込んでおいたから」と、本人の意思を確認せずに進路を決めるのは避けるべきです。子どもにとっては「自分の人生をコントロールされている」と感じ、強い反発や無気力につながることがあります。

大切なのは、選択肢を示すことはあっても、最終的には本人が決めるというプロセスを尊重することです。それによって、将来的に自分の人生に責任を持てるようになります。

7. 保護者自身を責めすぎる

「私の育て方が悪かった」「親として失格だ」と、自分を責める親御さんも少なくありません。しかし、それが家庭内の雰囲気に影を落とし、子どもにとって「親まで苦しめてしまった」という二重の罪悪感を抱かせてしまうことがあります。

引きこもりは、誰かひとりの責任で起きるものではありません。子どもと共に、ゆっくり前を向いていくという姿勢が何より大切です。必要であれば、保護者自身も相談機関を頼っていいのです。

まとめ

高校生の引きこもりは、誰にでも起こり得る問題であり、焦らず丁寧に向き合うことが大切です。子どもの背景や気持ちを理解し、無理のない選択肢を一緒に考えながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
保護者自身も一人で抱え込まず、必要なときは支援を受けながら歩んでいくことが、解決への第一歩となります。家族だけでの対応が難しいと感じたときは、迷わず第三者の力を借りることも選択肢のひとつです。
専門機関や信頼できる相談先と連携しながら、無理のない形で状況を改善していきましょう。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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