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【第29回】学校のトイレ洋式化は「お尻ひんやり問題」をどう考えるのか?

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第29回 学校のトイレ洋式化は「お尻ひんやり問題」をどう考えるのか?

うう~、今年の冬は寒いですね! 使い捨てカイロを体中に貼りまくって「燃えるオンナ」と化しているヤスコです。

今日は学校のトイレの話。

みなさんが通っていた学校のトイレ、どんな思い出があるでしょうか? 20、30年前のイメージを思い起こすと……、湿ったコンクリートタイルの床や和式のトイレ、それに「トイレの花子さん」などの怪談や七不思議も流行しました。いずれにしても、あまり長居したいと思えるような場所ではなかったんですね。

で、現在はどうなっているかというと……

実はあまり変わっていないそうなんです。たとえば「学校トイレの洋式化を推進する議員ネットワーク」の調査によると、都道府県立高校のトイレの洋式化は全国で35.8%しか進んでいないそう(11月20日発表)。そもそも公立の学校は、生徒が増えた1960~70年代に建てられたものが多く、今でもトイレはその当時のままだとか。

「汚い」「くさい」「暗い」「怖い」「壊れている」の不名誉な5Kで、トイレを我慢してしまう生徒も少なくないそうです。あらあら、膀胱炎や便秘にならなきゃいいのだけど。

そんなわけで、洋式化が待ち望まれているわけですが、「小中高校がすべて洋式になってしまって本当によいのかしら?」と危惧があるのも確か。

理由は3つ。1つ目は「子どもの身体能力への影響」です。
近年、両足を地面につけてしゃがめない子たちが増えています。下半身の硬さが影響しているそうですが、和式トイレは下半身を鍛える訓練にもなっているのかもしれないんですよ。

2つ目は、衛生上の問題。一見清潔そうな洋式トイレですが、つるんとした単純構造の和式とちがって、洋式は便座やカバーなどいくつかの部品から成り立っています。特に掃除をしなければならないのは、「便座のウラ」などの隠れた部分。ここは放っておくと、バイ菌や匂いの温床になってしまう。でも小学生の男の子が丁寧に掃除するかなぁと思うと、だいぶ怪しい……(笑)

そして最後は、冬ならではの……「お尻ひんやり問題」。みなさんにも経験があると思いますが、寒い日にプラスチックの便座に腰を下ろすと、お尻がギャッ!て飛びあがるほど冷たいんですよね。「便座温め機能」なんかもあるけど、これを全校に取り入れたら莫大な支出となります。この「真冬の恐怖」を関係各所の皆々様は、計算に入れているのでしょうか。ぜひ入れてください。お尻が泣きます。

豊臣秀吉は、織田信長の草履を懐で温めて、主人の信頼を勝ち取り出世したと言われています。これからは学園ドラマで、「便座に座って温めておきました」という子分役が登場したりして(笑) たかがトイレ、されどトイレ。今後の動向から目が離せません。

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【第1回】はじめまして、「ヤスコ」です
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【第28回】あのサンタクロースを「経費」や「歴史」の面から考えると? 身近なところに落ちている勉強の楽しさ

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第28回 あのサンタクロースを「経費」や「歴史」の面から考えると? 身近なところに落ちている勉強の楽しさ

■地球上の子ども全員にプレゼントを配ったら、いくらかかる?

はぁ~、早いものでもう師走ですね。
クリスマスやらお年玉で浮かれ気味の子どもに反比例して、家計を切り盛りするヤスコはため息ばかりです。忘年会に帰省、そして新年会など、まるで羽が生えたように財布からお金が出ていくのですから(笑)

きっとこの時期は、サンタクロースさんの家計も大変でしょう。世界中の子どもにプレゼントを配るんですもの。はい、ここで問題です。サンタのおじさんが、全世界の子どもにプレゼントを配るとすると、いったいいくら必要でしょうか?

国連の推計によると、2010年の15歳未満の子供の数は約18億4200万人。仮に1人に500円のささやかなプレゼントを配ったとしても、なんと合計9210億円。あと少しで日本の国家予算です。いったいサンタさんったら、普段どんな仕事で稼いでいるのかしら。

普段はファンタジーの世界にいるサンタクロースも、社会の事象と結び付けて考えてみるとちょっと面白いですよね。勉強の醍醐味って、こうやって遊べるところにもあるんじゃないでしょうか。

■「日本風の味付け」でデビューした明治時代のサンタさん

ほかにも、「歴史」と「サンタクロース」を繋げても発見があります。

日本の物語に初めてサンタクロースが出てくるのは、明治33年。子ども向け教材の挿絵だったそうです。ヤスコも実際に絵を見てみました。しかしーー

そのモノクロの老人は、やせ型で厳しい顔つき。赤い帽子もかぶっておらず、連れているのも角の立派なトナカイ……ではなく、小さなロバ。当然そりなども引いておらず、老人の手には杖が握られています。って歩いて来たんかい!?

残念すぎるサンタさんですが、これには理由があります。

明治時代は、まだ鎖国を解いて時代が浅く、日本は欧米諸国に追いつきたくて仕方がなかった時期なんですよね。教育にも外国文化を取り入れたかったけど、国民に受け入れられるには、ある程度「日本風の味付け」が求められる。だから、おじいさんの名前も「北國の老爺(ほくこくのおやぢ) 三太九郎(さんたくろう)」。また当時、国内にはトナカイはおらず、農家さんは荷物をロバに乗せて運んでいました。ストーリー自体も、「少年が助けたおじいさんが、クリスマスイブに贈り物をもってやってくる」という、まさに『鶴の恩返し』や『かさこ地蔵』の系譜を受け継いでいたのです。

たった1枚の挿絵からも、見方次第でたくさんの発見があります。

来年はこんなところからも、みなさんのご家庭のお子さんが勉強に興味を持ってくれるといいなぁ。みなさんも「こんな話が聞きたい」というのがあれば、マスター本部にでもかまいませんので、どんどん教えてくださいね!

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12月分模試案内

模試案内

◇◆12月分マスター模試案内◇◆

みなさんこんにちは。
マスターブログ係のりかべーです^^

先生も走っちゃうくらい忙しい師走の十二月!
時が過ぎるのもあっという間ですね!
受験生は追い込みの時期!
伸び悩む子、やり方を覚えていっきに伸びる子、それぞれ段階も状況も違うと思いますが今が踏ん張り時です!
そんなみなさんをマスタースタッフ一同全力で応援しています!
受験や普段の勉強のやり方で悩んだ時に電話&FAXサポートを活用してみてください!

さて、今回実施する模試ですが
中学1~3年生:国数英理社の教科
になってます。

☆マスター在宅模試のポイント☆
●1日1教科ずつ、3教科を1日でまとめて…など、受験スタイルは自由♪
●偏差値、志望校、合格可能校の判定が可能。進路の指針にピッタリ☆
●家でリラックスして受けられる

☆部活で忙しいあなたにも
☆ちょっと勉強が苦手というあなたにも

受験しやすくなっています☆

在宅模試の流れ
簡単5ステップ
1.お申込
2. 受験料のお振込
3.ご自宅に問題用紙と解答用紙が届く
4.問題を解き、解答用紙を12月末までにマスターに郵送
5.1月中に個人成績表・設問分析表をおうちへお届け

マスター模試を受験すると、
個人成績表・設問分析表がおうちに届きます♪
(画像は中学生用見本です)

*個人成績表
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*今回の範囲はコチラです。
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