【第46回】今日からできる「ほめ写」で、子どもの自己肯定感とヤル気をアップ!

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【第46回】今日からできる「ほめ写」で、子どもの自己肯定感とヤル気をアップ!

夏休みも終わって、いよいよ2学期が始まりましたね。
文化祭などの学校行事もあれば、気候的にスポーツに専念できるときでもあって、お子さんも心身ともに充実する時期でしょう。逆に、勉強が苦手だったり、クラスでうまく馴染めなかったりするお子さんにとっては、辛い時期とも言えるかもしれません。

そんな2学期のスタートだからこそ、試してみたいのが「ほめ写」です。

ほめ写は、お家の壁に子どもの写真をたくさん貼ることで、子どもの「自己肯定感」がアップするという方法。自己肯定感とは、近年メンタルヘルスの世界でも注目されている言葉で、「あるがままの自分を認めて受け入れる」という心の状態を指します。

自己肯定感が上がるメリットとは何でしょう? 日本で大ブームとなったディズニー映画『アナと雪の女王』を例に見てみましょう。ヒロインのエルサは、触ったものを何でも凍らせてしまうという自身の能力を忌み嫌っていました。しかし、物語の中盤で「ありのままの自分を認めたら、何でもできるような気がしてきた!」と、体中に力がみなぎり、能力をフル活用して巨大な氷の城をつくりあげてしまうんです。(主人公の心情は日本語版と英語版で多少違いがあるそうですが)
何はともあれ、これが自己肯定感のなせるワザ!
自己肯定感は、物事に取り組む意欲(ヤル気)や幸福度にも大きな影響を与えるのです。

「ほめ写」誕生のヒントは、教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんが、小学校の教師として子どもたちと接する中で気づいたことにありました。それは「自己肯定感の高い子どもの家庭には、写真プリントが貼られていることが多い」ということ。その後、脳科学者や発達心理学者の協力を得て、新たな子育て習慣「ほめ写プロジェクト」として、2018年8月29日から本格スタートさせたそうです。

■壁に子どもの写真を貼って、その写真を「ほめる」だけ!

やり方はいたって簡単、今日からでも始められますよ。

1)写真を撮る
子どもが楽しそうにしている、がんばっているシーンがいいそうです。
家族でレジャーに出かけたときや、運動会や文化祭、部活などで撮った写真も使えそうですね。

2)飾る
10枚ぐらいを目安に、壁などに飾ります。子どもの目に留まりやすいように、視線の高さに貼るのがコツだとか。これは!という写真は、A4サイズなど大きめにプリントしてもGOOD!

3)ほめる
写真を見ながら、「この時はがんばってたね」「かっこいいね」「ユニフォームが似合うね」など、とにかく褒めます。努力や成果だけでなく、「〇〇ちゃんの写真を見ているだけで幸せになるよ」など、子どもの存在そのものを肯定してあげるとよいそうです。

ANNのニュース番組のあるコーナーでは、実際にほめ写を実践している家族が紹介されていました。7歳の男の子が気に入っていたのは、バスの運転体験をしている写真。1カ月続けてみた変化として、「自分のことを大好き」と笑顔で言ってくれるようになったそうです。

「ほめ写プロジェクト」の調査によると、ふだん写真を飾っていない家庭で3週間のほめ写体験をしてもらったところ、前後のアンケートで「子どもが自分自身に満足している」という回答が65.6%から90.6%に伸びたとされています。

恥ずかしながら私ヤスコ、息子の顔を見るとつい怒ってばかりなんですが……(苦笑)、彼が部活でがんばっている写真を見ながらなら自然にほめられそうです。最近は壁に跡が残らず貼れるテープもありますし、マスキングテープでのデコレーションに挑戦してみるのもいいですね。

この際だから……がんばっているヤスコの姿も撮って、夫にほめてもらおうかしら? ついでに夫の仕事中の写真もあれば、互いにほめられるってことで夫の昇進も確定!?

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