【第62回】叱る言葉を変えるだけで、子どもが変わる!?「怒りのコントロ ール法」と「言い換え術」

第62回話題のトピックス

叱る言葉を変えるだけで、子どもが変わる!?
「怒りのコントロール法」と「言い換え術」

早いもので、もう年末ですね。

この時期は、大掃除や実家への帰省、それにお仕事をされている方は、年末の追い込みや怒涛の忘年会などなど、やることが山積みで頭がパンク寸前!! ってこと、ありますよね。しかも、子どもたちは「冬休み」でずっと家にいるという…。

ついイラっとして「だらだらしてないで勉強しなさい!」「〇〇はもうやったの!?」など、きつい言葉をかけてしまうシーンも出てくるかもしれません。
私ヤスコも、それを思うとちょっと憂鬱です…(苦笑)年末年始ぐらいは穏やかな気持ちで過ごしたいですね。

そんなときに役立つのが、アンガーマネジメントと、子どもを叱る言葉の言い換え術です。
 

イラっとしたら「怒りの温度計」を思い浮かべる

アンガーマネジメントとは「怒りのコントロール」。心理教育の一環として1970年代にアメリカで生まれたそうですが、日本にも「一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会」という団体があります(こちらのサイトの「協会理念」は結構感動しますので、よかったらのぞいてみてくださいね)。

同協会の説明によりますと、たとえばプチーンッ!と怒りのスイッチが入ってしまったときの対処法としては「怒りの温度計」を思い浮かべるとよいそうです。

「わたしは今どのぐらい怒っているのだろう?」ということを、温度のように0から10度の数字で表してみます。0は「イライラしない状態」、10は「人生最大の怒り」という風に、怒りを点数化することで、怒りの大きさを客観的に知ることができます。

すると不思議なことに、最初は高い温度をつけていても、たくさん繰り返すことで低い温度に変わっていくそうです。いったん冷静に感情を把握することで、「怒りに体を乗っ取られない」状態になっていくのですね。

 

「怒りの温度計」を思い浮かべよう

でも、ちょっと冷静になったとしても「どうしても叱らなきゃいけない」という場面はたくさんありますよね。

そこで参考にしたいのが、育児相談室「ポジカフェ」主宰であり、心理カウンセラーの佐藤めぐみさんが提唱する「ポジカリメソッド」。子どもをポジティブに叱ることができる方法だそうですが、情報サイトAll Aboutでは、次のような言い換えの言葉がいくつか紹介されています。

「そんなことでは○○できるようにならないよ」→「こうすると○○できるようになるよ」

お子さんの頭の中に、「がんばることで、何が手に入るのか」を明確にイメージさせてあげることが大切だそうです。

「あなたって本当にダメな子ね」→「〇〇はダメなことよ」

元の記事とは少し表現を変えましたが、前後の違いがお分かりになりますか?
前者は「その子自身」を否定する言葉、後者は「こと(行動など)」を否定する言葉になっています。ダメな子と言われれば、本人は自信を失くし、自分を愛する心がすり減ってしまいます。しかし、「その行動がダメなだけだ」と理解できれば「そこを直せば自分は大丈夫!」と前に進めるわけです。

なるほど!「自分を変えれば、人も変わる」とはよく言ったもので、親の怒り方しだいで子どもも変わっていくのですね。こういったことは、年末年始に限らず一年中起きること。ヤスコも心を入れ替えて、2020年を「親子でレベルアップ!」の年にしたいです。

 
みなさんも、よいお年をお過ごしくださいね!

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