【第19回】受験生応援!「集中力」が発揮できる室温って、いったい何度?

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第19回 受験生応援!「集中力」が発揮できる室温って、いったい何度?

みなさん、こんにちは! ヤスコです。
本格的な猛暑に突入しましたが、みなさん体調は崩されていませんか?

今回は、「部屋の温度」と「集中力」の話。

これからはじまる夏休みは、受験生にとって「最初の勝負時」です。同じ志望校を目指すライバルと差がつくのは、自由な時間が増える長期休暇だからです。「中学生最後の夏は、部活で青春の汗を流しきる!」というお子さんも、すきま時間の勉強で効率を上げることで二学期以降の勉強がラクになるはずです。

夏は暑いだけでも集中力が下がりますよね。親としては、せめて勉強がはかどる環境だけでもつくってやりたいもの。でも、あまりエアコンを強く効かせすぎても風邪を引くかもしれないし、それに……電気代も心配!なんてね(笑)

よく「地球温暖化を防ぐためにエアコンの温度設定は28度が推奨」と聞きますが、「勉強がはかどる適温」とは、いったい何度なのでしょうか?

■室温の目安は25度、3度上がると作業効率6

そもそもエアコン設定の28度とは、建築物衛生法という法律が定める「執務室での上限温度」だそうです。あくまで「上限」なので、集中力や作業効率が発揮される「適温」とは別モノということですね。

室温と集中力の関係を知るために、ここに興味深いデータがあります。

日本建築学会という一般社団法人が、神奈川県の電話オペレーター100人について調べたところ、室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ずつ低下したそうです。

25度から28度だと……3度違うので、6%の注意力低下。例えば勉強の場合だと、100問のテストで6問余計に間違ってしまう計算になります。もちろん人によって快適と感じる温度には違いがありますが、ひとつの目安にはなりますよね。

■清涼剤入りボディローションでも、集中力はアップする??

暑さ対策といえば、エアコンの他にも、薄着になったり清涼感のあるローションを身体に塗ったりといろいろありますよね。実は、みなさんご存知あの「シーブリーズ」についても、学習能力の向上について研究結果が出ているんです。

対象は、受験を控えた現役女子高生6人。首元のVゾーンにシーブリーズを塗ったところ、テストのスコアが上がったとか(2015年、脳科学者である澤口俊之氏とシーブリーズの共同研究)。しかもローションを塗った直後だけでなく、ふき取って休憩した30分後にはさらにスコアが上昇したといいます。

まぁ、これは企業によるPRの一環なのですが、「清涼感や香りで気分転換すること」の大切さは、日常生活を振り返ってもうなずけますよね。アロマオイルが大好きなヤスコは、仕事中にマンネリな気分になると、ローズウッドの香りで気合いを入れ直します。清涼感のあるローションを耳の後ろや後頭部に擦り込んでも、気分がしゃっきりしますよね。

何かと心配なお子さんの受験勉強。たまにはそっと、室温や清涼感、香りなど「体感」の部分でサポートしてみるのもいいのではないでしょうか。

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